二級建築士 独学合格体験記 その7 ~法令集を作ろう~
まとめて法規の勉強を
年が明けて各社からの法令集が出揃い、比較検討して1月の中旬頃に法令集を選び、法規のサブテキストとしてこちらも購入しました。
仕事から帰宅した後や休日は法令集作りをメインに、日中のスキマ時間はサブテキストを読んで法規の理解を進めました。
法令集や問題集の文章だけでは理解が難しいところが多いので、サブテキストを読むことでかなり助けられたところが多かったです。
ちなみに法令集ができあがるころには3月になっていました……
法令集を「作る」
使用した法令集、線引き集代わりの1冊、その著者のYouTubeはこちらです。
進め方は「建築法規スーパー解読術」に記載されている方法に合わせました。
この本には「ここにはこの色の線を引く」「ここに付箋を貼る」「付箋はこう作る」といったことが細かく指示されているので、必要な文房具を揃えて法令集作りを始めました。
本だけですと実際にどうやって線を引いているのか分かりにくいので、動画を併用したのですが、これがなかったら相当に苦労したでしょう。
動画を参考に進める方法は採用して良かったです。
ただ、少し古い内容であることや、動画では日建学院の法令集を使用しており少し勝手が変わってくるので、多少の工夫が必要でした。
付録の「線引き集」を使わなかった理由
法令集を購入すると、各資格学校から「線引き集」をいただくことができます。
多少の手間はあるものの貰って損するものではないと思います。
しかし、線引きが本当に「ただの線引」きになってしまうことは避けたかったので、私は公式の線引き集やインデックスは使いませんでした。
実際に法規の問題や法令集をパラパラとめくってみると、内容はさっぱり分かりませんでした。
そのため、法令集に書いてある内容を理解する必要があると考えて、線引きと同時に
・なぜそこに線を引くのか
・引いた箇所はどういう意味なのか
を学ぶために、前項で紹介した解説付きの本と動画を使って法令集作りを進めることにしました。
また、法令集は一般的な辞書のように順序良く内容が整理されているものではなく、一つの問題を解くために、あらこちらのページに散らばった関連項目をリンク先に飛んで調べなくてはなりません。
そうした「どことどこが関連しているのか」を線引きをしながら学ぶことができた点も「建築法規スーパー解読術」を利用したメリットでした。
使用した文房具たち
「建築法規スーパー解読術」で紹介しているものをそのまま使用しました。
まずはメインの線引きに使用したフリクションペンです。
法令集は試験当日にルールに反した書き込みが無いかのチェックが入るため、万が一指摘があった場合に消せるようにフリクションペンを選びました。
ソフトカラーにしたのは裏に色が出てしまったり、文字を潰してしまわないためです。
また、他の書き込みについても消せるものを使用するのがベターです。
文字や下線を入れたいときは、シャープペンかフリクションのボールペンを使用しました。
次にインデックスにはこちらです。
これも作り方は「建築法規スーパー解読術」に丁寧に書かれているので、ほぼそのとおりに作成しました。
インデックスの見出しは0.3mmのボールペンを使用しています。
実際の法令集
参考までに私が実際に使用した法令集を載せておきます。
見にくいですが、防火関係は赤、容積や面積関係は黄緑など、インデックスにもカラーペンで色分けしています。
中身はこのようになっています。
このレベルの書き込みが限度だと思われます。
他のページに書いてあることを書き込んだり、図を描くことは禁止されています。具体的には「当該のページを開かずに内容が分かるような書き込みは禁止」されています。
例えば、右下に「P118 日陰」とありますが、これは「別表第4の2」は「P118 日陰」のところにありますよという書き込みです。
写真のページに「別表第4の2」の表を張り付けたり、内容を書き込んでP118をめくらなくても回答できるようにしてはいけません。
R4年度時点での法令集の書き込みルールですので、その後変更があるかもしれません。
違反した書き込みのある法令集は、最悪試験当日に没収されてしまうので、試験の公式サイトの書き込みルールを良く確認してください。
本稿のおわりに
私はこの法令集作りに1月末~3月初くらいまでかかりました。
決してなまけた訳ではありませんが、仕事をしながら約1ヵ月強の時間が過ぎていました。
私は内容を学びながらでしたが、ただ線を引くだけでも相当な量があります。
仮に仕事が無くても、結構しんどい作業なので、なかなかまとめてできるものでもなかったので、これも毎日コツコツやることがミソでしょうね。
法令集作りが終わらないことには法規の問題を解くことはできませんので、とにかくこの作業は気合を入れて進めるしかありません。
裏を返せば、これさえできてしまえばあとは過去問を解くのみになって、一気に勉強が楽になるので頑張って乗り越えてほしいところです。