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「起業なんてしたら恐ろしいことが起こるぞ」という洗脳


「教育は洗脳である」という言葉を聞いたことがある。



親が無意識に信じていることを子がなんの疑問なく信じることは自然であると思うし、学校で教わった「従順さ」みたいなものは頭でわかっていてもなかなか取れるもんじゃないな、と感じる。


とにかく人間は長い時間触れたものと同化していく。


どれだけ稼ぐノウハウを仕入れようと、家でパートナーに「起業なんてあなたにできるわけがない」と言われ続ければ、熱を維持させることは難しい。


人間は社会的動物だから他人の影響を全く受けないことはできない。誰かしらの教育を受け、洗脳されていく。


それはもう仕方がないし避けられないことなんだから、「洗脳されたいと思えるくらいの人」のところに行くしか自由になれる方法はないんじゃないかと思っている。


洗脳というのは強力だ。自分の意志とは関係なく、すりこまれたことに思考全体が引きずり込まれてしまう。


たとえば今35歳の人が僕の発信を見つけて「こんな生き方もあるのか、自分もやってみたいな」と思ったとする。


僕のブログを貪り読む。真似してブログも書いてみる。だけど起業の世界は一朝一夕でどうにかなるもんじゃない。


そうしているうちに熱が冷めてくる。感情の振り戻しがくる。34年分の「常識」とか「普通」という概念が、大きな波となって元の位置に自分を押し戻そうとする。


勤めている会社に出勤すれば「もっと輝けることでお金を稼げるかもしれない」という希望なんて一瞬で忘れてしまう。


「起業なんて楽勝だよ」と思っている人は、これから起業をしようとする人の周りにはほぼ100%いない。いたとしたらもっと早く起業しているはずだからだ。


そうして少し行動しては忘れ、思い出した頃に行動しては忘れ、を繰り返していると時間だけが過ぎていく。


これは「出る杭は打たれるよ」「お金を稼ぐのは難しいことだよ」「起業して成功するのは一部の才能ある人だけだよ」という日本全体の洗脳の賜物じゃないか。


人に起業を伝える仕事をしていると、この「教育という名の洗脳」に大きく跳ね返されることがしょっちゅうだ。


あれだけ「私も稼ぎたいです!」と言っていた人が、少し日常生活に戻っただけで「やっぱり無理かなって」といい始める。


友人に否定された。家族に理解してもらえない。そこで心が折れる。


いやいやまってくれ。あなたはまだ失敗すらしていないのよ。と言っても「もういいんです」と言われてしまうと他人が出る幕はない。


結局、新しいことをやろうとしたら生活からガラッと変えないとだめなのだ。


日本にいながらネイティブな英語力を身につけることが難しいように、「起業なんて無理だ」と思っている人の輪の中にいて起業はできない。


先に言っておくけれど、やっている立場からすれば起業なんてそんな大したことではないよ。


確かに「誰でもできる」とは言えないし、才能も必要だしある程度の努力は必須だけど、それはお金を稼ぐって意味では会社に勤める時も同じでしょ?


全く苦労せずにお給料もらえている人なんている?「あなたは何も学ばなくていいし努力もしなくていいですよ」って言ってくれる会社があるなら僕にも紹介してほしいです。


何をするにも「仕事として成り立つくらい人に貢献しようとするならある程度の努力は必須」と考えるなら、「働く」ということに対する難易度はそんなに変わらない。例えるなら野球とサッカーくらいの違いしかない。


ふたつのスポーツを一緒に極めるのは難しいかもしれないけれど、ある程度の運動神経があれば、楽しむことを目的にするならそれなりにこなせるはずだ。


なのに日本では「会社員として稼ぐことは普通、起業なんて凡人には無理」という空気があまりに強い。偏りが過ぎている。


「起業を教えてくれ」と言ってくる人には長い時間をかけて洗脳を解くところから始めないといけない。



めんどくさすぎる。いつまでたっても教えるフェーズに入れない。


だから本当に起業したいなら、今かかっている洗脳を解くことから手をつけなければいけないかもしれない。



頭で考えてどうこうできる問題なら、もっとみんな起業して楽しく働いてると思うよ。





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