kintone×PCAクラウドの連携を試してみる ~PCA会計 複合仕訳対応~
kintoneとPCAクラウドを連携させ、業務の効率化を進める試みをしています。
今回試すのは、2023/10/2に追加されたPCA会計のプラグイン「会計仕訳登録(複合仕訳対応)」です。
以前のプラグインでは、kintoneレコードのテーブル1行がPCA会計の1伝票になるという仕様でした。(テーブルに3行あると、同日であっても伝票が3枚になってしまう)
それが今回の追加で解消されたとのことなので、早速試してみます。
▼ プラグインの概要
複合仕訳対応したとのことなので、どのような動きになるのか公式ページで公開されている資料を引用してみます。
簡単にまとめると、
基本的にkintoneアプリ1レコードでPCA1伝票になる
ただし日付などヘッダー項目が違う場合は1レコードでも伝票は分かれて登録される
伝票内で同一の項目(仕訳)になる場合は合算される
1レコード内に複数のテーブルがある場合でも日付ごとに伝票が作成される
設定する「連携パターン」はテーブルごとに設定(同じ仕訳になる場合でもテーブルが違うと連携パターンは異なる)
こんな感じですが正直実際に動かしながら説明を読まないとちょっと理解しにくいかもしれません。
ということで実際ににやってみます。
▼ アプリテンプレートと設定
まずはこれも提供されているテンプレートからアプリを作成してみます。
テンプレートから作成できるアプリは「出張計算書」ということで、
出張に要した費用(日当、宿泊費、交通費、交際費など)を一括で精算し、仕訳を登録できるようになるアプリのようです。
このアプリではこのようにテーブルが3つあります。
これらのテーブルに、それぞれの連携パターンを設定し、
異なる日付でかかった経費を入力します。
すると公式の資料のように、
日付ごとに伝票が作成
項目(仕訳)が同じものは合算
PCAに伝票が登録されます。
※実際の設定に手間がかかるため公式の資料で説明して本当に申し訳ございません。
▼ ここからが本番です
さてここからが本番です。
経費精算以外の部分で、
売上仕入などから作成した仕訳データアプリがあります。
経費精算以外の仕訳を登録したらどうなるか。
一覧画面に表示されているボタンを押してみます。
PCA会計に仕訳伝票が登録されました!!
▍仕訳登録のポイント
部門、勘定科目、補助科目が同じの画像①は合算されて1行の仕訳になっています。
貸方が同じ画像②は貸方金額だけ合算されています。
もう1点、伝票IDと伝票番号を空白で登録すると、自動で採番されkintoneに値が返ってくる仕様です。
これは非常にありがたいです。
▍その他
①伝票を修正したい場合
kintoneアプリのデータを修正し再度登録ボタンを押すとPCAの伝票をそのまま修正できます。
②編集画面からの登録
「レコード編集画面から・・・」にチェックを入れておくことで、kintoneアプリにレコードを登録した時点で自動でPCAに連携することもできます。
またプロセス管理をしている場合、チェックを入れたステータスにアクションを実行したときに連携するという運用をすることもできます。
やはりボタンを押して登録より、自動で登録できる方が便利ですね。
▼ 試してみた感想まとめ
本当に今回のアップデートは神です。
この動きができるのは実務をする上でもとても理想的ではないかと思いました。
PCA会計にも仕訳辞書や自動仕訳、商魂や給与との連携機能もあります。
これらの機能を使って仕訳作業の効率化を図ることはできます。
ですが、もともとの営業データをkintoneに集約し、kintone内で一気に仕訳を作成してPCAに流し込むというやり方も有効かなと思いました。
そのあたりのメリットなどもまた書いていこうと思います。
▍最後に
最後に要望を一つ。
今回の仕様だと仕訳内容が同じものは一つに集約されることになります。
「でもちょっとまとまってほしくないものもあるな…」というところもあります。
同じ内容の仕訳をまとめるかどうか選べるようになれば最強ではないかな、と思っています。
素晴らしいプラグインです!!
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