結局子供の頃に教え込まれた「将来のため」って全部裏切られたよな(by1980年生)!

私は1980年生まれのいわゆる中堅サラリーマンです。
失われた世代の中核を担う世代です。
私がちょうど高校生だった頃、女子たちは茶髪に染め、ガングロメイクをし、白たまごっちで汚いおっさんと援助交際という名目のセックスをし、男子たちはひたすらそんな女子たちに媚びを売るか、じっと耐えて勉強をし、優良企業に就職し安定した生活を得るかのどちらかの選択を迫られていました。

私は、当然「じっと耐えて勉強をした」グループの出身です。
でも、その結果は散々なものでした。

氷河期・リーマン・大震災

大学を卒業する2003年は就職氷河期のピークを打ち、2007年問題という団塊世代の一斉退職に合わせて楽勝の就活を過ごした世代に不公平を感じつつも、それでも派遣で食いつなげていた私たち1980年生まれは28歳でリーマンショックのあおりでその派遣の職すらを失います(高卒で就職したグループは4年の時差があるためこの派遣切りの被害にあった割合は意外に低いです)。

一方、それでも無事就職できたグループは結婚・出産ビジネスのカモになり、ちょうど婚活ビジネスが2008年周辺から当時の私たちアラサー世代をターゲットに「崖っぷちの彼女」とか言いながら暴利を稼ぎ出します。
そして、2011年、東日本大震災でここぞとばかりに「絆」などと称した結婚素晴らしいキャンペーンを展開。メディアをフル動員し、なぜか出産圧力・妊活ビジネスを開始します。

絆キャンペーンで結婚した夫婦、絶賛離婚ラッシュ中

そして今、この2011年近傍に結婚、妊娠した夫婦の離婚ラッシュです。
みなさん、マッチングアプリをしていてやたら5〜6歳の子供を持ったシングルマザーの多さに驚いたことありませんか。
そう、逆算すると彼女たちの結婚・出産は、この絆キャンペーンの産物です。

あと多いのが、12歳近傍の子持ちシングルマザーです。これが、2008年周辺に起きたアラサー婚活ブームの勝ち組の現在です。

私は、28歳(つまりリーマンショックの起きた2008年)に、常識にとらわれて生きるのをやめました。
なぜなら、高校生の時に刷り込まれた「じっと耐えて勉強をしていたら将来は優良企業に就職し安定した生活を得られる」という情報に、社会の都合で簡単に、なんの保証もなく、あっさり裏切られた、この現実を受け入れたからです。

誰かの都合で左右される人生はもうたくさん!

特に私は理系の開発職のジャンルに属していたため、上の世代のイスが空かないと、どんなに優秀でも結局その職にすらあり付けないのです。これは、私のせいではありません。世の中には自分の都合で如何にもならないことがある。いや、むしろ如何にもならないのだ。

思えば、リーマンショックも、震災も、当たり前ですが私のせいではありません。そんな不確実な要素が多分に影響する社会で、なぜ「こうすれば大丈夫」などといったことが平気で言えるのか。
確かに、高校生の時に女子に媚を売って大した勉強をしなかった男たちの現在が本当に悲惨な有様なのは間違いありません。
でも、必死に勉強した私たちも、努力に見合った成果を得ているかと言えば、間違いなく得ていないでしょう。
むしろ、完全にマイナス。
さらに、それは私たちのせいではない。
そして、だれもそれを補填しない。

そう悟った私は、安定から挑戦に舵を大きく切りました。

お前は雑草になるんだ(菅井きん)

立派な企業に就職しそこから安定的にお小遣いをもらう生活よりも、何度転んでも立ち上がれる方がむしろ安定なのではないか、その方法を修得しておく方が、この先本当の意味では安定と言えるのではないだろうか?
家なき子のように、雑草のように踏まれても踏まれても生えてくる生命力の方が、ドラマではなく現実でも時代に合っているのではないか。

私は大企業からの安定収入、幸せな結婚コースから降り、派遣の研究者として再スタートを切りました。
派遣といっても、月給で20万以上あり、社会保険、雇用保険、年金、すべて揃っています。それで、従量制の給与で残業なし、成果はきちんと給与に反映され、発明を完成するときちんと派遣先と同じ「職務発明規程」に基づいて相当の対価(当時)まで支払われるのです。

この高待遇で、私はいつ切られてもいくらでも次があるという安心感も相まって、とにかくただ自分の思うように働いたのです。
出す資料も、口頭による報告会も、"I have a question!"のノリで好き勝手に、責任は取るというスタンスでめちゃくちゃ厚かましく働いたのです。

その結果は、派遣先の正社員を差し置いて、ほぼ発言力ではトップの地位まで上り詰めたのです。もちろん私を悪く思う人たちもいましたが、上の人たちがそういう人を正当に排除し、最終的にはあるプラントで使われる製造プロセスという主力製品の開発をやりとげ、今でも伝説として語り継がれるほどの成果を出したのです。

