見出し画像

「学校の先生は社会を知らない!?」【2024年6月14日】

皆さん、こんばんは!

昨日のnoteでも書いたのですが、6/15をもって、note毎日更新を一時休止したいなと思います。

1ヶ月後に教員採用試験を控えているからです。もちろん、ラストスパート頑張ります!

さて、本題に入りましょう。

以前、Xでこんなポストを目にしました。

「教員は社会を知らない」
「教員は社会人経験がないから未熟だ」

この言葉、何回目にしたことか。何回耳にしたことか。

この言葉を目にするたびに、聞くたびに、違和感と憤りに近い感情を覚えます。

そもそも、こういう批判をする人たちがいう「社会」ってどういう定義なんですか、という疑問が湧いてきて仕方がない。

ビジネスのこと?世の中のお金の動きや経済のこと?

ただ、たくさん勉強して、その辺の知識を持っていたとしても、また批判されるんでしょう。

「社会経験がない」

と。知識だけではない。「社会経験」

一般企業の会社員のこと?警察官?看護師?職人さん?政治家?アーティスト?フリーランス?起業家?

彼ら、彼女らが言う「社会経験」って言うのは「職種」のことを指すんですか?

仮にそうだとするならば、サラリーマンは「社会経験」が豊富なんですか?

そして、「社会」を知っているんですか?

もし、いろんな「職種」を経験している人が「社会経験」が豊富だという捉え方をするならば、転職をたくさんして、たくさんの業界の、あらゆる職種を経験してる人が、より「社会」を知っているということになるんですか?

これは、全部、僕の小さな小さな頭で考えた仮説にすぎないけれど、まじで教えてほしい。

「社会経験」を測るものさしって何ですか?

何をもって、みんなは「教員は社会を知らない」って言うの?

「社会経験」を「職種」で捉えているとするならば、少なくとも僕は、それが正確な捉え方だとは思えない。

「社会」を研究する学問である社会学では、人と人との関係が組織化、制度化されたものを社会だと捉えます。

ある時、地域で農家を営むとあるおじいちゃんと話していて、

「将来は教員になりたいです」

と言うと

「教員は社会を知らないから、一度社会に出た方がいいよ」

と言われました。

これって、本当にそうなんですか?そう思いますか?

この話になると、それっぽい答えを言う人がいて、

「教員は、『学校』と言う世界しか知らない」

学生の頃から「学校」で生きて、そのまま大人になっても「学校」で生きている、みたいなそれっぽいことをいう人がいるけどさ、

学生として生きる「学校」
教員として生きる「学校」

を、なんで同じにしちゃうの?
これ、別もんじゃない?

ある会社のサービス提供者と、それを使う消費者は別もんでしょ?

立場が違うんだから。


でさ、教員をそう批判する人に問うてみたいんだけどさ、

仮に、その人が農家だとしてさ、

「あなたは『農家』という社会以外に何を知ってるの?」

基本的に、人は自分が属する世界や社会のことしか知らないんじゃないのかな。

農家は農業の社会で生きてるし、政治家は行政の社会で生きてるし、起業家は起業の社会で生きてるし、会社員は会社という社会で生きている。日本人は日本という社会で生きている。

それと、同じように、教員は学校という社会で生きている。

ここに、何の違いがあるんですか?

世の人々は、何をもって、「教員は社会を知らない」と捉えるんですか?

未だに、腑に落ちる回答に出会ったことがありません。

本当にそうだと思うのなら、ぜひ教えて欲しいものです。

よく、子どもがいない教員に対して、保護者が

「自分で子どもを育てたことがないのに、なにがわかるの!」

みたいなことを言いつける保護者がいるらしいけど、そんなの当たり前です。

そんな、当たり前なことで、教員にクレームつけんな!って思っちゃいます。

ママになんないと、子育てのことなんてわかんないし、パパになんないと子育てのことなんてわかんない。

自分が持っていないもの、経験したことがないものに関しては、当然わかりっこないですから。

100万円を手にしたことがないやつに、100万円の使い方なんかわかるわけないでしょ。

そんな当たり前のことで、他人を批判する必要性がどこにあるんでしょうか?

「教員は社会を知らない」って言うのなら、

「医者は社会を知らない」
「農家は社会を知らない」
「消防士は社会を知らない」
「公務員は社会を知らない」

なども、当然あっていいわけです。

なのに、教員以外の職種に対して、こんな批判を聞いたことや見たことはありません。

教員は、必ずしも「社会」の全てを知っている必要があるんですか?

もし、そうだとするならば、学校に、教員に全てを任せすぎじゃないですか?

例え、自分が属する社会や世界のことは詳しくても、1つとなりの社会や世界についてはなんも知らないんじゃない?

「教員は社会を知らない」
「教員は社会経験がないから未熟だ」

と批判する人は、教員をそう批判できるだけの、誰もが納得できる形で「社会経験」を示して欲しいものです。

その「社会経験」を誰もが納得できる形で定義して欲しいものです。

批判する暇があるなら、学んでください。

この世は知らないことだらけです。
知らない社会、知らない世界だらけです。

視野の狭さを痛感してください。自覚してください。

一生かけてでも、きっと、知らないことはなくなりません。

その限り、「誰々は社会を知らない」なんて口は聞けたものじゃないと思います。

ちょっといい経験したくらいで、知った気になるな!

そんなやつは慢心です。自惚れだと思います。

自戒も込めて。

教員は、サンドバッグじゃないぞ!
教員は、なんでもしてくれる存在じゃないぞ!

考えるだけで、やっぱり荒くなってしまいますね。このテーマは。

すみません。

いや、ほんとに、どうしても「教員は社会を知らない」っていうことを、譲れないのなら、自信を持って教えてください!

話は聞きますから。

ただ、適当に言葉を喋るな。
雰囲気で、言葉を喋るな。

今後、「教員は社会を知らない」なんて批判してくる人がいたら、このnoteを読ませてみて欲しいです。

みんな、社会知らないよ。

僕も、あなたも。

だから、学びましょう!


皆さんは、どう思いますか?


今日も読んでいただきありがとうございました!

明日が、休止前の最終回だ!

なに書こうかなー。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?