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好きなものは好き 3~シャーロック・ホームズ

 シャーロック・ホームズが好きです(が、私はシャーロキアンではありません)。
 
 初めての出会いはもう覚えていません。多分、小学校の高学年か中学生の頃に学校の図書館で、もしくは4歳上の姉の持っていた本だったかと思います。もちろんホームズが活躍する19世紀のイギリスの世相など子ども過ぎてよく理解できなかったのですが、生まれて初めて読んだ推理小説にワクワクした思い出があります。そしてほどなくしてNHKで放送されたテレビドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」によって、私の中で「探偵=シャーロック・ホームズ」が形成されました。

 それ以降もシャーロック・ホームズが原作だったりモチーフになった作品があると、ちょこちょことチェックしています。最近だとアニメ作品で「歌舞伎町シャーロック」や「憂国のモリアーティ」なども楽しく見ていました。

 ところでイギリスのグラナダテレビ制作のドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」が昨年の夏以降、BSプレミアムで再放送されています。1985年の初回放送時は映像がクリアでなかったのですが、今回はかなりクリアな映像。ホームズやワトソンのスーツの細かな柄やロンドンの下町やスラム街の様子、郊外の森や谷、草原の様子などもよくわかります。初回放送時は子ども過ぎて理解できなかった大人の事情なども含め、とても楽しく見ています。
 なにより、ホームズを演じるジェレミー・ブレットさんと日本語吹替えキャストの露口茂さんの素敵なお声の組み合わせが最高です。初回放送時もこの2人が私のハートを鷲掴みにしたのですが(中学生でした)、40年近く経って再び私を魅了させてくれています。露口さんといえば私たちの年代だとやはり「太陽にほえろ!」の“落としの山さん”。「太陽にほえろ!」もよく見ていたドラマだったので、意外といえば意外だったのですが、ジェレミー・ホームズには露口さんのお声しか考えられません、、、、(現音版も見たことありますが、ジェレミーさんのお声も素敵です。でも私、英語は聞き取れません、、)。

 懐かしくて素敵すぎて、今回の再放送が始まってから思わず文庫本を買いなおしてしまいました。光文社文庫の2006年初版の書下ろし版なので子どもの頃に読んだものとは異なるのですが、とても読みやすく、忘れていたストーリーもあったりと、シャーロック・ホームズとの2度目の出会いを楽しんでいます。

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