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おはなし屋のエッセイ

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自由に書きます。暮らしの話、プライベートの話、ちょっと軽い話。
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2022年6月の記事一覧

子どもが親にしてくれるし、顧客がプロにしてくれるんだよ

娘が生まれてから8ヶ月、思っていたよりも「親」をやれている自分にびっくりする。 生まれる前に不安だったことも、なんだかんだヒーヒー言いながら乗り越えられた。 僕が産んだわけじゃないけれど、「案ずるより産むが易し」とは本当によく言ったものだと感じている。 子どもができる前に案じたことは役に立たなかったとは言わないけれど、「考えても仕方ないこと」がほとんどだった。 育てることの大変さもそれ以上の幸せも、娘が生まれる前の自分に伝えることはできない。 「大変だけど面白いよ

ひとことで短く説明できないような仕事がいちばんおいしいと思っている

最近、仕事について聞かれる機会が増えてきた。 人に会う機会が増えるにしたがって、「どんな仕事をしているの?」と聞かれて答えに困ってしまう回数も同じだけ増えた。 僕は僕のやっている仕事をひとことで説明できない。 既存の概念で自分の仕事を説明する言葉がないから。 だからいつも困ってしまう。昨日も困った。 「なおと君は今でもメンタルコーチをやっているの?」 家に遊びにきたのは、奥さんが昔お世話になった職場の先輩たち。 そういえば、メンタルコーチって説明してた時期もあっ

豊かだなあと思うとき

豊かだなあと思うとき。朝起き布団を上げて「今日は何をしようかな」と思いながら電動ブラシで歯を磨くとき。 寝起きの前歯をウィーンと磨く。遠くで娘がピアノのおもちゃで遊ぶ声が聞こえる。日によってばらつきはあるけれどだいたい8時半。 まだ半分寝ている頭はひとつのことを集中して考えられないので、あちこちに思考が飛ぶ。昨日の夜考えたことがポンと浮かんでくる。 ひらめきは大体この時間にやってくる。寝る前に頭の中にぶち込んだいろんなこと同士が結びついて回路を作る。 口をゆすぎ終わ

「調子に乗らずに謙虚に頑張ります」が通用しない世界もある

「調子に乗ったらダメだよ」と教えられてマジメに生きてきた人はびっくりするかもしれませんが、社会には「調子に乗ったほうがうまくいく仕事」というものがあります。僕のやっている「ひとり起業」という働き方はその最たるものです。この働き方には上司がいませんから、「調子に乗るな」と言ってくる人がいません。ので、調子に乗らないように真面目に頑張って仕事をしても、お客さんから選ばれなければ収入は0です。逆にがんがん調子に乗って、僕にしかできないことをどんどんやって、「ノってるねえ」と言われる

「稼ぎたいならスキルを高めるな」とは具体的にどういうことか

今日はちょっと難しいテーマについて書きます。 「関係性を売る」ということについてです。 僕はよくコーチやカウンセラーのような仕事を個人でやっていきたい人に対して、「スキルを高める努力をやめて関係性を売りましょう」という話をします。その理由は簡単で、スキルを高め続ける限り競争に巻き込まれるからです。 他のコーチとの対比で競争に勝ち続ければ(スキルを高め続ければ)美味しい思いをできるかもしれませんが、どうしても上には上がいるもの。「キリがないのでさっさと自分の世界を作っち

集団が苦手な僕の「個人」としての仕事の作り方

集団というものがどうも苦手でして。 いい人たちばかりが集まっているのに、集団として見ると「嫌な感じだなあ」と思ってしまうことがありませんか?人が集まると「集団心理」というものが働きますから、自然とカーストができたり、集団の利益にならない人を除外しようとしたり、誰かをこき下ろすことで団結をしたり…個々の人の意思では行われないようなことがいとも簡単に起こってしまう。恐ろしいなあと思うわけです。 例えば会社だったら、成績の悪い人に対してなんとなくそこにいる人が雑な対応をして、そ

せっかくフリーランスになったのになぜ「安定」を目指す??必要なリスクをきちんと取ることの大切さ

新幹線に乗ってこちらに向かっている人がとても強そうで、待ち合わせ場所に車で向かう道中に不安になった話をします この間の日曜日にね、noteを読んで神戸から僕に会いにきてくれた人がいたんですよ。新幹線に乗って。駅で待ち合わせをして僕は車で迎えにいったんですけど。もちろん僕もね、人に会う時はその人がどんな人か知りたいので、noteやらTwitterやら見にいくんです。そしたらね、その人が強そうだったんですよ。強い。「癖が強い」とかそういういうのじゃなくて、ガタイの方。フィジカル

発信を「集客」と見るか「トリガー」と捉えるか

「集客のために発信しよう!」と考えて一生懸命発信を頑張っていた時期がありました。あれはいつだっけかな。もう何年も前の話です。毎日Twitterにかじりついて、それこそ1日30ツイートとか200いいねとか数値目標を決めてやってました。 「集客したかったからそのくらいやらないと話になんないよね」と当たり前のように思っていたのですが、2ヶ月くらいしたところで「はて、ここに僕のお客さんになってくれる人がいるのだろうか?」と疑問に思った瞬間手が止まり、そのまま僕の「Twitter攻

新しい生き方に挑戦するときは、相談する相手を間違えてはいけないよ

人生は「誰の意見を聞いて誰の意見を聞かないか」で決まると思うんです。 会社を独立してフリーランスになりたい人(あなた)が、会社の同僚に「なあ、俺フリーランスで食っていけるかな…?」と聞いたところを想像してみてください。「フリーランスで食えるやつなんか一握りだから、やめとけよ」悪意はないと思います。むしろこの同僚さんはあなたのことを思ってくれているかもしれない。だから止める。自然なことです。でもあなたは夢をくじかれたような気分になる。悲しいですね。何が間違っているのでしょう