[自己紹介] どうして人工知能で現代アートをつくろうとするのか。
はじめまして。kishi yumaです。
ナニモノかというと、人工知能を研究する東大生です。
強そうでしょ?じっさいは留年ギリギリです。マジで怖い。
紆余曲折があり、人工知能×Artの創作活動を行っています。
teamLabでフラッと働いてたり、AIで映像製作していたりします。
ファッションブランド作ってたり、WEBコンテンツを作ったり...
いろいろと手を出しまくっています。まとまりがない。
そんなまとまりのない僕の自己紹介です。
どうして人工知能で創作活動するのか?
面白そうだからです。マジで深い理由なんてありません。
でもよくよく考えると、
ぼくの家庭環境とかインターン・就職先とかで学んだことから
自然と導かれたような気がします。
ぼくの父は画家です。国際的な絵画祭で受賞したりしてるガチ画家です。
一方で母は教師です。熱心な教育者で塾も習い事もなんでもさせてくれました。
小さい頃はとにかくずっとお勉強をしていました。
中学も高校も大学も全部お受験しています。お勉強大好きでした。キモ。
自分ができなかったこと・知らなかったことが一つずつ自分のものになるような感覚が好きだったんです。キモ。外で遊べ。
でも同時に、お勉強で良い成績さえ取れば、周りがなんとかしてくれるだろうっていう他人任せな少年でもありました。
勉強さえできればぼくは大丈夫という謎の安心感。知らねーよって感じっすね。すみません。
小さい頃もう一個好きだったのが、芸術です。
芸術っていうとエラそうですが、まあ音楽とか映画とか、絵画などの、
誰かが頑張って作った芸術・エンタメが好きでした。
戦争を音楽止めようとした人がいたり、自分の絵が売れなくて耳を切り落とす人がいたり、芸術の周りに集まるエネルギーに憧れました。
何より父が画家だったんで、距離感が近かったんですよね。
小さい頃から個展などによく連れてってもらいました。
父の個展に顔を出して「お父さんより凄い絵を描くんだぞ〜」とか言われてました。確か。
この頃も絵を描いたり音楽作ったりしてるんですが、残念ながら今掘り返してみても才能はひとかけらすら感じません。
本当に残念なくらい普通の絵や音楽。
ぼくは凡人だったわけです。
中学生の時には自分でそれを薄々感じ取っていました。
なのでその分一層勉強に打ち込みました。
芸術面で才能がない自分が悔しくてなおのこと一層努力したという、
まあ綺麗に言えばそんな感じです。
ただ、父も凡人でした。
そこからぼくのひねくれた人生が始まったような気がします。
父の絵は、一度海外の偉い賞を取ったこと以外、全く評価されていません。
理由はぼくにもわかりません。
わかるような気もしますが、この場では書きません。(単純に話がそれるので)
大きい賞を取ってしばらく調子の良い時期が続いたものの、
次第に評価はされなくなり、次第に父はアトリエに籠るようになり、
ぼくや母と話すこともなくなり、ついには家を出て行きました。
ぼくが成人した頃の話です。
「好きなことで生きていくのは、とても辛いことなのよ」
これが母の口癖でした。
あまり小さい頃のことは覚えていないのですが、この言葉だけははっきり覚えています。
そこからしばらくは、具体的には大学に入ってからは、
芸術から一番遠いところに身を置こうと思っていました。
つまりは科学の世界です。(今思えばそう遠くもなかったわけですが)
ここでぼくは人工知能と出会います。
当時はAlexNetが人間の識別スコアを追い越したとかでDeep Learningのブームが本格的に巻き起こっていた頃でした。
魔法のような技術がもう面白くて面白くて、夢中になりました。
これでとりあえず食ってこうと思いました。なんとなく直感で。流行ってたし。安直ですね。
なので当時はGoogleやMSを目指していました、
これも単純な思考で、一番でかい会社だから一番良いだろうみたいな考えで。
今思えば行かなくてよかったなと思います。会社自体はすごく好きです。
この頃もう一つの出会いがありました。
それは演劇です。
芸術から遠いところにいよう、と思ったのですが、サークル選びの時に強引な友人Tの誘いで演劇サークルの新歓イベントに行きました。
そこで見た演劇に心底感動してしまいました。
演劇ってあまり馴染みない方も多いと思うんですが、大人数による手作り感が他のエンタメに比べて圧倒的に高いんです。
文化祭感というか。努力の結晶感というか。金八感というか。
ぼくはそういうエネルギーのような衝動が大好きな人間なので、大学の学生演劇という小さな空間に凝縮されたたくさんの人のエネルギーにそりゃもう痛く感動していました。
サークルくらいならいっかと入ってしまったわけです。
ただ根っからのシャイボーイなので、役者ではなく、凡庸な絵を活かした美術担当として。凡庸な作曲を活かした音響担当として主にコミットしていました。今でもネット探せば出てきます。ネットって怖いですね。
サークルのみんなでつくりあげた作品を、たくさんのお客さんが観に来て、まあ大部分はふぅーんって感じなんですが、たまにわんわん泣いたりばかばか笑ったりしているお客さんを見て、やっぱり芸術・エンタメはいいなあと思っていました。
そして就職活動にまで話は進みます。
自分が何者になるかを決めなければならないこの時期に、
ぼくはGoogleの機械学習エンジニアというのを最初は希望していました。
理由は周りにめっちゃ自慢できると思ったからです。浅はかですね。今もですが。
Googleが無理でも、当時機械学習エンジニアはもう引く手数多だったので、
