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『原田マハの印象物語』

原田マハ 著

印象派、7人の物語。

モネ、モリゾ、マネ、カサット、ドガ、ルノワール、カイユボット、セザンヌ、そしてゴッホ・・・・・。
光満ちあふれ、幸福な色をたたえる印象派絵画の誕生の陰には、愛すべき"愚かものたち"による闘いのドラマがあった。
貧困と、世評と、病とも闘いながら、
志高く新しい道を切り拓いていった
画家たちのあしあとをたどって、
アート小説の名手が紡ぐ、7つの物語。

それぞれの画家の年表をつけて、代表作とともに小さな物語でその画家を表現する。
とても面白い手法で原田マハさんなりの画家の人物像を表している。

表紙のルーアン大聖堂はポーラ美術館で連作の一枚を観た。同じアングルと構図を時間を変え何枚も描き続けたものをいつか一斉に集めて観たいものだ。

ページをめくるとすぐにエドガー・ドガの『14歳の小さな踊り子』があるが「山田五郎 オトナの教養講座」で解説があり、この写真はオルセー美術館のブロンズ像だがオリジナルは蜜蝋で作られており「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」にあるそうだ。
本物はとても不気味らしい。一度はオリジナルを観に行きたいと思っています。
どの位不気味なのか詳しくは下のリンクからご覧ください。原田マハさんの名前も登場します。

話は脱線してしまったが、初心者の私にとってそれぞれの物語はとても新鮮で興味深いものだった。

印象派は生い立ちは苦労の連続だったようだがその絵画に包まれ鑑賞しているのは心から穏やかになる。(《癒される》と最近は表現するが私には理解出来ないので出来るだけ使いたくない言葉だ。)

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