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毎日1曲『三種の神器』20220130 - ドラゴンクエスト序曲:ロトのテーマ

作詞、作曲、歌唱、演奏、DTMを趣味や仕事にしている人に向けて書いています。毎日1曲、頭の中で鳴った曲を取り上げて、僕の独断で『ヒット曲の三種の神器』と呼んでいる、世界のヒット曲に共通する不思議な法則を数値化して解説をしているコラムです。興味を惹かれたら『ヒット曲の三種の神器』の詳細についての過去記事もご覧ください。

今日の1曲

日付:2022年1月30日
タイトル:ドラゴンクエスト序曲:ロトのテーマ
アーティスト:すぎやまこういち

『三種の神器』度数

ヨナヌキメロディ度:0
弱起度:10
客観描写度:0
解説:
ちょっと捻りが効いた3拍子のファンファーレの直後、4拍子に変わってあの有名なメロディが始まる瞬間までの冒頭10秒間は、クラシック音楽の素養がないと作れない、しかも子供が歌える覚えやすさです。

ヨナヌキメロディ度は0、歌詞は無いので客観描写度も0ですが、イントロを除くほぼ全てのメロディが弱起、弱起度数は10にします。

世界で知られる日本の音楽のひとつはゲームの音楽です。その中でもスーパーマリオブラザーズとドラゴンクエストの音楽は、34年余りの年月を経てなお世界の人々の心を捉え続けている超モンスターコンテンツであります。

作者のすぎやまこういちさんは、あのタイガースをはじめ、昭和歌謡黎明期に大ヒット曲を世に出した作曲家です。日本人なら誰もが聞いたことがある数多くの音楽を残して、2021年9月に90歳の生涯を終えました。

コメント:
1978年のスペースインベーダーから始まった日本産ビデオゲームは、1983年に発売された任天堂のファミリーコンピューターによって完全に世界を変えました。

ドラゴンクエストが発売された当時のファミコンには、8ビットというCPU性能の制約上、3つの音しか使えないという制約がありました。

今はそのピコピコサウンドがひとつのジャンルになるほど、8ビット音楽にはワクワクする魅力があります。俳句のように、最小限の音が表現する音楽。日本人のDNAを感じます。

今日改めて、作者すぎやまこういちさんの来歴やドラゴンクエストとの出会いのエピソードなどを知ると、心から敬服の念に堪えないのであります。

各種リンク

【全曲集】ドラゴンクエストⅠ ファミコン ゲームミュージック Dragon Warrior Game Music
ドラゴンクエスト 序曲(指揮:すぎやまこういち) (演奏:東京交響楽団) DQ
ドラゴンクエストシリーズの楽曲一覧(Wikipedia)
すぎやまこういち(Wikipedia)

『ヒット曲の三種の神器』解説記事

大平太一流 作詞作曲の必殺技『ヒット曲の三種の神器』解説記事です、是非あわせて読んでみてください。
①ヨナヌキメロディ/なぜか覚えやすい音階の不思議
②弱起/インパクト大!言葉やメロディが飛び込んでくる
③客観描写/具体的で無感情な描写が人の心に感動を生む


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