どこかしら優良企業に就職できるだろうなと思っていました。浅はか2。
そして、東大の授業ではたまにGoogleの方がいらして講義してくださることがありました。
その一人の方にコンタクトをとり、Google就活のHow Toを教えてもらいました。
ある時「Googleでの働きがいってなんですか?」みたいなことを聞きました。別に深い意味はなくて、ただなんとなく。
そしたら答えが「そうだな、昼食が美味しいし無料で、コーヒーも飲み放題だし、海外にも行けるし、休みも自由にとれて、楽に働けるところかなあ」という答えでした。
「なんか違うな」と思いました。
確かに良い企業だけど、自分がしたいこととは何かが違うような気がしました。
そんな時、研究室の先輩からある企業のインターンを紹介されました。
その企業はぼく的にはもうイメージ最悪で、ブラックだわウェイだわのいけ好かない会社ってイメージでした(もしその会社の方が見てたらごめんなさい、今は好きです、いや半々くらいかもです)
そのインターンがちょっと変わっていて、東大と芸大の学生がごちゃ混ぜになって誰もまだ挑戦したことのない企画を考えるようなインターンだったんです。
今まで理詰めで考えてきた奴らと、別ベクトルでデザインや思考してきたような奴らが、その企業のベテラン講師陣に講義を受けながら課題に取り組む、みたいな。
そこにぼくは技術担当として入りました。
このインターンが今んとこのぼくの人生を決めるインターンでした。
簡単に済まそうと思ってたこの記事が長くなってきました。多分読んでてもこの辺で飽きる頃だと思いますので、もう結論に入ると。
ぼくは技術を研究したいんじゃなくて、技術を使って人々を感動させたいんだ
ということに気づきました。なんか普通ですみません。どこまでも凡庸なんです。
幼い頃に母から教わった勉強、そこから繋がった人工知能という技術、
Googleはそれを引き続き学び続けるためだけの場所だったのです。
(少なくともぼくにとっては)
そうではなくて、父に教わった芸術の素晴らしさ、エネルギーを集めて人を感動させることに、今まで学んできたことを活かすことをするべきだと考えました。まあカッコよく言えば。
そしたら、これまでのぼくの人生が、なんというか、綺麗な一本の道になるなと思ったのです。
その思いが通じたのかどうかはわかりませんが、ぼくはその企業に来年からお世話になることになっています。
そして、このとき自然と夢ができました。それは、
「世界中の人々が、好きなことで生きていける世の中にする」
ということです。
これは父の生き方を肯定したい、母のあの言葉を否定したいという単純な思いと、ぼくが決めた進路から生まれた夢です。
でかいこと言ってるなとは思いますが。どうせなんででっかいこと言います。
この夢の達成のために必要不可欠なのが、アートと人工知能とブロックチェーンだとぼくは考えています。なんかこういうといけ好かないオンラインサロンとか経営し出しそうですね。今んとこやってないですが、いけ好かないことし出したら止めてください。
そのために啓蒙活動として、人工知能で現代美術を創作するに至りました。
まだまだですけどね。ブロックチェーンはまだリリースすらできていないし。
長い文章となってしまいましたが、
「世界中の人々が、好きなことで生きていける世の中にする」
これがぼくが「どうして人工知能で創作するのか。」に対する答えです。
で、じゃあ何するのか具体的にはを以下に書いて終わります。
このnoteで何を発信するか?
ぼくの活動として、主に3つのことを発信します。
発信すること① AI×Artの作品
僕が日頃製作しているAI×Artの実験作品を投稿します。
普段TwitterやInstagramなどに投稿しているのですが、
字数制限などからあまり作品について深く解説することができません。
それでも良いかな〜と思ってたんですが、
アートは言葉にすることが大切だなと思い始めたので、
ここでは作品の解説を含め割と濃い内容で投稿します。
発信すること② AI×Artのやり方
僕はAIはもっともっとクリエイターが使うべきものだと思っています。
「AIにアーティストは殺されるう〜〜」「ディストピアじゃあ〜〜」
みたいな声が巷では多いですが、AIはめちゃくちゃ面白く、刺激的な技術です。
TwitterのDMでよく
「ai creatorさんみたいにAIで創作活動したいんだけど、どこから始めれば良いですか〜?」
とか聞かれることが多かったので、簡単なhow toを発信できればなと思います。
発信すること③ AI×Artの仲間募集
これ一番発信したかったことです。
現在僕はAI×Artで面白いことできないか考えています。
でもそれには自分一人じゃ到底無理だと気付きました。
AI×Artはいまからどんどん面白くなる分野だと思っています。
いろんな人の得意なこと・好きなことを組み合わせて、
日本から世界に最高にバッキバキに面白い作品・アイデアを発信したいです。
もし「これ私も好き!」とか「僕も挑戦してみたい!」みたいなことがあったら是非声かけてください。一緒に面白いもの作りたいです。
最初のnoteなんでこんなもんで。
これからよろしくお願いします。
追記 2019/12/24
ノートかくのがめんどくさくて全然ここではできてません。
が、Twitterやインスタ、ひいては実生活では上のことを毎日行ってます。
良かったら引き続き応援してください。kishi yumaでした。メリークリスマス。
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