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人生は点でなく線の流れで意味が見えてくる

大河ドラマ「どうする家康」、だんだん面白くなってきました。

3月くらいまでは松潤さん演じる家康がただわめいたり怒鳴ったりが多かった印象ですが、今川家との決着をつけたあたりからでしょうか、最近は悩み葛藤しながらも前に進もうとする家康の成長ぶりがドラマチックです。

前回の虎松登場シーンも面白かった。

綺麗なお姉さまが、、

「少女の格好をした美しい男が刺客として襲い掛かるなんて、神代の昔から日本人が大好きな設定じゃないか!」とTwitterで叫んでる方がいらっしゃいました。ヤマトタケルですね、私も大好きです。笑

面白いなと思うのは、この家康を殺そうとした井伊虎松は、後に忠臣として家康に仕えるところです。
他にもこの大河ドラマでは平八郎は槍で、正信は鉄砲で家康を殺そうとするのですが、後にみな家臣に取り立てられます。

自分を殺そうとしたのが3人もいる家臣団って・・という気もしますが、煮汁を飲まされた相手にも資質を見出す家康の懐の広さと、殺そうとしたにも関わらずこの方に仕えたいと思わせた家康の人間力と。

大河ではたまにこうした場面は出てくるのですが、「殺そうとした」から忠臣になるまでのプロセスは意外と省かれることが多いので、この先そこを見れるのが楽しみです。

その出来事だけを見ると悪いことかもしれないけど、人の一生という大きな流れから見ていくと必要な出来事であったり、必ずしも悪いとは言い切れなくなってくるのが人生の面白いところだなあ、と大河ドラマを見ているとつくづく思います。

私事ですが何年か前に大変厳しい上司に当たって、当時私は周囲から同情されるくらいさんざん怒られたのですが、上司が移動になる際、ある方に「小澤さんがいるから後は大丈夫でしょう」とこっそり言ってたという話を聞いたときは、色んな想いが交錯しました。

これまでのことが水に流せたわけではないけど、ここまで来れてよかったとも思いました。

点で見ると意味のない、どちらかという悪いことでも、線の流れで見ていくと必ず何かしらの意味を持っている。

後に傑作と呼ばれる大河ドラマも、最初の三か月くらいはあまり面白くないことが常です。でもこの最初の時期に起こった出来事や事件は、必ず主人公の人生後半につながっていく。

面白くないと言われることの多い前半も、大河ファンは辛抱強く見守る。大河スタッフはそれに対してしっかり報いてくれるような展開を後半持ってきてくれることが多い。だから大河はやめられない。

本日の浜松・武者行列にて。
炎天下・鎧・揺れる馬上でこの笑顔、、殿、、


次回は家康、生涯唯一の負け戦と呼ばれる「三方ヶ原の戦い」。
きっとこの負け戦からも家康公はたくさんのことを学んで後半のドラマにつなげていくのだと思います。楽しみです!

最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。