【単巻5冊読書感想㊶】『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』『セミコロン』『盗撮をやめられない男たち』『「争い」入門』『働く車分解図鑑』
この記事の更新をサボっていました笑
1冊めなんかは20日も前の読書なので、ちょっとうろ覚えですが……。
というわけで、今回の五冊はこちら。
【1冊目】『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』
※このタイトルはKU対象ではありません
『なぜヤギは、車好きなのか?』を読んで、同著者のこのシリーズ、気になってるけど読んでないなーということでついに読み始めました。
安定の面白さ。
こういう本に出会っていたら、生物学に進んだだろうな、と毎回思います。
【2冊目】『セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読』
※このタイトルはKU対象ではありません
「セミコロンについての本なんかあるんだ!」とテンション高めに読み始めましたが……。
セミコロンの歴史や論争をまとめてはいますが、どっちかというと著者のエッセイ要素が強めです。
客観的に……という部分がちょっと薄い。
最後も、「文法が整っていなければ、言葉として聞かないというのは差別的では?」みたいなリベラルな結論に。
リベラル思考で、学びがほしいけど気軽に読み物を楽しみたい方向け、正直そういう方にしか刺さらない本だなーと。
【3冊目】『盗撮をやめられない男たち』
※このタイトルはKU対象ではありません
『万引き依存症』を読んで、同じ著者さんのタイトルをローラー中。
万引きは女性が多いけれど、盗撮は金銭が絡まない依存症としては男性しかいない。
法的に治療につながる制度がないから、盗撮犯は何百回も盗撮を繰り返してしまう。
盗撮については法ではなく条例で取り締まっている現状。
個人的には、全体的な厳罰化に反対なんだけど(掛かる税金や、刑務所のスペース問題があるので)、ケースバイケースで「ちゃんとした罰」の法整備が求められるものもあるんだと発見。
まず治療を義務化する法整備が必要で、これで依存症系の盗撮犯を更生させる。
本書の著者は精神科医さんだがら、アプローチとしては依存症の治療。
金銭的な動機の部分には触れられていない。
社会的には、そちらの対策の方が難しいけど、求められていると思う。
なかなか、考えるところが多いタイトルです。
【4冊目】『「争い」入門』
※このタイトルはKU対象ではありません
中高生向けの平和学習といった体のタイトルです。
ほとんど固有名詞を出さずに、歴史も宗教もそういった色を排除して説明されています。
このアプローチは珍しいのかな、と思いました。
戦争や紛争、平和を考えたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
【5冊目】『働く車分解図鑑』
「働く車」の歌が好きな幼少期でした。
今でも、工事現場を見たら、「ずっと眺めていたい」という気持ちが湧いてきます。
不審者すぎるので、視線を無理やり剥いで立ち去るのですが……。
スポーツカーとか、高級車とか、そういう車には全く興味がない。
ただ、実用的な働く車が好きなんです。
ということで、読み始めたんですが……。
取材してきたことをそのまま書いている印象。
「子どもに伝わりやすい書き方は?」とかそういう工夫がなかった。
「働く車が好きだから、同じような子どもたちにわかりやすく伝えたい!」という気持ちが足りない。
ただイラストを置いて、文章を埋めて……というだけの本だと感じてしまいました。
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