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ルクイーゼの鍋でご飯を炊いてみた

一年の終わり、自分へのご褒美を買う季節がやってきた。賞与、賞与じゃないか久しぶり!なんだお前、少し痩せたんじゃないか?

そんな小芝居を一人でやりつつ、以前は年の瀬というとクリスマスコフレ(化粧品)やアクセサリーを買っていたけど、ここ数年はお家時間を楽しめるようなものを購入していて、今年の冬はルクイーゼの鍋をお迎えした。

12月に入ってすぐ、和歌山の友人が丹精込めて作ったという新米を頂いた。
今年の夏にそこの田んぼを実際に見せてもらったところ、田んぼに引いている川の水が、鮎がたくさん泳いでいるくらい透き通っていて綺麗で、秋になったらここのお米をぜひ購入したい!と伝えたお米が届いたのだった。

ちなみに工場の隣で工場用水が垂れ流しになっているような田んぼのお米でも、農薬を撒いてない限り無農薬栽培のお米と言って売れるらしい。そういう話を聞くと、やはり食べるものは出来る限り信頼できる人から購入したいところだ。

そしてせっかく美味しいお米を頂くなら、丁寧な生活の代名詞?土鍋ごはんに挑戦することにした。

土鍋は色々あるけれど、数年前友人の結婚祝いで贈ったルクイーゼの鍋に憧れがありそちらにした。ルクイーゼといえばずっしりした重い鍋で、煮物やカレーが無水で出来ることで有名なお鍋メーカーだが、お米を炊くことに特化した鍋があるということで、そちらを購入し先日、ついに待ち望んだルクイーゼ様が我が家にご到着された。

お米とルクイーゼ鍋。どちらもとても重い。

以前一度だけニトリで土鍋を購入したことがあるものの、きちんと水気を取って保存していなかったせいかカビが生えてしまい、洗っても取れず処分した苦い思い出があった。
ルクイーゼは空焚き禁止だけれど、土鍋は洗った後空焚きして乾かすくらいがちょうどいいらしい。今度こそしっかりお手入れしようと心に決める。

最近のお米はしっかり洗浄されているので2回とげば十分だけど、一番最初に触れるお水が大切とのことで、浄水ポッドのお水で洗い、1時間浸水させる。少しだけお酒と、お塩をチョイチョイと。

沸騰してから7分強めの火で炊く。

内フタは購入しなかったので、この後吹きこぼれないように少しフタをずらす。

火から降ろして15分蒸らしておく。
もういいかな・・とフタを開けてルクイーゼの中を覗き込むと、そこには白く輝くお米たちが待っていた。小学校の飯ごう炊飯を思い出す。

試しに一口お味見。
ほっこり少し甘くて美味しい。足元から力が湧いてくるような感覚がある。
意外と簡単に炊けたのも驚きだった。

野菜炒めとお味噌汁、ウイスキーの水割りを添えて。。

実は最近の物価高で、あまり食費にお金をかけないようにしていた。100円のうどんなんかを食べるようにして、そうするととりあえずお腹は膨れるけど、食べ終わった後は少し虚しくなった。

日本には「八百万の神様」という考え方がある。
山にも川にも風にも、街にもパソコンにも、全てに神様がいるという考えに基づくなら、私もこれを読んでくださっている皆さんも神様だ。それなら神様にお供え物をするような食事を日々選択して食べていきたい。

伊勢神宮では雨の日も風の日も1日も欠かさず、薪で炊いたご飯を日本の国の神様にお供えする係の人がいると聞いたことがある。
そこまで毎日するのは難しいけれど、今口に入れようとしているものに神聖さはあるのか、その確認はいつもしようと思ったのだった。