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CBD製品に含まれるカンナビノイドを検査・調査する機関

日本化粧品協会がCBD製品カンナビノイド検査結果を公表しています。

2019年11月から一般社団法人日本化粧品協会「カンナビノイド審査委員会」が日本国内に流通しているCBD製品の審査・登録制度を始めていることをご存知でしょうか?

日本で販売されているCBD商品に含まれるカンナビノイドを検査しているそうです。違法となっているTHCなどが含まれていないか?
CBD含有量は表記されているものと同じなのか?等を検査しているようですね!
カンナビノイド審査委員会 https://japan-ca.jp/cbd/

◉一般社団法人「日本化粧品協会」とカンナビノイド審査委員会について

日本化粧品協会という団体が2019年11月に「カンナビノイド審査委員会」という団体を立ち上げています。日本化粧品協会の理念は以下のとおりとなっています。

日本化粧品協会では、消費者リスク回避を念頭に美容健康商品について消費者と販売者の双方が満足のいく健全な市場の発展に貢献できるよう活動しております。
本協会にて独自開発したAIと数年にわたる監視調査是正活動による結果をもとに評価基準(安全基準・技術水準等)を定め美容健康商品を判定し、その結果を市場とメディアに情報提供することにより消費者の適切な購入の補助をし、開発・販売者に対しては消費者の購買目的にそぐわない商品が間違って市場に出ないよう教示・指南をすることにより、販売者と消費者のよりよい関係性作りを目指しております。

協会の理念:https://japan-ca.jp/about/


いわゆる日本国内で販売されている化粧品や健康食品、美容品などについて監視や検査を行い、調査結果を公表することで消費者の購買目的にそぐわない商品(偽物など)を市場から締め出して業界を健全化させるのが目的ということです。
こちらのページで公表されているように、表示法に違反していたり、消費者を欺くような商品に対し、調査結果を公表しています。また、通報フォームを用意して消費者からの通報も受け付けているようですね。

Wikipedeiaでは沿革が下記のとおり記載されており、2012年に発足した協会だそうです。

2012年10月 一般社団法人日本化粧品協会設立
2012年12月 一般消費者からの化粧品に関するクレーム相談窓口開設
2013年 1月 企業からのビジネス相談、専門的なアドバイス、消費者からのトラブル、被害についての各種ご相談窓口開設
2013年 4月 デベロップメント賞を開始 講師委員会・学術研究会 発足
2013年10月 本協会運営ジャパンコスメティックアカデミー(以下、本協会運営校)は、日本化粧品検定協会では唯一の本部認定校となる。
日本化粧品協会認定 化粧品プランナー(企画・開発の知識)取得コース、化粧品マーケティングプランナー(流通・販売・経営の知識)取得コースを本協会運営校渋谷校にて開校。
本協会運営校が、化粧品と皮膚の基礎教育として第1回日本化粧品検定1・2級取得コースを日本で初めて開講。
2014年 9月 本協会運営校が、日本化粧品検定の合格を目指す方々へ指導できる能力を認定する資格「コスメコンシェルジュインストラクター」取得コースを日本で初めて開講。
2014年 10月 本協会運営校が、日本化粧品検定1・2級取得コースを廃止。
2016年12月 本協会運営校が、通学制を廃止し、通信制に完全移行。本協会運営校が、日本化粧品検定「コスメコンシェルジュインストラクター」取得コースを廃止。
2017年 6月 SNS 上で情報配信を開始 Twitter Facebook INSTAGRAM YOUTUBE
2017年10月 消費者リスク調査委員会 発足
2019年11月 カンナビノイド審査委員会 発足

化粧品、栄養補助食品(サプリなど)、医薬部外品(スキンケアなど)、美容機器、高度医療機器(コンタクトレンズ等)、健康補助食品等にかかる法律をもとに、管轄省庁の委託事業として監視・調査・是正を行っているようですね。
化粧品により肌トラブルなどの被害に遭った・・、法外な金額で買わされた・・、大げさな広告に騙された・・などの消費者からの被害情報などを受けて、これを調査した上で企業に是正を促すことをしているのですね。

そして日本国内におけるCBD製品の普及に伴い、2019年11月よりカンナビノイド審査委員会を発足させ、調査・監視を行なっているのです。

CBD製品はインターネットでも多く販売されていますが、そのほとんどは輸入品であり、国内で分析もされておらず違法成分が配合されている可能性が高い製品も存在しています。

