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お値段以上!の感動が、集客の基盤となる

「講座の集客を学ぶセミナー」というものに行ってみた。あまり気が進まなかったが、自分の文章講座がもっと盛り上がったらいいなというところから行ってみた。

若くてきれいな女性が司会を務め、その後「集客の神」と呼ばれる先生がやってきた。おそらく30代半ばの爽やかリーマン。

まずは集客に関する心構えから始まった。
先生は朗らかに笑いながら「皆さん集客に関する姿勢がまず間違ってるんですよ。集客はね、友だちを遊びに誘うくらいの気持ちでいいんです」と述べていた。

集まっている他の人たちは素直にうんうんとうなづいているものの、自分は首を傾げる。
う~ん、仕事と遊びは違うのでは・・商いって友だちを遊びに誘うような、甘い考えではやっていけないと思うのだが。。

そんな疑問を感じながらも、話は「もう一生集客に困らない講座づくり」に進んだ。

「まずは40万の基礎講座を作ってください。コーチングで言えばセルフコーチング、セラピーで言えばセルフケアの講座です。次に60万で、コーチ養成・カウンセラー養成講座のように、サービスを提供したい人向けの講座を作ります。
そして最後に90万の、コーチ・カウンセラー講師を養成するような、講座を提供したい人むけの講座を作れば、もう一生『人が集まらない~』と困ることはありません!」と言い切っていた。

う、う~ん。
単価を上げて儲かる仕組みとしてはわかる。ただ講座ってもっと自分の大切にしたい想いや、受講者さんに届けたいものから設計していくものでは・・?

首を傾げまくって身体が90度くらい曲がっていたその時、集客の神は自分のサロンを紹介し始めた。
極め付けに「このサロンに参加した皆さんは、お互いにお互いの商品を売り買いしてもらいます。ビジネスというのは一人ではできませんからね!」と100万ドルのスマイルを見せた。

「ビジネスサロンに入会すると、サロン内で自分の商品やサービスのお互いに売り買いすることがある」という話は聞いたことがあったが、どうやらここでもそうらしい。
自分一人ならまだしも、私は自分の大切な友人に、よくわからん人の商品を売りつけるのは嫌だなあ。と、その講座アンケートの不参加の欄に丸をして、zoomから退出してしまった。


大阪市旭区にある千林商店街は、日本一値段が安いことで有名だ。
他の地域と比べて10分の1の値段だが、不思議と店は潰れない。それどころか繁盛する。ここの人たちは「これは値段の10倍の価値がある」と思ったものだけを買うらしい。

古い考えかもしれないが、やっぱり人は「この体験はお値段以上だ」と思うものに財布の紐を緩めるのではないかと思う。

私の師匠の一人も「最低でも値段の1.5倍の価値があるものを提供していれば、その仕事はうまくいく」と言っていた。

自分がやってる講座は、僭越ながら値段の10倍以上の価値はあると自負している。そのまま5万円の講座を50万円の講座にしてしまえば、生活は楽になるかもしれない。だけど「商売ってそういうもんじゃないだろう」と抵抗する、もう一人の自分がいる。

おそらく自分はお金うんぬんより、信頼関係を大切にしたいみたいだ。
「この人の提供するものなら受けてみたい」と人に思われたいし、そうやって誰かに紹介されたらどんなに幸せだろう。

人脈とは「困った時に頼りにできる人」ではなく「誰かが困ったとき、自分のことを思い出してくれる人」のことをいうと聞いた。

すぐには儲からないかもしれないが、自分の商品を買ってくれる人を求めてビジネスサロンに入るより「仁美さんの講座に行けばいいよ!」と言ってもらえる存在になるような、生き方をしたいと思っている。










お値段以上の文章講座はこちら。

入門編は10月に一旦最終回を迎えます。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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