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週刊AI神絵師

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進化の速いAI画像生成についての話題を記録すべく、優良な生成AIに関する記事をバインダーさせていただいております。2022年10月より前の基礎知識は拙書「AIとコラボして神絵師に…
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#画像生成AI

#AI神絵師本 神速リリースしました!

おっす!白井暁彦(作家)です。 AI画像生成技術で書籍を書きました。 10/28配信開始です。 https://ivtv.page.link/ap 本日、インプレスさんからプレスリリースが出ました。 美麗な画像を文字列から生成!仕事や趣味に使えるAI先端技術の解説書! 『AIとコラボして神絵師になる 論文から読み解くStable Diffusion』発行 技術の泉シリーズ、10月の新刊 「AIとコラボして神絵師になる 論文から読み解くStable Diffusion」

Google Colab で Stable Diffusion WebUI を試す

「Google Colab」で「Stable Diffusion WebUI」を試したので、まとめました。 1. Stable Diffusion WebUI「Stable Diffusion WebUI」は、「Stable Diffusion」で画像生成するためのWebUIです。 2. Colabでの実行Colabでの実行手順は、次のとおりです。 (1) Colabのノートブックを開き、メニュー「編集 → ノートブックの設定」で「GPU」を選択。 (2) リポジトリ

Googleトレンドから見る2大画像生成AIの動向

2022年7月に Midjourney のベータ版がリリースされてから、1年以上が経過しました。この1年の動向を Google トレンドを用いて振り返ってみることで、画像生成分野における日本の特異性や、ブレイクスルーとなった出来事が浮かび上がってきます。 1. 2大画像生成AI2022年秋に、Midjourney, Stable Diffusion が立て続けにリリースされ、画像生成AIブームが巻き起こりました。プロが描いたイラストと、一見区別がつかないレベルに高品質な画像

お絵かき素人がAI生成画をトレス・模写して、さらにAI生成画にする50日

 この記事では、10月19日からXへの個人投稿として開始した「#画像を下絵にトレース100日訓練」という、過去に自分でStable Diffusionなどで生成した画像を、トレスや模写の対象として、もっと自分の思う通りに絵をコントロールできないかという試みを紹介します。また、最初のトレスから、段々と手法を変えていったプロセスも紹介します。  この記事は、生成AI Advent Calendar 2023の12月6日の記事です。 ■トンチキ絵でも描けば理想に近づけるのでは?

Google Colab で ComfyUI を試す

「Google Colab」で「ComfyUI」を試したので、まとめました。 1. ComfyUI「ComfyUI」は、モジュール式の「StableDiffusion」のGUIです。グラフ/ノード/フローチャートベースのインターフェイスを使用して、コーディングなしに高度な「StableDiffusionパイプライン」を設計および実行することができます。 特徴は、次のとおりです。 2. ComfyUIの使用例「ComfyUI」の使用例は、以下のページで参照できます。 3

DALLE3 (ダリスリー) の無料教科書:初級編

DALL-E3を実装日からほぼ毎日使用し面白さにとりつかれています。何となくで触っているため, いまいち思った画像が出来ないことも多々ありましたので今回まじめに作成法を勉強してみました。初級編と名前がついているのは高等テクニックを教えるほどの技術がないだけで後に上級編が控えているという意味ではないです。 0. はじめに DALL-E とはシンプルなテキストのみで画像がつくれるAIです。 語源は『ウォーリー探せ』と芸術家の『ダリ』から来ているみたいです。ウィーリーはある種の

Real-Time Latent Consistency Model (LCM)から掘り下げる最近の画像生成AIの高速化研究

今週世間を賑わせている画像生成AIの話題で一番インパクトのある話題が 「Real-Time Latent Consistency Model」、通称「RT-LCM」だと思います。 このLCM関係の論文を調査していたらけっこう勉強になったので簡単に紹介しておきたいとおもいます。 この数日で、既にいろんなデモが出ているのですが、いちばん有名と思われるのがRadames@HugginFaceのデモで、SpacesでWebカメラを使って遊べたりします(混んでます)。 https

