漂白剤の「目に入れるな！」を剥がしたかった私が鳩尾殴られて白い粉に塗れて考えた
今日のテーマはこれ。私は祖父の会社の次期三代目であり、革新的な事をしたいがために、会議でいつも腕を組んでいるロートルと衝突する。この辺が折衷かなと思ったら今度はコンサルも納得できないだとか「ソロバンはじいてみたんですが🙎♂️」と言い出して腕組む。そんな私がこのテーマを書けば、老害が云々だとか俺この会社でソロバン一回も見たことねーけど😕という愚痴で終わってしまうのではないか。だから先ずは決意表明、
私は会社のみんなにも最後までついてきて欲しいし、この文章も最後まで読んで欲しい。だからお願い、最後までついてきて🥺
今、私がこんなにも🥺こうなっているのはなぜか？それは偏に、
ゆーしんけん【エンタメ万歳！】さん
に、実にクリティカルなアドバイスを頂いたからだ。天啓、神託、御告げと言ってよかった。
…いやいや！会った事も無い人を神格化しようなんて意図はありません。だからみんなついてきて…
要するに、こう言われた。
「ついていけそうにない」
😵😵😵
つぅｳぅウゥウウウィいｲいイぃいいてぅえぇええ―
読んだのにゆっくり再生された。このぐらいスローなブローが鳩尾にヘヴィーに響いた。鳩尾の鳩尾に。ゆーしんけん神拳が。
まじで秘孔…弱点でありツボ…を突かれた。天啓とかウソだった。会った事もない人にふっつーに鳩尾殴られたｗｗｗ
ゆーしんけんさんは賛辞として送って下さったというこの言葉、「ついてけない」は、過去に私の文章を批評的にみてくれた人達のアドバイスにも絶対に入っていた。
私はこれをスタイルだと考え、年々拍車をかけて突っ走ってきた。
「意味わからん」などと言われれば、
「わかる人にはわかる」「Suck on my di🤬🤬」
そうやってツッパリ、気付けば…コメントが返ってこないのが当たり前である…小説や脚本賞への公募、深夜ラジオのネタメールだけが私の執筆活動になっていた。
「読みたい人だけ読んで」これがロックバンドのする「ついてこれねー奴はおいていくぞ🎸⚡」みたいな態度であり、正解なのだと思っていた。それこそが正しい／面白いをつくる正義なのだと。
でもぜーんぜん違った。そんなのは言い条、ステージの上、彼彼女らロックバンドの内心は、「おねがーいみんな頑張ってついてきて🥺」「水分補給ちゃんとしろよな🥺」「あ！ここ丸くすればもっとついてきてくれるかも🤭」「てか○ン○かゆー😒」とかそーゆー感じなのだきっと。その欺瞞を見抜ける様になったのは、今私が心の底からみんなについてきてほしいと願うからだ。
みなさんここまでちゃんとついてこれていますか？
なんか元作家系、「秋元先生に言われちゃったんで筆取るしかありませんよね」系の「結局人脈なのよ」系コラムみたいですけど、おこがましい説教をしたいわけではございません。
ちなみに今のは特定の誰かのコラムを言っているわけではなく、曰く「御世話になってる」秋元康を言い訳にちょっとコラム書いていっちょ金儲けを企んでいるちっと有名な業界人いそうだよね、ソコソコ貰っちゃってる癖に腕組んで一般的なサラリーマンの味方ですみたいな宣伝文句で、所詮裏方のくせに腕組んで表紙に自分ドーッン！って感じで、って、そーゆーのいそうじゃない？「そうそうそーゆーの私も苦手ですｗｗｗ」「私も若いうちは君みたいに読まず嫌いでそうやって嫌味ったらしく言っていたなｗｗｗ」「お前は腕組んでいる者全てを嫌うのかｗｗｗ」って共感を貰いたい話なんですけど、って一々註釈いれるのも興醒めだと思う。
私は漂白剤のラベル「目に入れるな」、乾燥剤の「食べるな」が大嫌いだ。わざわざ書かなくてもわかるし、そんなもん書かなきゃ分からない様な奴は書いた所で読まないと思う。すなわち、↑興醒め註釈：漂白剤のラベルであり、大嫌いだった。今までは。
要するに、
私は腕組んでいる奴が全員嫌いだ。
文章だけではない。この態度は私の生き方にもなっていたと思う。
売り上げが悪い日々、私はオジイチャンが作った緑基盤の制御盤の修理をして生きている。
令和になってまで、50年近く昔の電気設計図を頼りに、PLC…所謂シーケンサ…が入っていない制御盤を修理して私は飯を食っているのだ。
オジイチャンから機械を買っていた人に呼ばれて、ふっるーい工場へ行ってふっるーい機械を修理している。
ぶっちゃけ、基板とかわからないから、オジイチャン棚からそれっぽい基板を抜き取って「もう本当、残りないんでこれで最後ですからね」と白い粉を売る人みたいな台詞を白い粉切り出す工場の人に言ってる。早くシーケンサ内蔵の制御盤にアップデートしましょうよ、と。まじ、アップデートしなきゃしらないっすよ🙎♂️という態度で。