実際のところ「CBD製品なのにCBDが全然含まれていない・・」、「精神作用をもたらすTHCが許容値以上に含まれている・・」、「大麻草で法的に認められていない部位から採取している・・」などのケースがあるのも事実です。

これらを放置しておくと将来的に重大な事件や事故につながる可能性があるのも確かですね。そこでこのような審査期間が調査を行なって結果を発表し、注意喚起をしているのです。

そして日本化粧品協会調査委員会の中に「カンナビノイド」に特化した組織を作り、分析する機械を完備し、CBDに精通する教授や製品研究者、大麻取締法や麻薬及び向精神薬取締法などに詳しい弁護士、元警察消防関係の人などを編成し「カンナビノイド審査委員会」を発足させた経緯があります。


Oasis Leafでも以前の記事にもあるように、アメリカを始めとする海外で、嗜好品としての大麻(マリファナ)が解禁され、グリーンラッシュのブームとともに粗悪なCBD製品も多数販売、流通しているという現状があることをお伝えしてきました。


日本国内においても監査・調査が始まっていることは業界にとっても良く、望ましいことではあると思いますね。


◉カンナビノイド審査委員会が公表したCBD製品の一例

1:大麻取締法違反、麻薬及び向精神薬取締法違反の可能性
PharmaHemp社
PharmaHemp3% CBD オイルドロップ 300mg
CBDフルヘンプスペクトロム含有
Pure CBD WAX 1g
こちらはTHCが微量ではありますが検出されたとのことですね。


2:景品表示法(優良誤認表示)違反に該当し行政処分の可能性
株式会社アマラ
tiare ala MEDICARE(ティアレアーラ メディケア)
CBDロールオン リフレッシュ 5.5mL
景表法違反の可能性ありでCBD成分がほぼ全く含まれていないとのこと


3:景品表示法(優良誤認表示)違反に該当し行政処分の可能性
MEGALOPOLIS株式会社
CBDMAX
こちらも同じくCBD5%含有と記載ありますが、実際は0.44%
ほどしか含まれてなかったとのこと。


もしCBD含有率、含有%が全くの偽りであるならば凄く問題ですよね。
実はアメリカなどでお店で販売されているCBD製品でも偽物(CBDがほとんど含まれてない)が普通に売られていることは多いです。
きちんと専用の機械で検査しないとCBD含有率まで分からないので、私たちは企業の文言を信じるしかありません。
本当に信じられる製品かどうか?については、皆様ご自身で調べたり企業へ確認するようにして騙されないようにしましょう。


◉アメリカでもCBD偽物商品は多いことが判明

実はアメリカにおいても製品パッケージに記載されているCBD量・CBD含有率と実際の商品に含まれているCBD量や%に大きな乖離があることも多々あります。
多くのCBDブランド製品が不当な偽りのあるCBD量を表記しているということがLeaflyの調査によって明らかになっていたりしています。
詳細は下記の記事をご覧ください。
https://www.leafly.com/news/strains-products/cbd-oil-test-results
※こちらのサイトはLeaflyというアメリカでは有名な大麻・CBD製品などの情報メディアになります。

47製品をテスト(含有量などの調査)をして、24製品は妥当レベルで問題は、まあほぼ無いという結果でしたが、残りの23製品においては問題があったとのこと。
製品の51%(47のうち24)は、表示された投与量の20%以内で約束されCBDを提供。
製品の23%(47の11)はある程度のCBDを提供しましたが、ラベルで約束された投与量の80%未満。
製品の15%(47のうち7)は、約束されたCBDの120%以上を提供。
製品の11%(47の5)はCBDをまったく提供していませんでした。

調査結果をまとめると上記内容になります。


ただこれでも年々改善がされているそうです。
2015年のFDAによる抜き打ち調査では、18製品をテストしてCBDが含まれるものは、ほとんど無くてゼロ状態。
2016年では22製品をテストして77%がほとんどCBDが含まれていませんでした。
まだ改善がされてきているだけ良いのかもしれませんね。。

当然ですが日本に輸入されているCBD製品にも注意が必要ですね。
特にTHCが微量でも含有されている製品は、日本では違法となる可能性があります。
CBD製品を利用する私たちひとりひとりの意識も大切ですね。


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