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スイカのおいしさを広めたければ、スイカを切り分けられる人を探すといい

最近知り合った人で「家族のアルバムを、薄いファイルにまとめてリビングに置いている」という人がいた。

スマホで家族の写真を撮っても、見返すことはあまりない。なのでチロルチョコサイズの小さい写真に印刷してくれるサービスを登録し、毎月それをファイリングしているとのこと。

写真ばかり長くなっても見づらいので、厳選して選んだ1ヶ月16枚分を1ページ見開きにおさめ、「はなちゃん、てんとう虫に出会う」「初めてのお散歩」など、写真だけでなくその月にあったことを一言書いて、どんなことがあったかすぐ思い出せるようにしているらしい。なんと素晴らしい仕組み。

一方、うちの実家には私ときょうだいの幼少期の頃の写真が何百枚、いや何千枚あるが、全て倉庫に眠ってる。
母が震えながら「どうすんのよあれ・・」と言い、父も無言で震えるやりとりをよくしている。うちは写真を見たい時にすぐ見返すシステムが整っていない。

写真を撮りたいだけ撮ってそのまま保存する、それは素晴らしいことだ。しかし、それを誰かに見てもらうためのちょっとした思いやりがあるだけで、写真を本来届けたかった人に届けることを可能にする。

以前自分の写真を人に撮ってもらった時、撮影してくれた写真約300枚すべてをそのまま送ってもらって、正直少し困ったことがあった。
写真を一枚一枚PCで開くのも時間がかかる。プラス何千円かオプションで払うので、30枚くらいに選んだものを送ってくれたら良いのにな・・と時間をかけて、写真を全て開きながら思ったりした。

「スイカのおいしさを広めたければ、スイカの切り方がうまい人を探してきなさい」ということわざを聞いたことがある。
「このスイカが美味しいから食べて!」と丸ごと渡す人より、食べやすい試食サイズに切ってから渡す人の方が、スイカのおいしさを広められるという意味だ。

ちなみに私の知人に「コーチングが嫌い」という人がいる。
その人はある時出会ったばかりのプロコーチに「コーチングって何ですか?カウンセリングみたいなものですか?」と無邪気に聞いたところ「コーチングはカウンセリングとは違うんです!」とドアをピシャリと閉じるように強く返されて、それ以来コーチングにあまり良い印象がないとのこと。

確かにコーチングとカウンセリングは違う。でもせっかく興味を持ってくれた人にもっと届くように言葉を選んでもよかったんじゃないかなあとそのピシャリと言ったコーチの人に思ったりした。

写真を撮りたいように撮っておしまい、ではなく見やすいファイルにして見てほしい人の近くに置いておく。
自分のやっていることに興味を持ってくれた人に「私のやりたいことはそういうことじゃないんです!」とはねのけるのではなく、その人がピンとくるような言葉を一緒に探してみる。

自分のやりたいことをやりたいようにやるのは素晴らしいことなのだけど、ちょっと自分の表現を見てくれる人へ意識して工夫をすることで、分かち合える豊かさは増える。そんなことを思った。






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もうすぐ一年の折り返し地点、なんてひどいフェイクニュースを聞きました。私は信じませんよ。(ブルブル)

月曜日、お疲れ様でした。明日も適当にしっかり参りましょう。

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