※興醒めな註釈ですが、半グレどころか、粉塗れだし色々な意味で真っ白な、真っ当な企業様としか弊社は取引をしておりません。
で、この工場にいるオジイチャンを知っている古株…工場長、社長、顧問、ｅｔｃ．…がまーウザイ。
下手に矍鑠な奴なんかは
「おー三代目！御苦労御苦労」
会うなりウェイ、ワンツー、とか言ってシャドーをかましてくる。
この世界一ウザイマッチョなノリも、祖父が敷いたレール上でなければ絶対に交わる事がなかった一期一会、そう思って堪える。
もういいわ、この工場二度とこない。どーせ「高い」とかなんとか言ってシーケンサ制御にアップデートしないんだから🙎♂️とか考える。
そりゃそうだ。だってこの猫パンチニキ、暇さえあれば「せーんーそ！」「軍艦軍艦軍艦✊」なんてわっけわかんねージャンケンやってた世代だぜ。ジャンケン一つ、戦後からアップデートさせる事が出来なかったんだぜ。
漂白剤には「目に入れるな」
乾燥剤には「食べるな」
そんな事一々書いてないと分からなかったんだもんｗｗｗ
もういっそ、あのラベルぜーんぶ剥がしてやろうぜ。レッツ淘汰！
「Hey Seri!漂白剤って目に入れていいの？このせんべいの袋の中の袋食べていい？」って訊ける奴だけが生き残るべきなんだよ。
グッバイ猫パンチニキ！「ついてこれねー奴はおいていくぞ🎸⚡」
なーーーんちゃってね🤭↑こんな事を考えていたのが今までの私。でもこの日は違った。
話はウェイ、ワンツー、の猫パンチニキのへなちょこシャドーにまで巻き戻る。
なんだよそのへなちょこパンチ😒私は思った。全然きか…
ね……え？
あれ？なんかちょっときいて……
ぐは🤮🤮…………
こ、これは―
いィｲけｴエそｵおぉおぉおおオになぁあイｲイィｲイ―
そう！私の鳩尾にはゆーしんけん神拳「ついていけそうにない」の後半がめっちゃスローで響いていたのだ😵😵
先ず、ここまでついてきてくれた皆様に感謝ができた。御陰様で弊社は六十年近くやってこれた。緑基板だとしても、いまだに御愛用頂きありがとうございます。あのアホみたいなジャンケンも…よくわからないけど…独特なルールですよね、ありがとう。大学紛争があってビートルズが日本にやってきてヤァ！ヤァ！ヤァ！バブルは崩壊して、ロスジェネには氷河期があって、色々あったのだけどだがしかしきっとあえてアップデートしていないのかもしれないよね。きっとその分新しいジャンケンだって増えている。
そして天啓、
未来のためにできること
それには、「未来の為に何々が出来なければいけませんよ🙎♂️」という革新的な態度と同様に、「ほら、もうちょっと、まだいけますよ🤝」と、過去に置き去りにされてしまいそうな者／物語を繋いで離さない態度も必要だという事。そして私こそがその態度を意識しなければいけない人間だという事。
きっと、その態度を意識できて、それで初めて「ついてこれねー奴はおいていくぞ🎸⚡」そう言えるんだ。「ま、ついてこれねー奴なんてださないけどな」が彼彼女らロックバンドの内心であり、興醒め註釈ラベルなわけだ。
よーしせっかくの一期一会だ！ってな心意気で作業を始めると、私の気持ちは大きくなった。気風が幾分担保されるというか、やはりオジイチャンの家系であるという自尊心なのか、子供の頃から見上げてきた機械を直しているからなのかもしれない。白い粉に塗れて「ついてきてくれ！」そう思って作業した。
「いつもいつも壊れてからでごめんな。申し訳ない」
別れ際、猫パンチニキにそう言われ、へー、この人そんな事言うんだー😏と私は初めて気付けた。猫パンチニキの照れ臭さと汗臭さに気付けた。
なんてシャドーはうてなかった。
「いつでも呼んで下さいね」笑顔で私はそう言った。
翌日、制御盤更新の見積書を送った。工場の生産が止まる夏休み中にでもいかがですか？と。
なーんも返って来ない。でも、夏休みが明けても、私はずーっと待っていられると思う。基板が壊れたなら、また取替に出向くだろう。
ロックバンドの発言に隠れていたラベルが見える様になり、この文章の最後にラベルを一つ貼り付けておく、という態度を取れる様になった私は、一つ成長できたはずだ。漂白剤のラベルは剥かないでおこう。剥けないからと言って、無理をして一皮ズリムケようとすると大変な事になる。
註釈:この一皮ズリムケるとは—
「ついてこれねー奴はおいていくぞ🎸⚡」
ありがとうゆーしんけん神拳。
いつもありがとうございますゆーしんけんさん。
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