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介護、という意味をどう考えているか

こんばんは!
埼玉県で介護福祉士をしている大西です!

今回のテーマは「介護の意味」です。

いつもぼんやりと考え事をしているのですが、形に出来ないこの想いを言語化したくて書いていきます。

それでは第276弾です、よろしくお願いいたします!


あなたにとっての介護って?


僕の頭の中には、いつもこの言葉があります

あなたにとっての介護って?

さて、介護って何でしょう。

医療でも看護でもない、介護


これの意味を答えられる人っているのでしょうか。

普段はカッコつけて「介護職とは暮らしを支える仕事」なんて言えますが、もっと深い本質的な事をつい考えてしまいます。


介護保険って、本来「自分で出来るようにする」という意味を持って作られたらしいですが、「出来ないことを補う」という意味で今では広まっていますよね。

だから自立支援という言葉が聞こえ良く感じたりするんでしょうか。

何だか、言葉遊びばかりで個人的には本質をついているようには感じられないんです。


出来るようにする、とか

出来ないことを補う、とか


それが介護の本来の意味なのでしょうか??

僕は意味を考えることが好きです。

自分自身、介護職になったきっかけは、大雑把に言うと「生きていく為」でした。

正確に言うと「自分らしく生きていく為」


僕は人と関わる事が好きです。しかし同時に人に興味が無い、という一見矛盾した感覚も持ち合わせています。

しかしこれが自分の中ではマッチしているんです。

だからこそ介護職という生き方が合っていると感じています。


介護は、どこまでいっても人と人とが交わる仕事です。
音声やネットだけじゃ完結しない。

人は自分が弱い時、「母性」を求めるからです。
これは本能なので変えられないですね。



ここを突き詰めていくと、僕の中での結論は「介護とは、人と人が関わり、その人の支えになる事」だと感じました。


出来ないことを補うだけの関りでも、それで本人との関係が良好であれば良し

出来る事を増やす過程で信頼関係を生み、生活に張りが出るなら、それも良し


介護の仕事はどうあるべきか、なんて所詮は言葉遊びに過ぎず、何の足しにもなりません


あなたにっての介護って何でしょうか。

考えてみると面白いかもしれません。



介護技術はただの手段


「介護ってあれでしょ、オムツを変えたりご飯を食べさせたりするんでしょ」


介護の仕事をしていて、こんな風に言われたり、あるいは言いたげな様子を見たことはありませんか?

確かに、僕たち介護士は日々オムツ交換もするし、トイレ誘導をしたり食事介助をしたり、離床介助、入浴介助、何かにつけて介助介助…あらゆる介助を行いますよね


しかしいつの間にか僕たちも、それ自体を介護だと思い込んでいませんか?

僕はそう思っていました。
そして介護の意味を考えた時、「あぁ、介護ってそういう事じゃないんだ」と理解・納得しました。


自分に問いかけます。

僕たちは確か「介護をする為に技術を身につけたんじゃなかったっけ?」

となれば、あらゆる介助、知識、身につけた経験はただの介護を提供するための技術に過ぎません。


そうか、じゃあ介護って何だろう。

僕の中で得た結論は人と人が関り支えあう事、です。


そして、僕たちは介護職です。


出会った目の前の人と関わり、その人を支える。

その為に介護技術と知識、経験を駆使します。


だから日々勉強するし、実践するし、成長していくんです。

それが介護職だと考えています。


これからの時代に必要な介護職という生き方


この物と情報に溢れた社会で、食うに困らず社会保障の活きた社会で、人の価値観のど真ん中は変化してきました。


ざっくり言うと、今の

70~80代の方は食べ物
40~50代の人はお金

そして、20~30代の人は承認や価値、意味です。


では、これからを生きる子供たちの価値観とは何でしょうか?
今の20~30代とあまり変わりはないかもしれませんが、段々と不足していくものがあると考えています。

それは「人との関り」だと考えています。

この近年、インターネットを通じて人との関りを保つ事は出来ていますが、相対すると関わり方がわからないという悩みを持った人が多いと聞きます。


僕は、ここにも介護職の価値ってあると思っているんです。


人は必ず困るし、怪我も病気もする。

人の手が必要になる瞬間って必ずあるんです。


もしくは、自分が誰かの助けになる瞬間が


だから学ぶんです、介護で。

人と関わるという事を。


僕は介護職にはそんな可能性があると信じています。

これからの未来を創るため、そして子供たちの未来を創る為に、今一度「介護」の意味を考えていきませんか?


今回はそんな話でした。


それでは今回も読んで頂きありがとうございます!

次回もまたよろしくお願いいたします!


未来を創る介護福祉士 大西

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