悪のライバーへの道　第三章

組織の固め込み編

　信者が増えたカルトは次は組織の強化が必要です。ここで少し脱落する人が出てもかまいません。とにかくコアとなる人を固め込みます。そのためのの手法をライブ配信に照らし合わせ行きましょう

①役職を作る

　これは毒ガスを使ったテロ事件を起こした団体でもあったことを覚えている人も多いですよね。何とか大臣だの、何とか長官だのとの肩書を信者幹部に着けていましたよね。
　あとは皆さんが名前をきくと「そうかそうか」と納得するような宗教団体も～青年部長とか役職を作ってますよね。
　役職を作ることはそこで認められたという肯定感を与えると共に真面目人ほど責任感などを持って役割にあたるようになります。特に社会で認められていない自己肯定感が低い人ほどこのなんの意味もない役職が与えられることで肯定感を高め、ここに自分の居場所がある！との思いを強めていきます。またそこで責任を与えることでさらにその組織のための努力をするようになります。
　これと同じ仕組みがライブ配信にもありますよね。１７であればアーミー、Pocochaであればナイトやコアファンとなります。
　そういった配信上の役職に対してただなってくれてありがとうではなく幹部としての特別待遇と責任を課していくことが組織としての強化につながっていきます。

②勧誘をさせる

　幹部やそれになりたいと言う人が増えてきたら、今度はその人たちに自分たちを宣伝や拡散をさせます。第一章でも触れた話です。
　信者たちに街中でビラを配らせたり、訪問させたり、友人たちに電話勧誘をさせるのです。
　これ、新しい信者を増やすことを目的にしているように見せて、違うことを目的としています。それは「信者たちに私は信者ですと宣伝させる」ことが目的なのです。皆さんだって、あの人XX教の信者です。その宗教怪しい噂もあります、となれば近づかなくなりますよね。これはそうすることで、その人の信者以外との人間関係を断つことを目的にしているんです。
　ライブ配信でも同じ方法は有効です。タイムラインで自分の宣伝をさせる、あるいはプロフィールに自分のことを推しだと書かせる、IDに推しマークを入れさせる。こうすることでこのリスナーは私を推しているということを回りに宣伝させるのです。自然、他のライバーやリスナーは無理な勧誘をしても無駄だろうとしなくなり、自然自分の枠以外に居場所をなくさせていくわけです。

③イベントをする

　宗教団体って政党を作って取り組んでいる団体多いですよね？これってなんでかわかりますか？
　政治に影響力を持つことで自分たちに有利な政策を通したり、他の宗教を攻撃しようとしている？なんて思ったら大間違いですからね。
　彼らは実は選挙の勝敗はどうでもいいんです。選挙をすることが目的なのです。
　選挙をして一丸となって勝利に向かって活動する、これによって組織内の連帯感を強めていきます。それが目的なのです。
　ライブ配信のイベントも同じです。イベントへの応援などへを通じて②の活動をさせていくことで組織をしめつけ、強化することができます。

　この辺まで行くとかなり組織が強くなってくると思います。