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50万円だまし取られた私は、1円もごまかさない生き方を採用することにした

仮想通貨でお給料3ヶ月分をドブに捨ててしまったことがある。

きっかけはfacebookで、通っていたコーチングスクールのファカルティの方が「お金の不安を無くしませんか?」と、その仮想通貨の購入を勧めている投稿を見たのがきっかけだった。

今考えれば怪しすぎるのだけれど、当時上司との関係で本当に悩んでいて、会社を辞めても生きていける保証が欲しかったこと、何より自分の人生を変えてくれたスクールの講師が言っているのだから間違いないと信じてしまったことが原因だった。

当時はだまされたことが誰にも言えず、この話は墓場まで持っていくだろうと思っていた。ましてやnoteに書くなんて思ってもいなかった。

しかし、この夏に参加したある場で、参加者の一人がふと「ずいぶん前に数百万円を騙し取られましてね」とこぼすと、ポツリポツリと「実は私も100万円を」「うちなんて1千万」という話があちらこちらから出てきた。表に出してる人が少ないだけで、実は大金をだまし取られたという経験は、私が思うより多いのかもしれない。

お金を取られてしまったことよりも、だまされてしまった自分が情けないと思ってしまうダメージの方が大きい。詐欺師たちはだまされる被害者側の心の傷なんぞ、なんとも思っていないからこそ出来る所業だと思うが、まあまず、ろくな死に方はしないだろうと思う。

あるとき私の尊敬するKさんという方が、何かの話をしていたとき「1円でもごまかさない」とおっしゃっていたのが印象的だった。

自営業のKさんは会社員の旦那さんによく「交際費に落としといてよ」「経費にできるんでしょ」と言われるそうだが、Kさんは決してそういうことをしない。
そんなKさんのことを旦那さんはちょっと小馬鹿にするそうなのだが、少額でもお金をきっちりと扱うKさんのことが、私にはなんだか眩しく見えた。

それ以来、影響を受けやすい私は「1円でもごまかさないぞ~」と生きてきたのだが、それが去年、ちょっと揺さぶられたことがあった。

会社で私の周りにわざと定期を買わず、実際の交通費を安くしている同僚が何人かいて「小澤さんもそうしちゃいなよ~」と勧められたのだった。
半年に一回、会社から交通費が半年間の定期代として支給されるのだが、テレワークで会社に行かない日のことを考えると、定期は買わない方がいくぶん浮く。

一瞬・・いや数日かなり心が揺らいだのだが「い、1円でもごまかさないぞ~(涙)」と、支給額きっちり、定期を購入した。
なんとその後、会社で「定期券検査」なるものが抜き打ちで行われ、定期を購入せずに浮いたお金を楽しんでいた人たちが一斉摘発され厳重注意されるということがあった。

良い行いも悪い行いも、必ず最後は自分の元に返ってくる。

そりゃあ人間、誰だって魔が差すことはある。「このお金があれば・・」ああ、なんて人間らしい言葉だろうと思う。でも誰も見ていなかったとしても、誰にも捕まらない形で逃げ切れたとしても、必ずお天道様は見ている。そしてその結果は全て自分にかえってくる。

無理をしろとかそういうことではない。疲れていても席を譲れとかそういうことでもない。ただ自分の心に不穏な未来がするりと入り込んだときは、なんとしても追い払わなければならないのだ。

そのために大切なのは自分の直感を大切にするということなのだろう。

私の場合「1円でもごまかさない」という人が素敵だと思った。そういう素敵だなと思う存在を大切に自分の中で育み、「なんだかおかしいぞ」と感じたことからは誰も追いつけないスピードで逃げる。

当たり前のことかもしれないけど、心が弱っているときこそ思い出したいことだと思って自戒を込めて書いた。
このnoteが、いつもお読みくださるフォロワーさんに近づこうとする悪魔を追い払う一助になりますように。


最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。