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【みちしるべ#11】伊藤樹さん~自分の道 ~ (後編)

はじめに

 こんにちは、みちしるべのお時間です。この企画は、学生オリエンティアが社会人の先輩オリエンティアとの対談を通じて、自分なりのオリエンテーリングに向き合う企画となっております。今回のゲストは伊藤樹さんです。



ゲストプロフィール

伊藤樹さん
静岡県浜松市出身。横浜国立大学2015年入学。設楽町地域おこし協力隊として、オリエンテーリングと設楽町の魅力を広める活動を行なっている。2016年に世界ジュニア選手権、2018年に世界学生選手権、2019年、2021年、2023年には世界選手権に出場した。現在は三河OLCに所属している。
シチューはご飯にかける派。

環境の変化

─三河OLCに入会されて環境の変化はありましたか?
 大学を卒業してからずっとES関東クラブに入っていたんですけど、地域が変わってその地域との方が関わりはどうしても多くなるわけだから、設楽に来た時点で三河OLCには入ろうとは思っていました。大会を運営したり参加したりするだけでも、周辺の地域クラブの方との関わりが深くなってくるし、そういった人たちと地域クラブとして、オリエンテーリングを盛り上げていくべきだと思って入会しましたね。愛知県といえば、OLCルーパーがあるじゃないですか。OLCルーパーと三河OLCの二つで迷ったんですけど、何となくOLCルーパーの方が完成されたクラブという感じがあって、完成されたクラブに入りたくなかったという言い方だと語弊があるんですけど、何となく三河OLCを選びました。OLCルーパーもすごくいい人ばかりで惹かれたんですけれど。この前のCC7は三河OLCで参加したんですけど、あれは良かったですね。やっぱり新しいクラブに入ると、知り合いは少ない分、新しく関わる人も増えるので楽しくリレー走れました。

─タイツ一門について教えてください!
 CC7だと、自分が企画したわけではないんですけど、結構下の年代にタイツを履いて走る人たちがいて、自分もタイツを履いて走っているから、人数合わせで走ったんですよ。自分はトリムよりは絶対タイツ派です。ずっと前からですけど、トリムだと違和感がありますね。逆にタイツを選ばない人の気持ちがわかりません。多分、固定概念なんでしょうけど、例えば陸上界隈で言えば、タイツで走っている人はたくさんいるから何もおかしくないんですよ。そういった固定概念に囚われている人は1回タイツを履いてみるのもいいかもしれないと思います。

今後の見通し

─今後の見通しについて競技面・事業面ともに教えてください!

 まず、競技面からお話しますね。自分は内定を辞退した2019年に、2023年の世界選手権が集大成でもいいと思ってこれまで走ってきたんです。ただ2019年から2023年の過程で自分の立場も変わったし、いろんな出会いもあったし、オリエンテーリング界の雰囲気も結構変わってきたんですね。昔と比べれば、全日本大会参加してみようっていう人も増えたし、全日本大会で優勝してみよう入賞してみようって取り組む人も増えたし、それとは別に世界選手権を目指したい、学生が終わっても頑張りたいっていう人も増えたから、2年後を目指してもいいのかなと思って、今トレーニングしています。結局今まで通り競技者として、より高みを目指して鍛錬していきたいと思っていますね。今後の自分の人生的な話をちょっと話すと、やはりオリエンテーリングだけだと界隈が狭いから、トレイルランニングやOMMにまず自分が参加して、見識を広げているんですけど、そういった方にアウトドアスポーツを楽しんでもらうサービスをしていきたいと思っています。具体的に言うと設楽町に来てアウトドアスポーツを楽しんでもらうとか、新たにフィールドを作って、そこに来てもらいたいです。

─設楽町の魅力について教えてください!

 続いて設楽町の魅力について話すと、奥三河パワートレイルですね。先週走ったから最初に出てきちゃったんですけど、あれは町の魅力だなって思いました。走っていると、道以外のところで知り合いが応援してくれたり、街に降りてくると、街の人がおもてなしをしてくれたり、町としての盛り上がりがあって魅力を感じました。トレイルランナーやオリエンティアの方にはぜひ走ってもらいたいですね。したらオリフェスは毎年10月に開催していて、2023年は、オリエンテーリング2日間じゃなくて、1日目はロゲイニングなんですね。オリエンティア以外の人にも来てもらいたいたくてそういった催しをしているので、今後挑戦していくイベントになっていくかもしれないです。普段オリエンテーリングをしている人も、トレランやアドベンチャーレースなどのアウトドアスポーツを楽しむイベントになっていくのかなと思います。

学生たちに向けて

─トレーニングについて
 競技に関して言うならば、もっとトレーニングをしてください。自分が一つ後悔していることなんですけれど、学生時代、あれ程時間があったのにこれだけしかトレーニングできなかったって今後悔しています。ですから、競技意欲の高い人は、これでもかっていうぐらいトレーニングをしてください。トレーニング面で何か不安に思うことだったり、疑問に思うことがあったら、いくらでも相談に乗るんでぜひ僕に聞いてください。

─自分の道
 次に、競技以外の話だと、自分が今この活動をしている原動力は、オリエンテーリングを通して町おこしをすることが、自分にしかできないことだからだと思うんですね。だからこそエネルギーを割けるし、モチベーションにもなるし、やりがいになっている気がします。自分は就職して仕事を決めるときに、その軸を持って仕事を探して、自分に合う道が見つけられなくて、今ここに収まっているので、皆さんも自分の道について一度考えてみるといいと思います。自分にしかできないことを見つけると頑張れると思うので、就職するときに少し考えてみてください。

 インタビューの詳細はポッドキャストにて配信中です。
 ポッドキャストでは、シチュー論争、今後の見通し、まちおこしにかける思いなど様々な話題について深堀りしていきます。

 感想お待ちしています!

 次回のゲストは松澤俊行さん(松塾)です。お楽しみに!


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