介護事業所に人財が足りない訳
こんばんは!
埼玉県で介護福祉士をしている大西です!
今回のテーマは「人財」です
この時代だからこそ必要な事を書いていこうと思います。
それでは第270弾です、よろしくお願いします!
「今」と「これから」を比較せよ
人が足りない介護現場を考える上で必要な物はまず「今」を整理することです。
皆さんの勤める介護事業所はどんなところですか?
働いてくれている従業員さんは笑顔で働けているでしょうか?
現場をサポートする事務の方や、他部署の方とのコミュニケーションはどうでしょうか?
数値管理、営業成績、大変ですよね。
皆さんの会社の雰囲気は?ノリとかはどうでしょうか?
僕はそんなことが気になります。
というのも、どの会社でもそうですが、特にこの福祉という業界は何よりも人がものをいう業界だからです
確かに専門的知識や技術、企業として成り立つにはお金が必要ですが、そもそもの前提として介護現場での稼ぎ頭は「介護職員」達です。
(もちろん他の事業所はそれぞれまた違う専門職ですが)
その介護職員たちがどのように働いているのか?
そして、その周囲の人達がどのように働いているのか?
ここがまずは大事な所です。
本を忘れず何とやら、です。
では人手不足の介護事業所に必要なものとは一体何でしょうか?
それは、従業員一人一人に対する「承認」です
一人一人が輝ける現場に!!と言い切るほどの自信はありませんが、これだけは言えます。
一人一人に対する承認、これは確実に必要な物となっています。
さて、もう少し人手不足の原因を深堀していきます。
人がいない、の原因を探ろう
どこの介護事業所も人出不足で悩んでいます。
しかし、それは本当の人出不足なのでしょうか?
もちろん、仕組み的な人手不足は除きます。
人件費がオーバーしていて求人をかけられないとか、ただの公募だけで他に手を打っていないとか。
では何故現場には人がいないのでしょうか。
まず前提として「人はいないのではなくて移動している」という事を共有させてください。
人は移動しているんです。
それは何故か?
当たり前の話かもしれませんが、人はより良い環境を探しているからです。
暗くつまらない職場よりも、明るく楽しい職場の方が良いわけです。
さらに良い介護事業所はある程度事業としても安定しているので、給与もそこまで大きく大差はありません。
もちろんビジネスモデルの違いで給与に違いはあります、大規模法人での特養と小規模な訪問介護では収益に差があるのは当然の事なので。
そのあたりの条件を大体同じにすれば、何故人員の確保に差があるのか?ここに当てはまるのが「従業員に対してどのような環境を提供しているか」です。
先ほど人は移動している、と書きましたが、移動してきた人が「この環境で頑張ろう!!」と思える事業所にしないと、人はどれだけ採用しても辞めていくばかりです。
それが続くとどんどん採用費や教育にかける時間等がかかるのみです。
さて、人は移動している、そして介護職員がこの環境で頑張ろうと思える環境をつくるにはどうしたら良いのか?
それが承認です。
「働いてくれてありがとう」
「一緒に働けて嬉しい」
「この間○○してくれてたね」
条件付けた褒め方なんかじゃなく、相手と一緒に働ける喜び、ただただその存在を承認して、気持ちを伝える必要があります。
大企業のようなブランド力や、給与が出せるわけでないのなら、承認は本当に大きな力を発揮すると感じています。
最後に、もう一つ感じている事を書きます。
続ける事に理由が必要な時代
人が就職先を探す時、やめる時のきっかけになる物があります。
それは
就職する時は「社長」
退職する時は「上司」
これです。
就職する時は「ここで働いてみよう!」って思うのに、途中から「やっぱり辞めよう…」となり退職するんです。
人が辞めていく職場には共通して「上司と従業員の関係性の浅さ」があります。
このコモディティ化している現代において、従業員が勤め続けるには理由が必要なんですね。
本当に時代は変わってきました。
少し前までは、仕事って「辞める」のに理由が必要だったんですが、今って「続ける」のに理由がいるんです。
特養か老健か、という特徴よりも「ここで学びたい」「この人と働きたい」「ここで勤めていたい」が必要になってきている、という事です。
だからこそ各事業所は「理念」や「想い」を大切にし、それに向かって走り続けなければいけないのですが、更にそれを現場レベルに落とし込むには一つポイントがあります。
それについて最後に書いていこうと思ったのですが、かなり文章が長くなってきてしまったので、それは次の記事にしたいと思います。
それでは読んで頂きありがとうございます。
次回もまたよろしくお願いします!!
未来を創る介護福祉士 大西
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