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【マガジン・エイトデイ】       愛を伝える教育を受けているのは母の私なのかも。



一緒に暮らす、6歳の話をします。
まず早起きだ。
推定5時半から6時に起きている。

私は、多眠のため7時半くらいに
起きるため、推測だ。

起こされると午前中のリズムが
うまく掴めず、仕事にならない。

3歳位までは、頑張って合わせていたけど
どうしてもふらふらな時は、夜の時点で
テーブルに、朝ごはんを用意して置く。

おにぎり、パン、ウインナー、
ちくわきゅうり、卵焼き、フルーツ。
その時にあるものを。

6歳はムクっと起きると、お着替えして
保育園に持っていくものを用意する。
朝ごはんを食べたら
YouTube見放題を許可したので
「ねーママーおきてー」攻撃はなくなった。
そう、ママが起きたらYouTube終了なのだ。


私は起きてきそうな気配がしたら、
慌てて布団にきて
「ママは、もう少しねんねね。まだおきなくていいからね。」寝かしつけ付きである。
娘を抱きしめたりイチャイチャタイムだ。

おかげさまで、私は自分のリズムで
朝の支度ができる。
(お布団の中で身体にふれたり、うごうご
動かしたり、呼吸したり、ノートを書く。)

そのうち用意されたものよりも
この間、一緒に作って食べたパンケーキが
食べたくなったらしく、
ホットプレートを持ち出した。

タネを用意する分量と手順は
普段、任されているからお手のものだ。
どのスプーンを使えば、こぼれにくいかも
知っているし、ひっくり返すための
フライ返しも、ママはあそこにしまっていたのを覚えている。

小さいパンケーキを作るときは
タネをちょっと。

大きいものはタネを多く。
カタチは、まだ定まらない。

しろくまちゃんのホットケーキの絵本が
大好きで、全部そらんじてるから
しゅっっってするのも、
ペタンってするのも
大得意。


ママは果物が好きだから
なにか一緒にだそう。

そうそう、お皿は、お気に入りの
お花みたいなのにしよう。
白い、2枚のお皿。

いちごのジャムと
はちみつをテーブルに置く。

お水をコップに入れる。
そうだ、フォークを用意しなくっちゃ。

「ママー朝ごはんができましたよー」

私は、なんのことかわからないまま
食卓にいく。
そこには6歳の焼いたパンケーキの
朝食があった。


手順を想像して
喜ばせようとして
作られた朝食は、
こんな現実が起こることが
信じられないくらい
ぼーっとした時間だった。

ホットプレートの扱い方も
教えた通りの安全なもので、
タネの入っていたボウルは
シンクにきちんと置かれていた。

人を喜ばせたいという
エネルギーのあたたかさに
こちらが愛を教えてもらっている。

初めてのパンケーキ朝食から
進化して、ココアと目玉焼きが
できるようになった。

「ママ、まだ入ってこないでね。」
鶴みたいな事を言う。

申し訳ないんだけど、
トイレに通りたい阻止だけは
勘弁してください。

いつだって愛を配るのは、
子の方が大きくて、かなわない。

私は、愛を受け取り、
むぎゅむぎゅ、なでくりまわす係に
没頭することに決めた。

では、また。

果歩


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