二級建築士 独学合格体験記 その6 ~試験前年12月の過ごし方~
まずは構造計算から
受験の前年12月に構造計算の入門書から勉強を始めました。
計画、施工はただの暗記なのでハードルは低い、法規は法令集が無いと始まらない、となると問題集以前から始めなくてはいけない構造は、とても時間がかかりそうだったのでここから取り組むことにしました。
できれば法令集作りを優先したかったのですが、各社から法令集が発売されるのが11月末~12月末で、実物を比較して購入したかったので、構造計算の基礎固めを先行しました。
勉強の仕方
まずは以前の記事で紹介したこちらの入門書から始めました。
自分が何をやらねばならないのかを知るために、問題集には手を付けずに「やさしい構造力学」をとにかく1周することを優先してどんどん進めました。
入門書とはいえ初めての分野なので理解するまではそれなりに苦労しましたね……
問題数は少ないので、できる限り1日1単元を進めていました。
とは言え後半になると問題も難しくなり、時間がかかるパートもあったので、そういうときは無理せずに2日で1単元にするなど、融通をつけながら勉強しました。
ここでは勉強の習慣を付けることも兼ねていたので、いきなりハードに取り組むのではなく、1単元終わらなくてもいいからやる、10分でもいいからやる、テキストを開くだけでもいいからやる、といった具合で毎日コツコツ勉強に向かうことを心掛けました。
ボリュームは多くないので1ヵ月もあれば2週くらいはできました。
その頃には何となく「構造計算ってこんな感じなんだ~」くらいにはなっていて、実際の試験問題も数問は解けるようになっています。
この時期にやらなくてもよかったこと
この頃は構造計算の勉強と合わせてこちらのテキストも読んでいましたが、正直なところ読む必要はなかったと感じています。
以前の記事にも書きましたが、初心者が読んでもさっぱり理解できない内容で、読んで損をしたとは思いませんが、勉強を始めたての段階で読む本ではないと感じました。
タイトル通り、要点がまとめてあるだけなので全体的に内容が薄いのです。
問題が載っているのですが、その解説も薄いのでほぼ役に立ちません。
構造計算の問題や法規の解説は初心者がこれで理解することはほぼ不可能といっていいレベルではないでしょうか。
これを読むくらいなら構造計算の基礎固めに集中した方が良かったです。
もしくは、過去問集や「過去問.com」で過去問を見て、解説を読んだ方がずっと理解の役に立ちます。
本稿のおわりに
独学でしかも働きながらとなると早めに始めるに越したことはありません。
更になるべく無駄も減らしたいところです。
各社の法令集が出そろって実物を確認したいとなると、法令集を作れるのは翌年1月になってしまうので、試験前年の12月は基礎固めを行ったのは良かったことだと思っています。
一方で難しいテキストを読んで混乱してしまったので、初めから問題集に取り組んで試験問題の全容を把握することができればもっと楽に勉強を進められたかなというのがこの時期の反省点です。