人間に生まれてみた日記：8日目

へその緒。

生まれてくる前は、お母さんのお腹の中で
肉体と肉体が繋がれていた。

生まれてきたらそれをパチンと切って
まるで個体のように人間は振る舞い出す。

だがしかし実際のところ空間を通して
私たちはみっちりつながっている。
接触している。
満員電車より密着している。
ゼロ距離。

でも、私は朝起きるのが苦手で
あの人は得意、みたいに
違いを感じるからあれ、やっぱりバラバラなのかな
なんて思っちゃう。

違う違う。
朝起きる人と朝起きれない人が
陰陽みたいにセットで生きてるだけ。

だから違いなんて錯覚で
全部統合されてる世界が人間なの。

それを知った上で
じゃあ朝起きれるけど夜も起きて
なんなら寝なくても済むように進化してみようかな♡

なんて発想しちゃう馬鹿がいたら
それはすんばらしい進化だ。

無理なことを無理、と放り出さず
馬鹿みたいにやってみようとする者。

それが
へその緒を切ったふうに見える世界の意味。

陰陽統合なんてつまらない。
飽きた。
もっと“ありえない“統合がみたい。

人間に生まれてみたけど
鳥みたいに空を飛んでみたい。