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美術展めぐり

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実際に足を運んで見に行った美術展の感想を書き留めています。
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#陶磁器

何かが形をとって生まれるその直前の

最初にお断り この記事に登場する「赤平史香展」は、美術展ナビで紹介させていただきましたが(https://artexhibition.jp/topics/news/20230518-AEJ1390155/)、こちらでは初めて赤平さんの作品と出会い、「これは! 世の中に宣伝したい!」と思った時の、比較的生々しい感想が書かれています。同時開催の「収集された海外の陶磁器」についても触れています。B面的な楽しみ方をしていただけたら幸いです。 GWが終わったあと、久しぶりに雨が降った

最古の素材で前衛を

国際芸術祭あいち2022の開催にともない、県内では関連する展覧会いくつか行われている。愛知県陶磁美術館も、芸術祭の会場にこそならなかったが、連携企画事業として大変ユニークな展示をしている。それが「ホモ・ファーベルの断片 ―人とものづくりの未来―」だ。 8月の終わりがけに開催された「ナイトミュージアム」に参加した際、この企画展のチケットをお土産としてもらっていたので、ラッキー!とばかりに出かけた。「工芸品」のイメージが強い陶芸の分野で、どこまで尖った作品が並ぶのだろうと期待し