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【みちしるべ#3】高見澤翔一さん〜後悔のない四年間を〜


はじめに

皆さん、こんにちは!みちしるべのお時間です。
第3回のゲストは高見澤翔一さんです!
社会人でありながら、全国各地の大会に数多く参加されている高見澤さん。
今回はそんな高見澤さんにお話を伺います。
よろしくお願いします!

プロフィール

CC72022 ES関東クラブでのウイニングラン

高見澤翔一さん
 
ES関東クラブに所属。一橋大学2016年度入学。麻布高校に在籍していた頃から11年にわたって、オリエンテーリングを続けている。2017年にはアジアジュニア・ユースオリエンテーリング選手権大会(AsJYOC)に出場。2020年、2022年には所属しているES関東クラブでクラブカップ7人リレー(CC7)に参加し、チームで優勝を果たしている。2023年度インカレロング(日本学生選手権大会 ロング・ディスタンス競技)の実行委員長でもある。

 インタビュアープロフィール

柴田日向

名古屋大学2年(2022年度入学)
所属クラブ:名椙OLC/OLCルーパー
2022年まで、桐朋IKに在籍していた。
好きなテレイン:裏砂漠・奥山砂漠


岩崎壮馬

大阪大学2年(2022年度入学)
所属クラブ:阪大OLC/OLC東海
2022年まで、東海高校ワンダーフォーゲル部に在籍していた。
好きなテレイン:霊山

熱いスポーツ、オリエンテーリング

―オリエンテーリングに出会ったきっかけを教えてください。
高校の頃、部活でオリエンテーリングがあって、それに興味を持ったことがきっかけです。始めた当初はオリエンテーリングがとても楽しくて、失敗しながらレースも遅かったり速かったりで何となく続けていて、大学でも何となくやろうかなと思っている程度でした。
 
―大学時代はオリエンテーリングにどのように向き合っていましたか。
 初めてのインカレ(日本学生選手権大会)で東大OLK(東京大学オリエンテーリングクラブ)の先輩たちのかっこいい姿に心動かされて、大学でのオリエンテーリングってこんなに熱いスポーツなんだと実感しました。インカレにかける学生たちの思いの強さをすごく強く感じて、自分もそうなりたいと思いましたね。そこで意識が変わってオリエンテーリングに打ち込み始めたことを、今でも覚えています。そのため、大学時代はオリエンテーリングばかりの生活を送っていました。当時は大会や調査、ミーティングなどクラブのイベントが結構あって、自分の意志でオリエンテーリングをしていたというよりかは、東大OLKのイベントに合わせて受動的なオリエンテーリングをしていたという感じでした。

AsJYOC2017(中国内モンゴル自治区)

 ―当時の目標について教えてください。
 当時の目標としては、先輩たちの姿にあこがれていて、いつかインカレで活躍する選手になれたらいいなという思いを漠然と持っていました。また、高校時代、一年上の先輩だった濱宇津さんがジュニア世界選手権(JWOC)の思い出を熱く語っていたことに影響を受けて、日本代表になれたらいいなという思いもありましたね。競技以外でも大会運営も結構かかわっていて、実行委員長をやらせていただいたんですけれど、調査が大規模なので結構時間がかかって大変なんです。寝袋で寝泊まりしているときに「何をしてるんだろう、自分は」と思うことはありました。そういう調査の内情って外からはわからないもので、「最近オリエンテーリング遅くない?」って聞かれることに苦労したりしました。こういったこともあって、競技的には二・三年生の頃は足踏みしていました。同期のエースだった種市選手と大橋選手は調査中もずっとトレーニングを維持していて結果も残していたのに、自分はうまくいかない後ろめたさがありましたね。だからこそ、四年生になって自由な時間ができたときに、四年間でやり残したことがインカレで結果を残すことだったので、周りのように自分もしっかり速くなって四年間を終えたいと思うようになりました。

自分も心を動かす側になりたい

―社会人になって、心境の変化はありましたか。
 自分の場合は最後のインカレが納得のいく形で終わらなかったので、自分の中で発散しきれない思いがありました。大人になってオリエンテーリングにしっかり向き合えるようになったからこそ、全日本大会に挑戦してしっかりと結果を出したいと思うようになりました。そういうこともあって、大会への参加頻度が上がるようになりました。やっぱり社会人になると、学生の頃と違って、金銭的なハードルが下がるので、自分の体力が持つ限り、どこにでも行こうかなと思うようになりました。

 ―最もモチベーションになっているものは何ですか。
 これは大学時代の頃から変わらないことですが、毎週いろいろな大会で会う人がいて、その人たちと競い合いたいと思うようになるんです。彼らも熱意を持って頑張っているから、自分も頑張りたいし、お互い頑張った状態で勝ちたいなっていう気持ちがあります。オリエンテーリングが個人競技であっても人とのかかわりは大事だなって実感しましたね。また、自分の場合は、先輩たちのかっこよい姿にあこがれて自分もそうなりたいなって思ったことや、リレーで四連覇がかかっている中で達成しきれなかった悔しい思いが本当に強く伝わってきたこともあって、これだけ心動かされるスポーツに出会えてよかったなと思います。出会えたからには、おこがましいですけど自分も心を動かす側になりたいなって。その時の運もありますが、必死に努力さえすれば人の心を動かす走りができるかもしれないという思いがモチベーションになっています。これはいまだに達成できていないので、今年の秋の全日本で速くなったなって思ってもらいたいなと思っています。 

卒業後の同期との登山

四年間を大事に、取り組んでほしい

―最後に、学生たちに向けて一言お願いします!
 せっかく四年間大学で頑張れる機会があるので、後悔なく四年間オリエンテーリングに向き合ってほしいと思います。もちろん生涯スポーツなので、卒業してから速くなることもできると思います。いつ速くなるかわからないですし、いつまでも競技的な向上は見込めると思います。ただ、それがふさわしいときに発揮できるかは別の問題で、思うようにいかないことがあるかもしれません。やっぱりそういう巡りあわせがあるので、後悔したくない、本気で入賞したいという気持ちがあるなら、四年間を大事に、本気で取り組んでほしいと思います。そのうえで卒業後に一緒に全日本を目指してほしいなっていうのはありますけど。まずは四年間、後悔なく望んでほしいと思います。 

さいごに

柴田:やっぱり競技を続けていくうえで、人間関係って大切ですよね。会場で会うのも、競技で高めあっていくのも本当にオリエンテーリングの魅力だと思います。もちろん楽しむだけでなく、競技力を伸ばして、これからの三年間、悔いのないように頑張りたいと思います。貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました! 

岩崎:インタビューさせていただき、とても勉強になりました。競技者として、経験者として、一人の人間として、学ぶことが多くあったように感じます。「オリエンテーリングはいつ速くなるかわからない」という言葉を信じて、努力を怠らず、諦めずにオリエンテーリングと向き合い続けたいと強く思いました。貴重な機会をいただきありがとうございました! 

 


ここでは載せきれなかったお話は、ポッドキャストにて聞くことができます。
 
【次回予告】
5月ごろ 皆川美紀子さん (みちの会所属、東京農工大学卒業)
6月ごろ 種市雅也さん (練馬OLC所属、東京大学卒業)
7月ごろ 西村徳真さん (NishiPRO、京都大学卒業)
お楽しみに!
 
感想お待ちしています!
 
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