ナンパもできるはず

私のナンパ活動はこの頃始まりました。

なにせ仕事でもうまくいっているのですから、外で知らない女性に話しかけるといっても女性の方から「なんかこの人凄そう」といったオーラを女性が勝手に感じ取り、エリートにはエリートの返しをしなくてはと、女性の方から誠実に、丁寧に、私のエスコートに勝手についてくるようになっていたのです。

これも、もちろん顰蹙(ひんしゅく)を買って無礼な態度をとる女性もそれなりにはいましたが、それでも、圧倒的大多数の女性は、逆になんとか私に気に入られよう、いいところを見せようと、ちょっと背伸びをした対応を頑張るのです。

阪急神戸線で梅田から三宮方面に向かっていた時、夜遅かったため不意に横に座っていたややぽっちゃりめの女性に
「これって六甲とまるやつでしたっけ?」
と聞くと、ちょっとびっくりした様子で、
「あ、はい、なんとか急行なので、多分とまるやつです」
と、急にスマホでわざわざこの車両の運転状況まで頼んでもいないのに勝手に調べ出したのです。

「ありがとうございます。親切ですね。」

こういう褒め言葉に、女性というのは本当にメロメロになります。
この女性はお世辞にも頭が良さそうではなく、いわゆるFランの女子大生という感じでした。
「神戸大学の先生と夜会う約束してまして、助かりました。」
私は少しウソをついて話をしめようとしました。すると、
「えっ! すごい!」
などと急に興奮し始めたのです。
どうやら、彼女は神戸大学の男子と付き合っている友達のマウントに辟易し、どうしたらそんな大学生の彼氏ができるのか、知りたくて仕方なかったようです。

彼女は須磨方面まで帰るらしく、私は用もなく六甲で降りて体裁は整えたのですが、おそらくこのまま三宮まで行けば乗り換えでカフェくらいは余裕だったでしょう。あわよくばも、十分考えられます。

媚びなくても生きていける快感と快適

この勝因は一体なんなのかというと、媚びない姿勢ではないかと思うのです。
私が仕事でうまくいっているのも、ナンパをしてもみなさん丁寧に対応してくれるのも、根底には「媚びない姿勢」への憧れがあるのではないかと思います。
この人の子分としてついて行けば、このご主人様が守ってくれるんじゃないかな?
こういう期待が、とりあえず彼に任せておこうか、とりあえず話は聞いてみようか、とりあえず仲良くしておこうかという信頼につながり、意外と使える、役に立つ、面白い、興味深いなと、愛着というものが湧いてくるのです。

不安は自分の中から湧いて出る

ナンパはさておき、女性に声をかけられない、セックスに誘えないという悩みは世の男性であれば一度は必ず経験しているはずです。
ナンパ師でも、声かけはできるけどセックスには誘えない、声かけするにも素面(シラフ)では無理、一人じゃできない、こういう悩みを持つ人は多くいます。
その理由は、結局「拒否」が怖いからなのですが、そのさらに奥底には、気まずくなる空気が怖い、失敗した自分という惨めな惨状を見たくないという拒否感があります。
つまり、相手からの拒否はそのきっかけ、トリガーに過ぎず、自分のせいで気まずい空気が流れる、惨めな惨状を目の当たりにする、「であろう未来」への拒否、自分の中から湧き出る「拒否」が、本当の声かけできない、セックスに誘えない原因です。

それは、打ち破るほかないといえばないのですが、それを打ち破る方法はあります。
答えは簡単です。
起き上がる方法を修得することです。

挑戦に必要なもの、それは回復薬

確かに断られたり、気まずくなると心が締め付けられてとてもつらい感情に襲われます。
そこまでは仕方ありません。
ここで、すぐに元に戻る方法さえきちんとマスターしておけば、割と簡単に次の挑戦ができるようになります。

最初の挑戦は仕方ありません。

でも、最初よりも2回目、2回目よりも3回目は、すぐに元に戻る方法をきちんと実行することで、その負担は確実に軽くなります。

さらに、「女性は表面上は拒否をするけど、本心は違う」といった意見も目にすることがあると思いますが、そういう感覚も皮膚感覚のようにつかめるようになってきます。
要は、きちんとプロセスを踏む余裕すら出てくるのです。

この立ち直る方法はまた別の記事にしますが、世の中、挑戦ばかりおすすめしておいて、肝心の失敗したあと立ち直る方法については無責任なインフルエンサー・アドバイザーが多過ぎます。

糧さえあればなんでもできる

まず、あなたが仮に挑戦できないのだとしたら、回復の方法を知らないからだということをまずは自覚しておいてください。
ちなみに、安達祐実の演じる家なき子の相沢すずが、踏まれても踏まれても立ち上がれる雑草でいられたのは田中裕子演じる母親の存在と、内藤剛演じるならず者の父親の存在があったからです。

人間は、糧さえあればどんな状況でも希望を持って生きて行けます。
それを、大げさではありますがナンパという女性へのストレートのアプローチ、直球勝負で平和に使って楽しく生きるというのも、それはそれで楽しいものです。

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