210. 態度の悪い店員に「ありがとう」なんて言う必要など1mmもあるもんか!

こんばんは、梅田王子です。
今回は、たまにネットニュースなどで話題になる「態度の悪い店員にも理解を!」とかいう幻想をいい加減批判しようというお話をします。

「態度の悪い店員にも理解を!」ってあんた正気か?

感染症拡大の影響でイライラしているのを口実に、態度の悪い店員に遭遇したと言うある大物ユーチューバーが、

「自分もスーパーで働いていたことがあるのでわかるのです。やはりこう言うときには忙しいし心の余裕もないし、こうなっても仕方ないからここは自分の心を穏やかにしてそれでもこの店員さんに「ありがとう」の言葉をかけようと思った。」

とか言う趣旨のことを言っていたのですが、私はこの一見美談・正論・大人の意見に思える「態度の悪い店員にも理解を!」系の価値観の持ち主には、断固としてNO!という態度を貫いています。

その理由は、「感染症拡大の影響」などという誰しもが均等に受けているストレスに対し、それを口実に自らの態度の悪さを正当化しよう、してあげようとしてしまっては、そんな大変な状況でも自らを律し、きちんと平常通りの勤務・接客をしている人の立場がないからです。

正直者をきちんと褒めよう

じゃああれですか、その態度の悪い店員の横でそんな状況でもサービス業としてふさわしい態度を「相当のストレスを感じつつも」きちんと保っている人って、我慢のし損ですか?

正直、そんな態度の悪い店員に「ありがとう」と伝え、「今は大変な時期だから態度の悪い店員にも理解を!」なんてことを影響力のある人に声高に主張されたら、そんな状況でもサービス業としてふさわしい態度をきちんと保っている人からしたら面白くないんじゃないですか?

「そんな状況でもサービス業としてふさわしい態度をきちんと保っている私をまず褒めろ!」

これが人としての現実の感情だと私は思います。

モテない男の正論病

このマガジンはナンパを扱っていますので、ナンパの話とそろそろ絡めていきますが、結局のところ、女性の褒め方と言うのはこう言う感情を正しく理解してあげられるかと言うところに尽きます。
相手の女性が「社会の状況を口実に仕事を蔑ろにするタイプ」であれば、あのユーチューバーのような意見はもちろん正しいでしょう。
しかし、世の中の大半の女性は、それでもしたくもない作り笑顔でしたくもない作り敬語で丁寧な仕事をきちんとこなし、それでいてそれを誰にも褒められずに家に帰っては「今は大変な時期だから態度の悪い店員にも理解を!」なんて動画を見たりして面白くない思いをしているわけです。

そして、私の経験からこのような社会ウケの良い「態度の悪い店員にも理解を!」系の価値観を出している人は、あまりモテません。社会的にはウケが良いのかも知れませんが、個人的なおつきあいにはウケが悪いのです。
「NO!」を物怖じせずバーンとぶつけられる人の方が、私の感覚では圧倒的に女性からのウケは良いのです。

正論病の裏の顔

例えば、私は「マナーの悪い子供がいる店は嫌いだ!」と言って、時々予定していたコースを中止して店を変えたり途中で退店することもあるのですが、「ええ〜そんな世知辛いこと言う人嫌い」とかいう女性とは遭遇したことがありません。
それよりも、
「私も気になってたからありがとう!」
と言われてグッと惹きつけることも度々あります。

こういう投稿をすると、たまにアンチコメントをよこす人がいますが、それは社会的にウケが悪いことを書いたことを攻撃しているのであって、そんなコメンテイターも実際に自分自身の目の前に態度の悪い店員が現れたら、心の中では個人的なおつきあいにはウケが良い「なんやこのクソババア!」と強烈なストレスを発生させているのが現実でしょう。

ビジネス系ユーチューバーや男性向け恋愛指南をしている女性ユーチューバーなども、往々にして社会的にウケがよいことを個人的にもウケがよいことと勘違いさせるような綺麗事を並べていることがよくあります。

しかし、それをその通りに再現して、本当にあなたと個人的なお付き合いをしたいと考えている(あるいは思ってもらいたい)女性は満足するのでしょうか?

理屈ではなく女性の(人間の)感情と向き合う

最近は特に「社会性」を強調しすぎることで、なにやら得体の知れない強迫感や閉塞感に苛まれて、自分を表現できない人が増えてきた気がします。
女性は特に感情で生きていく生き物ですので、理屈的には正しくても感情的に受け付けない現実には拒否反応を示すことが多いです。

女性とお付き合いする上で、「この考え方は自分の(あなたの)本音か」「作り物の価値観を自分の(あなたの)価値観と勘違いしていないか」「本当にこんな態度で目の前にいる女性の心・感情に受け入れてもらえるか」こういう自問自答を常に自分に投げかけるようにしてみてください。

きっと、今までになくグッと女性の心を惹きつけられるようになると思います。

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