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カエルと河川敷

日が指すから 老いるのか 風が吹くから  老いるのか 息をするから 老いるのか 無理をするから 老いるのか いつも通りが 続くから いつも通りが 霞むのだ いつも通りが 続くから いつも通りが 枯れるのだ 日も差せば 風も吹き 歳を食えば 腹も出る シワも走れば ビルも建ち 溶けた幸せは 還帰るだけ 芽が出るから 初くのか 種を落とすから 芽吹くのか 肥えた土が 悪いのか 弱い己が 悪いのか いづれ流れる 徒然は いづれ流れる 土くれは いづれ流れる 苦しみは いづれ

    • 漁火

      昨日の晩が更ける時 鳴りっぱなしのアラームが そんな朧夜の雲行が ゆうに私を支配する 潮風は不快な向かい風 朝はこれだから起きられない 岸まで無骨な筏舟 朝か夕かもわからない 緋色の ビットへ出迎えに 漁火 夜舟を待つ心 一様に 色々とあるわけで 角で擦れた かすかだけが見える 見えたフリした 潮風は不快な向かい風 朝はこれだから起きられない 岸まで無骨な筏舟 朝か夕かもわからない 鳴り止まない 騒音と 途切れない 波際と ごった煮の 現在も 時間が徐々に削ってく

    カエルと河川敷