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七夕と銀河の廻転の下


夏夜、銀河塔は星の三角標。

星の海を遊泳し、

七夕の間、欠けた光を縫って行く。


天井は遠く、遙かなる海。

”幸福”は幾度、

第四次の世界を垣間見たのだろう。


未だ見えぬ”本当の幸福”

泡沫は私を包み隠した。

流転 回帰

銀河塔の導。



-対岸-



夜祭り、花火の音、林檎飴、浴衣

七夕の夜。

海の見える神社。


今日は、銀河塔が見える日。

昔の御伽話の日。


彼岸と此岸。

ここにあるものとないもの。


全てが重なる七夕と銀河の廻転の下。

「待っていてね」

約束が私と「彼方側」を繋ぐ。



或る七夕の日、二つの魂が一つに還った。

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