Latent Consistency Models について

 こんにちはこんばんは、teftef です。今回は爆速画像生成ができる Latent Consistency Models についてです。WebUI 拡張やお試しも載せておきます。  拡散モデルの拡散過程は確率常微分方程式 (Probability Flow ODE) を解いて得ることができ、少ないステップによってその解軌道に沿ったサンプリングができるように学習します。これによって、Consisitency Models は Diffusion Model のサンプリングを

有料
500

推しの絵をLoRA学習した結果www

結論から言います。罪悪感がすごい。 ※LoRAを学習する際は絶対に絵師様から許可を得ましょう。 法律上絵柄のAI学習自体は多分セーフなのですが、LoRAのような絵師狙い撃ち系はまだ法整備が進んでなく、かなり怪しいラインとなっております。 そもそも絵師の感情からして自分の絵柄を勝手に学習されるのはマジで気持ちが悪いです。法がセーフでもまずお気持ちがアウトです。 無許可でLoRA学習したデータを配布するなんてもってのほかです。 絶対にやめましょう。 で、今回は我が推し神のグラ

画像生成AIによる漫画ネーム作成の試行~メンズエステセラピストの憂鬱~

こんにちは。 パインブックです。 今回は、画像生成AIで漫画原作のネームに挑戦した模様について書いていきます! ~その前にご案内~ 次は、画像生成AIでWebtoonを作ってますのでこちらも是非ご覧ください↓ まず最初に、できたネームについてはこんな感じです↓ 私はほぼ漫画のネームを書いた経験がなく、雰囲気で作ってます。 上記ネーム作成にあたりペンほとんどは使ってません。 順序。今回AIネームを作った順序としては ①まず文章で読み切りの漫画原作を書く。  文章は50

簡単に Stable Diffusion のモデルを試せる Google Colab の使い方ガイド (Ver2)

 こんにちはこんばんは、teftef です。今回は Colab で動かす Stable Diffusion Ver2 の使い方についてです。  Stable diffusion の WebUI がGoogle Colab 上で警告が出るようになったため、 Diffusers 実装です。今回は大幅なアップデートとなっています。 前回の Version では Diffusers が用意した PipeLine を用いた画像生成なのですが、今回はほぼすべての モデルに対応した形となり

CLIP Text Deprojectorを使って画像生成してみる ~データ増強~

前回、CLIP Text Deprojectorというものを作ったという記事を書きましたが、今回はそれをデータ増強(data augmentation)を用いて改良したという記事です。 前回の記事 他のStable Diffusionの関連記事 Layered Diffusion Pipelineを使うためのリンク集 ライブラリの入手先と使用法(英語) : Githubリポジトリ 日本語での使用方法の解説 : Noteの記事 前回の問題点前回、CLIP Text

CLIP Text Deprojectorを使って画像生成してみる

CLIP Text Deprojectorというのは、Stable Diffusionでテキストエンコーダーに使われるCLIP Text Modelの最終出力のEmbeddingを、Stable Diffusionの入力に使われるlast hidden stateに変換するAIモデルです。 最近、私が作ってLayered Diffusion Pipelineから試験的に利用可能になったので、解説を書いておこうと思います。なお、英語での解説はgithubにあげてあります。

【2/25-3/3】生成AIツール/研究-Weeklyまとめ

今週のAIに関するツールや研究情報をまとめた記事です。 ツール・AIアプリ制作者用に、信頼性を検証し向上させるツール、Critique ・チャット検索のNeevaAIが、マルチパースペクティブAIなるものを紹介 色んなソースと観点から結果を確認でき、好みに合わせて特定のトピックをより把握できるとのこと。Bias Buster スライダーを動かすと、AI の回答を変更できる。 https://neeva.com/blog/neevaai-bias-buster ・Lan