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みんなのライブ配信発表会Vol.5でしゃべりました

”9月18日”というのは自分の中で節目の日でした。

僕がこの1年ほどハイブリッド配信する際の様々な機材や配信技術を参考にさせていただいている「松井のライブ配信ノウハウch」の「みんなのライブ配信発表会」に登壇してきました。

きっかけ

松井さんの配信はかなり視聴していて、そのうちV-8HDを紹介したこのライブ配信におじゃましたのがきっかけです。

ここでいくつかコメントでやり取りさせていただいて、ATEM vs V-8HD議論でとにかく盛り上がったんです。この配信の中で、ライブ配信発表会の発表者を募集しているという話があったので、ちょうどこの頃はハイブリッド配信システムが確立した時期だったので、ちょうどよかった。

打ち合わせで個別にZoomでやり取りをさせていただいて、有名人としゃべっている感覚でとてもうれしかったです。手を伸ばせば、案外憧れって届くところにある。ここでもまさにそれを実感した。

スライド作成にあたって変わった配線図

肝心の内容については、ハイブリッドセミナーの運営について。ハイブリッド配信の概要から必要になる映像機材、音声、運営ノウハウについてを10分程度に詰め込んだ。時間の関係で駆け足になり結論ありきな伝え方になったが、本当は底に至るまでの過程の方がこれからやろうという皆さんには参考になるのかも知れない。そういうのはおいおいnoteに書いていこうと思います。

今回スライドで大きく変えたのは配線図。これまでは、音声を自分で管理する場合のハイブリッド配線図はこんな感じだった。

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この配線を、このように書き換えた。

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このスライド調は、みんなのライブ配信発表会Vol.4での発表者のスライドを丸パクリさせていただいた。これまで配線図に関しては、第38回日本・麻酔集中治療テクノロジー学会の一般演題、同学会学会誌、第17回麻酔科学サマーセミナーポスター演題などで使ってきた。配線図に機材の写真を使うかイラスト調にするかは悩んだことがあった。しかし、実際自分で配線組んでみるとわかるが、キー機材を写真にして前者のような配線図を持っておくほうが運営上はやりやすかったりする。イラスト調にした後者は、一見シンプルで見やすいと思いきや、実際の配線はケーブルが入り組んだり機材の配置問題もあるのでそうもいかない。しかし今回は、伝わる方を優先した。別に機材自慢をしたり複雑なことしてるでしょ自慢をしたいわけでもないしね。

これで、学会バージョンの配線図もこのように書き換えた。

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う〜〜ん、見た目シンプルでわかりやすいんだけどなぁ・・・。多分、じゃあ後者の図を渡して「配線組んでね」って言われるとできない気がする。一長一短ですな。

では、実際の発表会について振れていこう。

配信はStreamYard→YouTubeで

配信は今回、登壇者はStreamYard、視聴者はYouTube Liveでの視聴だった。

StreamYardはブラウザベースの配信サービス。

複数のライブ配信システムへの同時中継ができる特徴があり、Zoomではすごく苦労して作り上げた3人の3画面SPLIT Viewもデフォルトでできる。Zoomよりも画質と音質がよく、多分使いこなせば便利なんだろうなと思う。

ただし、無料アカウントだと月20時間という使用制限があり、対応ブラウザはGoogle chrome、Opera、Firefoxに限られている。そもそもZoomの普及ですら頭を抱えてできるだけ分かりやすいマニュアル作成を心がけている段階なのに、StreamYardが一般的に使われるようにはならないと思っているのでなかなか月20ドルあるいは39ドル払って有料ライセンスを取得するモチベーションは沸かない。Zoomだったら、プロは普通に契約してて必要に応じてウェビナー契約も躊躇しないんだけどな〜〜。

「リモート操作によるライブ配信」と「オンラインセミナー・トラブル事例」

発表一人目は、キリスト教の牧師さんである ながたにさん による事例集。このコロナ禍で、宗教活動についても多く頭を抱えていることと思います。

特に大分県は、賛美歌やゴスペルの活動で県最大のクラスターを発生させたという問題があった。クラスター認定に至るまでは保健所の苦労もあっただろうが、翌日には「出て行け」などの誹謗中傷もあり県がそういう誹謗中傷をやめるように呼びかける事例があった。別府は他にも、留学生の問題行動やクラスターなどでコロナ対策が難しいこともあるだろうが、まぁ元気な市長さんなのでがんばってください(僕は支持していませんが)。

