【作詞】梅雨と白いアジサイ

私は雨が好き 濡れた髪の毛なんて気にもせずに
公園の角のあの場所 傘で隠れてキスしたね

ザーザーぶりの雨を見て 僕がため息をついた時
君は嬉しそうにまるで子供のように無邪気に笑った

6月のカレンダー 白いアジサイ 移り気な君に
振り回される僕 まるで昨日のことのように

全て順調だった もう少しで夏が来る前に
君は冷たくなった 熱を帯びた頃が幻みたいに

目の前にいたから 触れていたから
離れてゆく心に 気がつかないまま

もうここに君はいない あっという間に消えた
梅雨がすぐに明けるように 僕のことを通り過ぎた

お気に入りの傘ぐらい ちゃんと持っていけよ
今も家に置いてある 大きめの水玉模様

白いアジサイをみて この花は私に似ているのという
僕はよく聞きもしないで 愛想笑いでやり過ごした

きっと君はもう 覚えてないだろう
雨宿りした駅で 見上げたあの虹を

天気予報は今日も 雨マークを示して
水を弾く傘が 生み出す切ないリズム

あいもかわらず君は 雨が好きなのかな
今度はどこに行くの もうすぐ夏が来るよ

もうここに君はいない あっという間でした
掌をこぼれ落ちる 雨露のようでした 

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