74回目のライフコーチングセッションを受けました
おはなし屋なおとです。
今日はマイコーチとの74回目のセッションでした。(本記事の執筆は8/7)
僕はライフコーチとして活動していながら、自分自身にもライフコーチをつけています。
マイコーチのてつさんとはもう6年の付き合いになります。
コーチと山セッション
遅刻した
今日は「本当はどうしたいのか?」という話でひたすら対話を繰り返しました。
理想の生活を追い求めて追い求めて、そして時間もお金も手に入れた僕。さあ一体ここからどうしていくのか。
おはなし屋なおとの現状
僕は今とても豊かな暮らしをしています。
4年前は犬小屋みたいな1DKに4人で暮らしていた僕が、現在は2LDKに奥さんとふたりで住めている。犬小屋のキッチンで仕事をしていた僕に専用の書斎がある。アンビリーバブル。
当時の犬小屋
起業するために東京に行くための飛行機のチケットが買えずに、工事現場で親方に怒鳴られながら日雇いバイトをした僕が、今は週に2回のお仕事で無職の奥さんまで養えてしまっている。
2017年4月 居候中に残金が底を尽きた日
地元で会社員をしていたときはスクラップ寸前のコンパクトカーに乗っていたのに、今や3ナンバーのSUV。ドライブレコーダーまでついている始末。
スクラップにされる3日前の車
えらい出世したもんやなあ、そんなふうに自分を捉えていたのですが本当の思いは別のところにあったようです。
「最高!」にもやがて慣れる
「大自然の中で長く暮らしている人は『今日も自然が気持ちいいなあ!』とは言わないものですよ。その人にとって大自然は当たり前ですからね」
コーチの一言で僕はハッとしました。今まで一生懸命に掴んできたものだからこそ、大切にしたい気持ちもわかる。
でも手に入ってしまったことで、手に入れるために必死になっていた時期そのものが楽しかったのも事実。
今はコロナのこともあって外出もあんまりできないし、奥さんのお腹も大きい。
今の僕には時間もお金もあるのに、自分のやりたいことがうまくできずにパワーを持て余している。そんな気持ちでした。
捨て身の挑戦が楽しくて仕方なかった
僕は今まで「自分には何もない」のマインドで頑張ってきました。アスリートを辞めた日から常に捨て身のイケイケマインドで自分の道を切り拓いてきました。
友達と新宿の公園で寝てた
今の僕は、自分の理想の暮らし目掛けてビジネスを最適化して、人間関係を最適化して、知識を最適化して、最適化に最適化を重ねて今日の自分を作ることに成功したのでした。
気づいたときには、目の前にある課題が全て片付いてしまっていました。僕はもうどうしようもなく豊かです。暇です。
今までの僕は自分を暇にすることを徹底して、その時間でずっと自分の生活に最適化をかけてきたようなのです。
コーチと話していて気づきました。僕は自分の欲求を発散する機会に飢えている。
今までは快適に生きることに対してひたすらに挑戦をしてきました。僕は今快適すぎると言っていいような毎日を送ることができています。
だけどそれは「困ったことが起きない」だけで、「手に入った時間を何に使うのか」という問題とは別の話なのでした。
その結論に辿り着いたとき、僕とコーチは顔を見合わせて笑いました。
コーチと対話を重ねる
「悩みの次元が高過ぎですねw」
「28歳の悩みじゃないよね、『子供ができたからより一層仕事に励んで昇進を目指すぞ!』とかじゃないんだもんね」
「そうなんですよ。かかる費用は大体計算できているし、子育てに使える時間も予算もあらかた確保してるし。
大変なことはわかってるんですけどね。困ったらあみちゃんに聞けばいいし、今のところもうやることないんですよね」
「理想の生活を手に入れるフェーズは終わったのかな」
「そうかもしれないですね。
もう完全にカスタマイズ可能な状況が整ったので、『理想の生活を手に入れる』っていうモチベーションをガソリンに走ることはできないですね」
「新しい動力を得ていかないと、この先には進めないのかもね」
「ほんまそれです。今までのやり方が通用しなくなって困っていると言うか。完全に豊かになっちゃったので、動力がないんですよ。
でも僕は自分の限界の向こう側が見たいし、そういう生き方をしてきたから、自分を安パイな位置に置いておくのは嫌なんですよね」
「そうですよね、本当はどうしたいんでしょうね?」
マイコーチとのセッションは、こんなふうに感覚の対話をひたすら繰り返す感じで進んでいきます。
自分の感覚をひたすら言語化して聞いてもらって、コーチにもそのレベルについてきてもらって、僕の人生を議題にして戦略会議をしているような。
今日一番話していてしっくりきたのは、新規の事業を作ってみようかと言う話。
セールスページを作って感じた違和感
「今僕年間プロデュース売ってるじゃないですか、あれの追加募集をしようとセールスページを書いているんですけど、なんかしっくりこなくてですね」
「はい、その話になると思ってました。Twitterでも呟いてましたよね。ラジオも聞きましたよ」
「そうなんですよ、最適化に最適化を重ねて年間プロデュースの単価と人数に辿り着いたんですけど、レターで募集することになんとなく引っかかってまして」
「なんとなくそんな感じがしてました」
「僕って自分の関係性を売ってるじゃないですか。そもそも僕って友達多い方じゃないし、人よりだいぶ繊細なので、付き合う人は相当選ぶ方なんですよ。
今の僕の収入の大部分は『数人しか作れない親友の枠を売ってる』ような感覚で。今のクライアントさんたちは本当に大好きな人ばかりでありがたい限りなんですけど。
『親友になりたい人を新規で募集します』ってなんか違うじゃないですか。
