さみしい思いをさせてまで猛烈に働かない
もし僕が奥さんで夫が猛烈に働いていたら、「家計を支えてくれてありがとう」より「さみしいなあ」が勝つかなあ。今日はふとそんなことを思った。
僕の周りには猛烈に働いている大人がたくさんいた。今はフリーランスとして気ままな暮らしを送っているから、そもそも周りに人がいないのだけれど。
小さい頃から「大人は猛烈に働くものだ」と思っていた。うちの父は三交代で鉄を作る高炉に勤めていた。朝出のときは5時半には家を出ていたし、夜勤の時は学校に行く直前くらいに帰ってきた。
物心がついてから父が家にいた記憶はあまりない。
それが普通だと思っていたし、社宅に住んでいたので近くの友達の家庭もみんなそうだった。「父ちゃんは家にいないもの」という常識の中で育った。
寂しいと思ったこともなかった。だってそれが当たり前だったから。
でも母は違う。笑顔で父を仕事に送り出し続けた母は子供ではない。物心だってちゃんとついていたはずだ。
僕が父になってから頻繁に実家に帰るようになって、母が「あの時はお父さんが全然家にいなくて、1人で寂しかった」と話すことが増えた。一緒にいてほしい時に1人にされた寂しさは、28年経っても消えてない。と感じる。
僕は今猛烈に働かなくても生きていける暮らしをしている。
もちろん『ボケーっとしていたら働かなくてもよくなった』というわけではないし、それなりに頭も使うしリスクも踏んでいるからこその今なのだけれど。
全力で子育てに向き合える生活を送れている。
もし僕が妻の立場で、僕の父のように夫が猛烈に働く人だったら。この時期に1人にされたことは、どれだけ時間が経っても忘れないだろうなと思う。
許すとか許さないとか、もっとこうすればいいとか、そういう話ではなくて。この寂しい気持ちは消えないだろうなって。ただそれだけ。
この社会はまだ「幸せになりたいなら猛烈に働きなさい」という価値観が主流で、『頑張って働いている=いいこと』と考える人が多数派だ。
「やりたいことでお金を稼ぎたい」と口では言っても、本気でその方法を考える人は少ない。
「終身雇用は終わった」と言われるけれど、人々の価値観の上ではまだまだ全然終わっていないようにも感じる。
だからこそ、危ない。その『幸せモデル』は「家庭に残された人の寂しさ」がシステムのベースに組み込まれている。
僕はそのシステムで生きるのは、いやだな。
一生の伴侶に僕を選んでくれた妻が、寂しくて泣いているのはちょっとねぇ。子供の教育費が潤沢に使えないことよりも、悲しいことだと思う。
たとえお金がなかったとしても、妻を笑わせることはできる。月1000円のサブスクで映画が見放題な時代だ。食費だって安い。
この恵まれた時代にお金がないことのデメリットは、「みんなが持っているものを買えないこと」以外に、あまり思いつかない。
「いつも1人にしてばっかりでごめんね、今日は子供を預けて高級なディナーに行こうよ」なんて言わなくても回っていく生活を作るのが一番。
定期的なガス抜きが必要な生活そのものが問題なのかも。問題を作らないこと。SDGsにいこう。
僕の妻は「今1人にされたら一生恨むお^^」と尻を振りながら口に出してくれるだけまだいい。口に出していないだけで寂しい思いをしている人は、きっとたくさんいる。
何回も言うけど、「だからこうしようぜ」という話じゃない。僕はその人生を選ばない。
かわりが効く存在として社会とやらに貢献して、かわりが効かない家庭を置いてけぼりにするのはなんか違う。と個人的に思う。
だから僕はそうならなくていいように、知恵を絞ることをやめない。ただそれだけの、話だ。
⭐️追記
妻にこのブログを読んでもらったところ、「そうだそうだ!みんな働きすぎだ!」と言っていました。みなさん、働きすぎらしいですよ。
---
公式LINEの友達追加はこちら
👉 https://line.me/R/ti/p/%40yxv8045g
ID検索 @yxv8045g
おはなし屋なおとの公式LINEを友達追加すると…
・メールマガジンを受け取れます
・問い合わせや相談ができます
・教材を4つ無料で受け取れます
・公式LINEだけの告知や案内が届きます
⭐️現在のプレゼントはこちら
✅クライアントと出会えるWeb集客講座
(全3回の動画講座)
✅おはなし屋なおとのビジネスブログ入門
(全7回の音声教材)
✅コーチング販売のマインドセット
(16000字+プロの図解 PDF教材)
✅『起業において資格よりも大事なこと』
(限定公開PDF記事82枚)
※コンテンツは予告なく削除・変更する可能性があります。
公式LINEの友達登録はこちら
→👉 https://line.me/R/ti/p/%40yxv8045g
ID検索→ @yxv8045g
いただいたサポートはミックスナッツになって僕のお腹の脂肪として蓄えられます。