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配信ライブデビュー

何かをじっと見ておくのが割と苦手。
映画を見るってのも、少し苦手で家で見るのは全然見れるが、映画館で映画を見るのは、拘束されてる感覚になってしまうから苦手。
映画館で映画を見ると頭痛起こすくらいには苦手。
画面の前でじっとしてられないというのが理由で、配信ライブも今まで避けてきた。見れなかったらお金が勿体から。だけど、初めて配信ライブのチケットを買ってみた。ビレッジマンズストアの配信チケット。
食い気味で最後まで見れたし、ワクチン接種してメンタル折れそうになった時に見てなんとか、泣きそうになっていたメンタルを立て直してくれた。
ビレッジは画面越しだろうが、肉眼だろうがどっちにしろ格好いいバンドという事がわかった。
じゃないと、こんなにもじっとしていられない私が食い気味で最後まで見られない。
生でしか映えないバンドがいたりするけど、ビレッジはどっちも格好いい。強い。強すぎる。
そりゃ、ボイガルも『対バンしたくない』って言うはず。

登場の仕方から格好いい。
「覚悟しろ、ボイガル。今夜渋谷やは俺たちの番だ」と登場してまず「people get lady」から始まった訳ですけど、ギターソロの入り方が凄まじくいい!
「挨拶してやれ、岩原洋平だ。」ってのを合図に、岩原さんが、ワンコのようにぴょんと軽々お立ち台に飛び乗り、薔薇の吹雪撒き散らすようなギターソロ掻き鳴らす
『なにそれ?!格好よすぎん?!』とワクチンうちたてな事を忘れて腕を動かしてしまった。
そのまま「黙らせないで」にうつる訳だけど、そこでもギターズがお立ち台で背中合わせになって、ギターソロぶちかます。相変わらず岩原さんの手付きが可憐だ…。

ここでMCが挟まるけど、MCから曲に入る時のスムーズさときたら…切り替わる瞬間がみんなすごいよね…?!
どこで喋り終わるかがわからん。けど、切り替わる瞬間にみんなのスイッチが一気に入るのがわかる。
リハでも同じようにしてんのかな…?とか、思う。

「猫騙し人攫い」の時に、ギイさんがタオルを、置いたらそこ目掛けて膝をつく荒金さん。
何イチャついてんの?可愛いと思いながら眺める。

その後、曲が始まる前に言ったギイさんの言葉がとても印象的だった。

「割り切れん歪なものが、今夜を作ったというならばそれは、全部100点満点なんじゃないでしょうか。全ての事に、俺は意味があると思います。今夜を作られた事、今までの人生のゴールがここであった事を俺は誇りに思います」

この言葉を言って「アダルト」を演奏したのに、痺れた。
割り切れない事って本当にたくさんあって、それを駄目だと言う人、割り切ろうとする一人、たくさんいるけど、そういう割り切れない気持ちが分かる人なんだな、彼はと思うと改めて好きだと思う。

それともうひとつ。
やっぱり好きだなと確信した言葉がある。

「果てを探せよビレッジマンズストア」で始まったこの言葉。
「果てはどこか、勘違いするな。TVかでけぇ会場かちげぇよなぁ、果てはいつもたった一人のお前だよなって話」

この言葉。
この言葉を聞いて『あぁ…だから好きになったんだよな、彼らを』と改めて思った。

色んなバンドがいて、色んな音楽があって、目標や夢や
モチベーションも様々だと思う。
不思議とそのバンドのライブを見るとなんとなくだけど、生き様というか思想というか伝わるものがある。
『うーん、このバンド薄っぺらいな』とか『このバンドありがとうばっか言ってるけど多分本心じゃないな』とか思う事がある。結構人間性が反映されるじゃないですか、ライブって。(真相はしらんけど)

ビレッジマンズストアのライブは、全てが重い。
1人ひとりに向き合う姿勢、ライブハウスにいる人1人残さずに救おうとする所とか。
ずっしりと、のしかかるものがある。

何故かというと、彼らはいつだって
ライブハウスにいる私達“たった1人”の為に爆音を鳴らしているから。

大きな会場にいったって、小さな会場にいたって、関係ない。
目の前にいるたった1人の為に、夜眠れなくてイヤフォンだけが、音楽だけが救いの私みたいなミュージックフリークな人間、たった1人のために。
全国を走り回っている。
それを、堂々と言い切れる彼らが格好よくて、頼もしくて…
『だから、好きなんだよぉぉぉぉ…!!』
って、またまたワクチン接種したのを忘れて両手を挙げてしまった。
そこから、かき鳴らされる「サーチライト」
これは、もう生で聴きたかった…!

そして、アンコールなんですけど。
出て来て穏やかに相槌をうつ岩原さん。
3秒後には「Don’t trust U20」演奏始まってるんですけど切り替わる瞬間が本当に人格変わってて笑ってしまう。
最高すぎでしょ。
後半では、ギイ&祐ちゃんがイチャつきだすし

いい配信ライブが見れました…!
配信ライブデビューしてよかったです。

長々とありがとうございました。




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