コロナ市場による21卒の就活状況の現在を20卒からの視点で考える
つい先日、卒業した大学のゼミの教授と会食をする機会に恵まれ、参加させていただくことになった。その際に21卒の現在大学4回生の就職状況について話があった。
やはりコロナ市場も影響しており、20卒の時のような就活は出来ないことがまず述べられていた。確かにそうだろう、業界によってまちまちではあるが、打撃を受けていることに変わりはない。特に中小企業は肩身が狭いだろう。私たちの就活は、東京オリンピック開催の煽りを受け、近年稀に見る売り手市場であった。そのため、我々世代は比較的内定を手にすること自体はそう難しくない状態であった。しかし、今年の2~3月頃から雲行きが怪しくなり、そして業界によっては「内定取り消し」を余儀なくされ、21年卒と一緒のフィールドで再度就活をすることになる。そう考えると我々20年卒も人によってはそう明るい就活状況ではなかったように思える。
また、コロナの影響で卒論の製作が例年よりも遅れているそうだ。私の場合はもう4月には第一希望の企業から内定を頂き、6月までは自分のための勉学に励んでいた。主にSQLや情報セキュリティマネジメント試験の勉強、後はひたすらに読書を行っていた。当時読んでいたものと言えば、半分が株式投資や経済方面の内容のもの、後は自己啓発、哲学書等である。今思い返しても中々に偏っていると感じる。そういった感じで6月までは自由期間で、それ以降からは卒論研究へとシフトチェンジをしている。
その流れから考えると今の時点では、もう卒論の研究を始めている時期なのだ。それにも関わらず、それを行えていない状況から考えるにとても大丈夫ではないのがひしひしと伝わる。教授が当時でも躍起になって、我々の面倒を見てくれていたにもかかわらず、それが後倒しになることを考えると自分のことではないがとても頭が重くなる。
今年の大学生はとにかく臨機応変に対応し、柔軟な発想力と行動力が重要となってくる。じっとしていても誰も助けてはくれないのだから、その場でただ足搔くだけではいけない。冷静に周りの状況を確認し、今自分に何が出来るのかを判断しなくてはいけない。今年は自分の思い通りにいかない学生の方が多いだろう。個人として今やるべきことは、後悔が少ない選択をどれほど取れるかになるだろう。かくいう私もコロナに苦汁を舐めさせられている被害者だ。
最後のサークル活動、思い出の卒業旅行、夢にまで見た海外バンドが出演する音楽フェス、今までの頑張りの全てを肯定してくれるはずだった物が一瞬にして音を立てて崩れ去ってしまったのだ。怒りよりも悲しみの方が強かったのを覚えている。今でも悲しみは消えないが、それでもあの当時の仲間とZoomなどを通して定期的に近況を報告し合ったり、オンライン飲み会などを行っている。今しか出来ないことを今全力でやり切る。過去はもう元通りにならないのだから、ならばこその後処理。どれだけ過去に縛られることなく未来を見渡せることが出来るかが重要となってくるだろう。私個人としては、けじめはきちんとつけるべきだと思う。やらない後悔よりもやる後悔の方が良い。機会損失はもう戻ってこない、酷い場合は一生自分について回る。そんな思いをする位ならやって後悔する方が後腐れなくそれらと向き合える。
21卒の学生は今、躍起になって様々な困難に立ち向かっているはずである。今のその頑張りはいつか社会に出た時に自分の矛となり、盾となり、自分の身を守ってくれることだろう。
未来は誰も導いてくれるものではなく、自分で切り開くものである。それを知っている人と知っていない人の間では既に大きな違いが生まれている、これを読んだ人はどちらに含まれているだろうか。
私個人としては皆が未来を目指して足搔いてくれることを期待する。
まとまりがない文章になってしまったが、ここに書かれている言葉のすべてに嘘偽りはない。だからこそ、私は心の底から応援するつもりだ。
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