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コーヒー豆を煎る

豆を煎っていく時はとても楽しい。音が変わってきたり、香りも変化し、見た目まで変化していく。ほぼ理屈通りに移り変わるのだが、毎回少し違いがあって、それに気がついた時、ワクワクして気持ちがいい。

今日はコーヒー豆を煎る日だと決めても寒かったり風が強かったりすると、「明日にしよう」となってしまう。
駐車場でカセットボンベを使って焙煎するので、寒いと火力が落ちてしまい、ちょっと苦労しなければならない。風が強くてもやっぱり火力が安定しない。

今日の天気は摂氏8℃、薄曇り、微風の状態でなんとか焙煎の出来そうだ。

生豆を175g量って(保存容器の関係で一度の焙煎はこの量)焙煎機に投入、タイマーと温度計をセットし、焙煎ドラムを回転させてからバーナーを点火する。
ここが最初のワクワクポイント。

豆が攪拌板で踊らされ、小石をかき混ぜるような「ジャッジャッ」という大きな音がする。
4〜5分後にはその音がもう少し乾いて軽い「シャッシャッ」という音に変わっていく。
生豆の水分が抜けてきたのだ。
ここが2番目のワクワクポイント。
音の変化に気がつく自分へのご褒美だ。

次第に煙が出てきて、豆の少し生の豆の臭いから本来のコーヒーの香りへと移っていく。
ここで3番目のワクワクポイント。

200℃位で(時間では約10分)大きな音で「バチバチ」とハゼる音が(1ハゼ)聞こえてくる。
聞き逃さないように耳を傾けて集中する。

まだ我慢。
1ハゼが収まり少し経つと今度は「ピチピチ」と先ほどとは違う音(2ハゼ)が聞こえてくる。
4番目のワクワクポイント。
2つの音ははっきりと違うが2ハゼが始まるポイントはいつもはっきりとしない。

香りはすっかりコーヒーの香りだ。これからは香りと音を頼りにどこで止めるか考えながら集中する。香りが少しだけ焦げ臭くなってきた。
ここで火を止めてザルに移し冷却すると完成だ。
5番目はドキドキポイントだ。

焦げるのとキャラメリゼとは全く違うもので、キャラメリゼの時間はほんの短い時間で、その時間を超えてしまうと焦げてしまう。
途中ではテストスプーンを使うが、最後の瞬間はドキドキでそんな余裕はないので、勘が全てだ。

やったー!いつもの焙煎度合いに仕上がった。
毎週の楽しみ。

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