見出し画像

5Gがもたらす社会の変化

2022年、最初の投稿になります。喪中につき、挨拶を控えておりました。また、前回のnote執筆から1ヶ月以上空いてしまいました。その間、仕事のこともそうですがこのあと抱えているセミナー(ハイブリッド)の準備などで忙しく、準備段階なので特別記事にするまでもなかったのでなかなか更新しませんでした。

これからの予定

直近に控えたものとして、第4回大分区域麻酔セミナー(日本区域麻酔学会認定)が1月22日(土)にあります。ここ最近、学会の上の方々とコロナ禍での超音波ハンズオンセミナーの配信技術について様々な議論を交わす中、四の五の言わずにまずは実践してみよう!ということで大分で超音波ガイド下神経ブロックセミナーをハイブリッド形式で開催することになりました。誰でもできるようにといった中途半端な忖度などいろいろ気を使っていたのですが、大分で開催する場合は自由にさせていただくということでのびのびやる結果けっこう大変です。忖度システムでは散々な目に合うことは前回のCVセミナーで身にしみました。

また、2月4日(金)には偶数月第1金曜日なので第25回大分県麻酔科学アカデミーがあります。今回の演者はバーズ・ビュー株式会社の夏井淳一さん、そして呉医療センター・中国がんセンターの讃岐美智義先生をお呼びします!!讃岐先生は、麻酔科医だけでなく研修医の中では知らない人はいないといても過言ではないくらい有名な方。ほとんどの研修医が、麻酔科の研修中は讃岐先生のチェックノートを購入しています。

実は讃岐先生をお呼びするのはアカデミーでは2回目。2年前の2020年2月7日(金)の第12回です。この頃も、実はWeb配信は試験的に行っていたのですが、Facebook LiveにiPhoneで飛ばす感じで、端末回線を使っていたので回線速度も悪く音もとぎれとぎれで配信画面も今考えれば全然でしたね。わずか2年でここまで進化するとは・・・。

この2つのセミナーはすでに申込受付は開始していますので、各関連施設やSNSで情報をキャッチしてエントリーをお願いします。

セミナー配信の三要素

ハイブリッドセミナーを手掛けて1年3ヶ月ほどになり、自身の配信技術向上だけでなくセミナーの配信支援やノウハウ伝授なども最近はするようになってきました。

ここのnoteでも少し、書いていますが人に伝えることで言語化し、明確になることってある。そして、自分の中でセミナー配信で重要となる三要素というものが明らかになってきた。

まずは、自分もこだわっているのが画面。どのような画面を配信するか。現地でのリアルセミナーと違い、オンラインセミナーでは参加者の学習効果にも直結する集中力が途切れやすく退屈なものになりがちである。それは、オンラインセミナーでは視聴者はひたすらスライド画面を見続けないといけないことにあると考えている。リアルセミナーでは、会場の周りを見渡す(周りの反応を見る?)、演者の姿を見て身振り手振りから講演の内容をより印象づけるといったことをしている。そのような臨場感をオンラインの参加者に伝えるために、PinPやクロマキー、画面分割などのスイッチング技術を駆使して配信画面を構成する。もちろん、凝ったことばかりでなくてZoomの場合はホスト業務(スポットライトやチャット拾いなど)を変えるだけでも随分と良くなる。その辺のノウハウについては、前回の第24回大分県麻酔科学アカデミーで私が講演しました。オンデマンド・アーカイブ版ありますのでコメントなどで連絡いただければURLをお教えします。