でも関係性を売るってそう言うことで、これって再現性がないから、『なんかうまくいった』の枠を出ない。
自分が繊細な感覚をもっているからこそ、関係性を売ることだけに特化している今の状況がちょっと重いんです。
現時点では売り上げも十分にあるし、クライアントさんとの関係も良好だし、言うことない。だけど繊細な僕には負担になる部分もある。
『次の売上を出すために親友を増やす』ってところに引っかかる。そんな感じです」
突き詰めたからこそ得た感覚
「それはやってみたからこそわかることだよね。実際につきつめてやってみたからこそ、得た感覚」
「そうですそうです。
より少ない時間でより大きな価値を売ろうと思うと『自分の存在そのものを売る』ことにたどり着くんですけど、それって文字通り『自分の命を削っている』ような感覚で。
特に今の僕の場合ほぼそれだけで生計が立っているから、何かあった時が怖い。もし僕がクライアント選びを間違えたら、一瞬で何もかも終わってしまうような危うさがある。
僕は繊細だから関係性で凹むと本当に凹む。物理的なリスクはあまり感じないけど、精神的にはそれなりにリスキーで。『仕事だから』と割り切れないところがある。
最高のクライアントさんと結びつくことができている今はいいんですけど、それがずっと続くかって別の問題じゃないですか。
今のプロデュース一本で生計を立てるスタイルって、やってみると『1年間に5人親友を作ってください』って言われてる感じに近いんです。
できないことはないけど、『5人』にコミットしすぎるとなんか変な感じになっちゃう。そもそも深い関係性って狙って作るものじゃないし。
ビジネスって奥が深いと言うか、完璧ってないなあって感じですね、まだまだ課題がたくさんある感じです」
そもそもそのセールスが売れるんじゃない?
「今の話を聞いて、なおとさんのセールス技術を欲しがっている人がいるんじゃないかな、と思いましたけどね」
「言われてみれば確かにそうかも。それは考えたことがなかった」
「僕にとってセールスはできて当然と言うか、『なんでできないの?売るだけじゃん』って思うようなところなんで、これって才能ですよね。笑」
「そうだよ。なおとさんのクライアントが同じことを言ったら『それが君の才能だよ!』って絶対言うでしょ。
でも自分の才能には気づけないものだよ。人は長所で失敗するからね」
「そうなんですよ、それそれ。
僕は人を巻き込む才能があるから、ドツボにハマるのは人を巻き込みすぎるとき」
「そうです。だからこそ今回もプロデュース枠を埋めることに抵抗を感じているんだろうね。
きっと本来巻き込むべきでなかった人を巻き込むのが怖いんでしょ」
「いや、ほんとそれですわ。
セールスかあ、僕がもしセールスで何かサービスを作るなら、セールスシナリオライターをやりますかね」
セールスシナリオライターというイメージ
「ほお、シナリオライターですか」
「そうなんです。セールスってほぼほぼ90%は『マインド』で決まると思っていて。
自分が売りたいサービスに自分が確信を持てているかどうかが鍵なんです。
『売る人がいません』とか『売ろうとしてもなんて言っていいかわかりません』とか言う人は、それ以前に自分の商品に自信が持てていない。
『これは絶対売れるでしょ』って確信があれば、売りたくて仕方がなくなるはずなんです。
だってその方がお客さんも喜ぶし、自分も儲かるじゃないですか。
でも確信が持てていなかったら、お客さんには嫌われるかもしれないし、万が一売れちゃったら取り返しのつかないことになりそうじゃないですか。
確信の持てていない商品を売るメリットなんて一つもないから、売ろうと思えないんですよ。
人間ってメリットがある時しか動きませんからね。
『起業したい起業したい』って言いながら5年も10年も何もしない人と同じです。
『起業したい』って言うことにメリットはあっても、起業することにメリットはないから、いつまで経っても起業なんかしません」
「いまのセリフからもう完全に才能が滲み出てますね。
それ、欲しい人絶対いますよ。待ってる人が絶対います」
「ですよね。僕も話していて思いました。そんな人に僕だったら『確信できるシナリオ』を作ってあげられる。
その人の話を聞いて、その人が売りたい商品をまず僕が即興でその人に売り込んで見せる。
そうするときっと『こういう伝え方をしたら売れるんだ!』っていう感覚になると思うんですよね。
その後に僕がそれを文章にしてひとつのシナリオを作る。
その商品がいかに魅力的なものなのかを、僕が引っ張り出して言葉にする。
そのシナリオさえあれば、自分の商品の魅力が『どう言う手順で話せば伝わるのか』とか、そういうものが鮮明にイメージできるようになると思うんです。
自分専用の台本さえ手に入ってしまえば、もう怖いもの無しじゃないですか。あとはどうぞご自由に売ってきてください、みたいなイメージで。
アフターケアとしてセールスを実践するたびにフィードバックをして修正、戦略会議。そのシナリオが1本売れるまでフォロー。
そこまでやれば完璧だと思います」
「それ、完璧だね。なおとさんの才能が全面に出てる」
「でしょ?僕もそう思うんです。これ、どうやって出そうかなあ」
新しいアイディアをどう形にするか
セッションの中で浮き出てきた新しいアイディア。今月はそれを体現する1ヶ月になりそうです。
よきコーチである前によきクライアントであること。誰よりコーチングの価値を受け取ること。
僕は今日も自分の理想を追求して、ああでもないこうでもないと試行錯誤を重ねています。あなたに会える日が来たらいいな。
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