こういうご時世なので、宗教活動もどのように行うかはとても難しい問題だとは思うが、今回の発表事例は大きなヒントになるかも知れない。しかも、リモート操作でライブ配信オペレーションを行うという。Liveshellや、最近気になっているZOOM社のLiveTrack L-8を使っていた。

う〜ん、V-160HD単機と、V-8HD+LiveTrack L-8だっただどっちがいいんだろう・・・。という小さな悩み…

学生オンリーでダンス公演配信

(配信動画は限定公開で概要欄に書かれているので発表会動画よりご覧ください)

大学生が有志でダンス公演を配信した事例の紹介。ダンスや音楽イベントのような芸術・エンタメ系のイベントも、コロナ対策をしながら活動をどう維持するかで、失敗すると某音楽フェスのような問題になったりする現状で、この事例は非常に参考になりしかも学生による運営だった。

この発表がすごかったのは、プロ顔負けの配信機材とチームオペレーションもそうだが、それら機材の調達を大学生のアルバイトにより工面しているという点。

ここ最近自分が大きく落ち込むようになったのが、自分はこの1年結構頑張ってハイブリッドシステムを考えてきた。その結果、オペレーションの簡便さや安全担保のためにV-8HDにたどり着き、更に音声制御に関してはオーディオミキサーによるマイク調整、配信システムはZoomを用い、現地スピーカー問題もスピーカー付きプロジェクターという生活の知恵(?)を使うことでなんとか確立した。その裏には多くの購入したけど使えなかった機材がたくさんあり、今でも家に転がっている。中にはスピーカーフォンやATEMのように復活できた機材もあるが、ほんの一部。苦労して、安心安全トラブルマネジメントもできるように準備した機材だが、そのシステムはコストがかかるため一般普及するにはハードルが高く、「できる人だけできるハードルの高いシステム」「一般受けしない特殊な人たちの世界」となってしまっていた。なんとか汎用性を求めて配線図考えて、今後数回の配信ではそれを使うのだが…。

そんなやり取りをしているのに、大学生が週末のバイトだけでダンス配信機材を購入していた。原価購入できない機材はヤフオクで落とす。ガジェットあるあるだが、購入したが使えなかった機材も数多くあったという。大学生って時に、こうやってふんだんに与えられた時間という大学生最大の強みを活用して、全力でその情熱のために多くのものを投資する行動を取れるよね。自分はそれなりに大学生生活は充実させ、これ以上やりたいことはないくらいやりきったので、この大学生すごいなとか大学生から刺激をもらうっていうことはそうそうなかったのだが、久しぶりに刺激をもらう感覚を味わった。

それは、大学生でもここまで出来てるんだから、大人ちゃんとせんかい!!という尻が叩かれた感覚。ここに来て、出る杭は打たれる感覚を味わう日々だったが、そういえば自分はそういうの気にせずに行こうというタイプであり、そうしている瞬間が自分らしくいられる時間だったなぁ。現に、オンラインパブリックビューイングの配信のときはすごくおもしろかったし・・・。ということで、なにかを吹っ切ることができた。

ぜひみなさんも、なべちゃんさんの発表を見てほしいです。

アフタートークでは、ダンス配信に関わる権利問題の議論になり、配信技術だけでなく他にもいろいろクリアーしなければならない問題があると感じた。

法律関係、通信関係などそれぞれの専門家がコロナ禍をきっかけに交わってアフターコロナのスタンダードをつくっていくんだろうなと思いました。

忘れてました、自分の話

自分の話も、ハイブリッドセミナーの運営について使っている機材やZoomのオペレーションなど、質問やディスカッションがすごく盛り上がりました。質問の内容を聞けば、『あ、この方も経験あるんだな』など分かるので、自分も同じことが課題であったり改善できた場合の方法だったりを話すことができた。

意外に、マニュアルの話が講評でした。参加者側(Zoomの使い方、カメラ・マイクの設定など)、演者側(Zoomの使い方、スライドの作り方など)それぞれあります。日々改定をしていますので、もし興味ある方はコメントで教えていただければこちらから連絡させていただきます。

以上、とても貴重な機会をいただき感謝感謝です。こうやって様々な手法でみんなが試行錯誤しながら、配信技術が発展していくんだろうなと思った。

アフターコロナの社会に向けて、多くの人が現在道を模索している。

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