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ベイの新スローガンを予想してみる

人生の航海も半世紀をとうに過ぎると、たどって来た航路があやふやになる。書類がいろいろ残っている会社はともかく、悲しいかな、サラリーマンは社外での自分のことを忘れる。

たとえば、
前に住んでいた家の住所の番地や電話番号は何だっけ?
シアトルでイチローを見たのは、何年だったっけ?
腎結石で入院したのは何才のときだっけ?

実は自分が何才で結婚したのかさえ、すぐにわからない。
20XX年に結婚したから、あー、35歳のときだった、
そんな感じ。

加齢に伴う脳のメモリ機能の低下が主因だと認めざるを得ないけれど、スマホに記録機能を依存していることも大きい、と思いたい。


2020年の出来事、スマホに写真や予定の記録がないので、早くも多くのことを忘れかけている。自宅で平日や週末に何をしていたんだろう。

それでも、ベイスターズはラミレス監督最終年で4位だったこと、甥っ子の野球部の夏の大会がなくなったことは覚えている。

数年後には、自分に起きた出来事が僕の脳内でコロナの前と後の二種類だけに分類されてしまいそうだ。



ベイスターズが日本一になったのは1960年と1998年、初めてクライマックスに進出したのが2016年、日本シリーズでホー杯を喫したのは2017年、度会選手からドラフト1位を遡ると松尾、小園、入江、森、上茶谷、東、濱口、今永、山崎と、ベイスターズのことはよく覚えている。盛田幸妃が近鉄へとトレードで去ったのは1997年のオフだ。

好きこそ物の上手とはよく言ったものだが、自分の備忘録のために、ベイスターズの観戦ノートを兼ねたオリジナル日記帖を発売してくれないかな、と思う。



正月も終わりそうだが、一年の計は元旦にあり。
毎年、自分にもスローガンを決めて壁に貼るのはどうだろう?もっとよく覚えていられるかもしれない。
それは、スマホの待ち受けじゃダメな気がする。


ベイスターズは、2021年に三浦監督が就任して以降、横浜〇〇の形式が続いている。
固い漢字4文字でコンサバな印象が番長らしいが、今年も踏襲なのだろうか。29日に新しいビジユニとともに派手に発表するらしい。


ここからはスローガンを振り返る。

記憶には口に出す事、文字に起こすことが肝要。それに比べてキーボードで打ち込むことは、記憶のためには昭和生まれ的に甚だ心もとない。


2021 横浜一心

脱コロナで監督も替わって心一つにしようとの意図も、開幕早々の逆噴射。外国人選手が来日できないなどフロントの不手際もあり、一心どころか発散寸前。一が耳に変わって横浜耳心と嘆くファンも。結果は最下位。コーチ陣の一新と次年度のスローガンを決めるのが楽という副産物を生んだ。

2022 横浜反撃

振り返ればシーズンの戦いぶりと一致したスローガンになった。シーズン当初は連敗したり、白黒オセロのように貯金が積み上がらなかったり、まごまごしているうちに、スワローズにマジック点灯。しかし、そこからの反撃は凄まじかった。最後は村神様にトドメを刺されたものの、CS1stステージの最後の藤田のセカンドゴロまで、やった感があるシーズンだった。

2023 横浜頂戦

2022年シーズンを1997年の2位に重ねて、やった感そのままに、ファンもチームも自信満々が体現されたスローガンだった。が、交流戦で燃え尽きた。終わってみれば、決定力や粘着力に今ひとつで、頂戦に至るまでの過程、地に足がついていなかった。正直、前年よりも悔いが残る。

2024 横浜○○?

さあ2024年のスローガンは明日公表される。発表のイベントは洋上らしい。
ガチで三浦監督が考えているなら「横浜優駿」とか?いや一事が万事、基本が大事ということを痛切に教訓としているはず。この真冬に洋上での発表は何かの伏線?「横浜大洋」だったら、おじさんの目に泪。スローガンになっていないけど。
バウアー待ちで「横浜咆哮」、でも小学生でも読めるように難しい言葉や漢字は使わないはずだ。

本命 「横浜疾走」
対抗 「横浜勇翔」
穴 ヨコハマ・リベンジャーズ

センスがない?そういうスローガンこそが愛されるはず。

横浜大さん橋は、日本のコロナのはじまりだったことを思い出した。
やっぱりいろいろ忘れている。
僕のスローガンは、何にしよう?

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