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日本在住のUSCPAが夢の海外就職を実現する戦略を考えてみた

はじめに

USCPAの取得を考えている、または既に取得した方の中には「将来的に海外で自由に働くというキャリアパスを目指してみたい!」という方が多いと思います。

かく言う私もUSCPAを取ろうと決心したのは海外でのキャリアに憧れを抱いていたから。

憧れの主な理由はざっくり以下の通り。
①海外という環境に飛び込むだけで刺激的な毎日になるはず。
英語が大好き!今まで頑張って勉強してきた英語がフルに活かすことができ、さらに向上する!
③アメリカやカナダなどにおける会計士の給与水準は非常に高い
④チャレンジをして、普通の人とは違う人生を歩んでみたい。

うん、、、やっぱり海外就職には夢がある!

こんなことを考えて新卒で海外就職することに憧れる大学生は少なくないはず(実際自分もそうしたかった)。
しかし、外国人として就労ビザを取る難易度が高いこと、海外で就職するには職務経験がほぼ必須であること、語学面でハンデがあることなどを考えると日本の大学生が新卒で海外就職することはあまり現実的ではない気がします。
そのため一般的には海外就職できる可能性を高めたければ、海外大学に留学して現地で学士号を取ったり、大学院留学して修士号と取るというのが鉄板の方法となっています。
とはいえ、当然ながらこれは誰もが出来ることではありません。海外大学留学をすると年間500万円程度、卒業まで2,3千万円平気でかかってきます。有名私立大学なんかに行ったらさらにかかることになります。

前提として、日本の大学生が海外就職するハードルは非常に高い。

ではあきらめるのかというとそうではありません。「自分は日本の大学生だから不利だ...。」と嘆くのではなく、日本の大学生だからこそ使えるアドバンテージを最大限に活用するのです。与えられた手持ちのカードで戦うのです。

ということで今回は私と同じように海外就職を視野に入れている日本在住のUSCPAが夢の海外就職を実現する戦略を考えてみたのでそれをシェアしていきます。あくまでも構想であり、細かい部分はかなりざっくりで詰めが甘い(rough around the edges)のでご容赦を。

さて、今回のこの戦略には3つのフェーズがあります。

フェーズ①:USCPAと新卒カードを活用し国内BIG4に就職、数年の実務経験と最強のレジュメを手に入れる

まず前提として、USCPAを持っていれば日本の新卒就活はヌルゲーです。

「いやいや、今はどこの監査法人も採用を絞ってて全然ヌルゲーじゃないよ!」という声が聞こえてきそうですね。
もちろん今はコロナの影響で就活は厳しい状況ですが、それは世界中どこの国でもどの業界(一部を除いて)でも同じことです。あくまでも他国や他業界と比較するとUSCPAの日本での就活は相対的にヌルゲーである、という意味です。

アメリカやカナダでは大学を卒業しても実務経験がないという理由でなかなか就職できない学生が多いと言います。実務経験が全くなくてもできるエントリ―レベルの仕事(データ入力や会社の受付事務など)でキャリアをスタートさせる25歳以下の若者は53.6%と、意外と多いのです。
一方、日本の新卒就活はどうでしょう?業界未経験の大学生でもバンバン内定を出しますよね。少子高齢化によりどこの企業も若い労働力の確保に血眼なんです。特に日本のBIG4(世界4大会計事務所の日本法人)は常に人手不足です。理由としては以下の2つ。

会計士業界の最低品質が資格試験によって担保されているため参入障壁が高い
(日本の公認会計士試験は非常に難関で、必然的に内定者数が最初からある程度絞られています。)

離職率が高い
(BIG4監査法人の離職率が高いのは有名な話で、なかなか人が滞留しません。結果的に恒常的な人手不足に陥っています。)

これはコロナショックの後も続く傾向だと思われます。

つまり何が言いたいかというと、日本では新卒カードと資格をを使うことで凡人でも有名企業に内定するチャンスが十分にあるということです。
USCPAを持っていれば、面接でよっぽどなヘマをしなければ諸外国よりも比較的簡単に天下のBIG4に入れるわけです。BIG4は日本での知名度は低いですが、世界の人気就職先ランキングで常に上位にランクインしています。この世界トップレベルの企業ブランドを前職として自分のレジュメ・職務経歴書に書くことが出来るのです。これは海外就職を志す上では非常に大きなアドバンテージです。日本の大学卒/大学生であればこれを使わない手はないと思います。

フェーズ②:定期的に海外に強い転職エージェントと連絡を取り、コネクションを作っておく

アビタスなどのUSCPAに強い転職エージェントを使えば海外の中規模監査法人・中規模会計事務所とのコネクションを作ることはそこまで難しくありません。実際に私も、シカゴにある中規模監査法人とコネクションを構築することができています。

エージェントを通じて、できれば1,2社とコネクションを作り早めに面接をしてもらって内定を確保しておくと良いと思います。

アメリカではとくにビザ承認の不確実性が高いので、普通に3,4年以上かかってしまう可能性もあるでしょう。そのため、ビザ申請までサポートしてくれる会社で早めに内定を確保しておき、ビザが通るまでは日本の現職で粛々と働くのです。
ビザの可否は被用者側にとっても大きなリスクなので、こういった条件を許容してくれる会社は多くあります。

いやいや、そもそも内定が出るかわからないじゃないか、と思われるかもしれませんが、アメリカでもカナダでも会計士は人手不足です。日系の会計事務所や監査法人もちらほらあり、日本人+USCPAという人材の需要はかなり高いようです。

実際に、上記のシカゴの中規模監査法人では割とスムーズに面接までたどり着くことができました(内定が出るかどうかはまだわかりませんが)。

フェーズ③:ビザの抽選に当たるまでじっくりキャリア形成をしておく

もしアメリカでの就職を目指すのであればビザは抽選制であり、4,5年以上かかってしまう可能性も十分あるので、気長に待つ必要があります。

BIG4の価値はレジュメにおけるネームバリューだけではなく、そこで得られる経験や人脈も非常に貴重なものです。ビザの抽選に当たるまではそういった環境で焦らずじっくりと実務経験と知識をつけておくのが最適解だと考えています。

まとめ

日本大学出身者のUSCPAである私が海外就職を実現するための戦略は以下の3つのフェーズに分かれています。
USCPAと新卒カードを活用し国内BIG4に就職、数年の実務経験と最強のレジュメを手に入れる
定期的に海外に強い転職エージェントと連絡を取り、コネクションを作っておく
③ビザの抽選に当たるまでじっくりキャリア形成をしておく


私は現在②の途中段階まで来ています。
果たして、この戦略がアフターコロナの世界で実際に通用するのか、再現性があるのかはまだわかりませんが、鉄板となっている海外大学院留学よりはコスパが高く、現実的でもあるのかなと思っています。
もちろん途中で気が変わって中断する可能性も十分ありますが、私自身も当面はこの戦略に沿って行動していこうと考えています。

USCPAとしてのキャリアについてはこれからも様々な切り口で考えを共有していきますので、是非フォローをお願いします!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

おつまみ

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