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プロとアマチュアの違いとは?

ライター古賀史健さんの文章講座を見ていたところ、質疑応答のコーナーで「プロとアマチュアの違いについてどう思いますか?」と質問している人がいた。

以前なら「金銭を受け取っている人はプロ、趣味でやっている人はアマチュア」または「高い品質を提供するのがプロ、低いのがアマ」という答えでよかっただろう。
でも副業が一般的になったりあえて稼がないで活動をしているような人たちの存在を考えると、一概に「プロだから良い、アマは駄目」とは簡単に言えなくなってきているような気がする。

無料のブログで素晴らしい文章を書いている人もいれば、続きが気になって有料noteを買ったのに「・・・(ひどい)」ということもある。
40万払ったのに講師にすっぽかされた講座もあったし、4万円で自分の人生が変わったと思った講座を受けたこともある。

何がプロで何がアマかという特徴はパッと上げにくい。そんな中でも私は「長く利用しているお客さんが多い」という人は、プロの仕事をしていることが多いと考えている。

この商品はとにかく品質が良いから利用しよう。このコンテンツを提供している企業の価値観に賛同するなあ。
そんな何らかの理由で人々に愛されるものを長く提供している人たちは、きっちりと誠意をもってお客さんの期待に応える仕事をしているように思う。

一方で「とにかく誰でも良いから買ってもらわないと、とにかく数を集めないと」という姿勢で仕事をしている人は、一時的に売上や集客数を大きく上げているかもしれないが、本当のプロとは言えないような気がする。

お客さんを人ではなくモノ(あるいは数字)として見ている以上、本当にお客さんが望むものを見抜くことはできず応えることもできないからだ。

以前なら「伝統」だったり「定番」といったもものが購入時の判断材料になっていたが、今やポチする最後の決め手は「信頼している人からの紹介」だったりする。そこまでいかなくても、楽天旅行サイトやホットペッパービューティーなどが口コミ欄の掲載に力を入れ始めて久しい。

ネットやSNSが発達している現在、すべての情報はガラス張りである。そして様々な状況が刻一刻と変化している中で、プロの仕事かどうかを見極める一つのポイントが「リピーターの声」になってきていると思う。

ちなみに冒頭の古賀さんは、ライターのプロアマの違いとして「編集者の有無」を挙げていた。

仕事を依頼し、共によい作品を目指し、売上というよりシビアな目線を持った人の存在が実際にいる作家。
もしくは作家本人の中に編集者としての視点がきちんとある作家。これらをプロのライターと古賀さんは定義していた。

一人で出来ることの限界を知っている、というのもプロの大事な特徴の一つなのかもしれない。






編集者視点の大切さについても語る文章教室はこちら。


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