次に、未だに答えにたどり着けていないのが問題。セミナー配信は、配信者側だけでなく受信者側の問題などで画面が止まったりすることもよくあるが、たとえスライドが配信されていなくても、音さえなんとか聞けていればラジオ感覚にはなるがセミナーを成立させることは可能。もちろん、その場合は後日再収録するなどしてオンデマンド版などを提供する必要はあると思う。しかし、この音が途切れてしまうと完全に放送事故。さらに、様々な原因でハウリングを起こしてしまった場合、主催者側に原因がある場合は対処できるかもしれないが参加者側に原因があることもある。ハウリングのような深い音が全国に配信されてしまうと会の印象が一気に悪くなるし、音を聞く環境によっては参加者が大迷惑をする。ハウリングのようなトラブルだけでなく、声の大きさ、リップノイズ、風切り音、会場の反響音、環境音など実は気をつけなければいけないポイントが多くある。しかも、音に関わるマイクに関しては画面ほど重要視されていない印象がある。向学のために、他のセミナーに参加することもあるが、マイクが遠かったりノイズ拾ったりと、せっかくの配信コンテンツの印象がマイナスになる。偉そうに言っているが、自分もまだまだ。画面構成に加えて音関係のオペレーションとなるとかなり難しく、そのために様々な配信機材やソフトウェアを試している段階である。

以上、画面と音について述べたが、実はその2つにも関わり、影に隠れがちだがいちばん重要な要素がインターネット回線だ。「何を当たり前のことを言っているんだ」と思われるかもしれないが、ある程度の速度があり、それが安定していること、そして何よりちゃんと使える回線がそこにあることが重要。

今日のnoteの趣旨は「5G導入しました」なのだが、そこに至るまでの経緯と回線を試してみての感想を以下に述べていきます。

大学など職場施設のインターネット環境

我々が一番手軽に利用できるのは職場にあるインターネット回線だろう。特に医療従事者にとって職場の様々なシステムがネットワークを介しており、非常に強力なインターネット回線が整備されていることだろう。実際、配信実証実験での速度測定では鬼のような速度を叩き出した施設もあった。

しかしここで問題となるのが、セキュリティーの縛りだ。施設にもよるだろうが、インターネットのWi-Fiなどは気軽に機材を持ち込んで利用できるものではなく、PCなど機材の登録をしてからでしか使えなかったり、時間が経つと定期的にIP振り直したりする(その都度短時間だが回線が切れる)ものなどもある。内部スタッフだけでセミナー配信をやるのならまだしも、外部のメーカーなども入ってその機材を持ち込んでやる場合は、外部の人間のインターネットの利用は制限されてしまう。これは一般企業でもそうだろう。

時間貸し会議室備え付けのインターネット環境

そもそも、ハイブリッドセミナーを開催する場合は、実際は会議室を借りてそこでリアルセミナーをやりながらも配信をすることが多いだろう。その場合は、施設に用意されているインターネット環境を使うことも選択肢に入る。

この、施設の回線を使う場合も、セキュリティ関係では配信機材がネットワークに接続できないことも起こる。実際、過去のアカデミーのときに、同一Wi-FiにつないでiPhone端末をWebカメラとして使えるアプリがあるのだが、なぜか接続できずカメラを認識してくれなかった。今後、NDIのような技術を使って配信システムを組む場合も、しっかり機器がつながるかどうか実は不安が残ると個人的に思っている。

個人持ちの回線:Pocket WiFiやテザリング

結局、施設や備え付けの回線に難があるのであれば、個人持ちの回線を使うことが無難である。ギガ放題的なサービスも多くの会社が提供しており、20Gや50Gといった超大量容量で契約している個人もいるのではなかろうか。実感で、6時間程度のZoomセミナーでも2−3G程度あれば配信は十分できる。実際、施設の回線が使えなかったり不安定だったりで個人持ちの回線のテザリングで配信したことも何度もある。学会出張の配信でも、夜の懇親会はコロナ禍で各自ホテルに戻ってWeb懇親会だったときも、ホテルの回線が非常に不安定で結局自分の海鮮を使ったりもした。

格安SIMから5Gへ

回線キャリアの話の前に、自分の携帯端末のキャリアについて話をしたい。

自分が初めて携帯電話を持ったのは高校生の頃。忘れもしない、P501iですよ。なにせ、大分の山奥の田舎から自転車で最寄り駅まで10分→電車で高校最寄り駅から20分かけて通学。帰りは登山になるので最寄り駅から自宅まで40分かかるという過酷な通学環境だった自分。塾にも行っていたので帰りが真っ暗で街頭もない山道を帰るので、親に迎えに来てもらっていた。その送り迎えを、電車の時間を連絡するのに公衆電話を使っていたのだが、当時はポケベル全盛期。大分市の都会(?)の公衆電話には長蛇の列ができていたため親が携帯電話をもたせてくれたのだ(高3)。今考えると、ここまで全員当たり前に携帯端末を持つ世の中になるとは思いませんでした。

大学生になって、華の大学生で大学デビューだった自分は、携帯電話で写真を取れる写メールに惹かれて、docomoからJ-PHONEに変えた。J-PHONE同士のメール無料が当時はうれしかった。

途中からVodafoneになったが、大学を中退して大学院に行って第二の大学(院)デビューを謳歌した自分は、早大のブランドを活用しまくってあーんなことやこーんなことするうちに、学割にあやかるためにauに移った。

さらに、上京してdocomoに戻り、途中WILLCOMの2台持ちを周りの流行に流されて所持したこともあった。実はW-ZERO3使いでした。昔からPDA端末のようなガジェットを使ってたんですね、自分。

大分に戻ってきて、当時はSoftbankしかiPhoneを扱っていなかったのでdocomoとSoftbankの2台持ち。その流れでiPhoneメインでdocomoを解約。docomoでもiPhoneを扱い出したが、特に戻る理由もなく。最終的にはAppleで購入し格安SIMで管理という形に落ち着いた。

格安SIMはdocomo系のBIGLOBEを選んだ。当時は画期的だったエンタメフリーのオプション。YouTube、AbemaTV、Amazon musicなど定額で見放題というオプション。そんなこんなで5年ほど使っています。

個人使いで格安SIM回線を使ってきたが、コロナ禍でZoom配信をする機会が増え、それなりの回線が必要になってきた。BIGLOBEの格安SIMはdocomo回線を”借りている”関係上、不安はあった。そういうタイミングで、各社通信量の大幅値下げプランの発表があった。BIGLOBE SIMの大容量+データシェアで維持していたが、以外にデータシェアオプションの値段が高くのしかかっていた。

意外にも大分も5Gが広がっていた

高速通信網と言ったら東京などの都会、九州でも福岡の都市部だけの話だと思っていたら、エリア情報を見てみると意外に大分でもエリア内になっていた。

スクリーンショット 2022-01-09 23.48.48

最安の5G端末=iPad mini6

docomoの新しい料金プラン、ahamoはデータシェアができないのが難点。テザリングで使うとして、バッテリー消費が問題になるので今使っているiPhone(iPhone12Pro)は使いたくない。iPad Proは5Gに対応していない端末・・・。ということを考えると、現時点で購入できる最安5G利用可能端末がiPad miniということになった。当時、満を持してのアップデートだったiPad mini5を即決でポチった自分だったが、6発表時はそこまで魅力的には感じなかった。Apple Pencil第2世代に対応したのは待ちわびた人も多いかもしれないが、iPad miniのサイズでApple Pencilを使うシーンがなかなか想像できなかった。スピーカーが左右から出せるようになったのは大きかったが一旦見送った。まさかこのような形でポチることになるとは思わなかった。

5Gの世界へ!

多少手続きに戸惑いながらも、無事iPad mini6にahamoのnanoSIMを差し込み回線を開通させた。早速、5Gエリアで回線速度を調べてみた。

画像1

配信者的にはアップロード速度が大切になるが、それよりもまずは驚異のダウン1G!!!これがモバイル回線だという驚きです。アップ46Mも、家の回線かというくらいの速度が出た。

もちろん、瞬間的な速度測定でありこの回線で実際のZoom配信をしたわけではないのだが、5G回線がこのように持ち運びできる端末で利用できるということで、本当にいつでもどこでも誰もが発信者になれるという時代がやってくるかもしれない。

さぁ、みなさんも自身が持っているコンテンツを発信しませんか!?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?