小学生に文明と文化の違いを尋ねる
自分が子供の頃,歴史ある高校の校長先生が近所に住んでいた。その校長先生は,学校名から「館長先生」と呼ばれていた。自分の父と館長先生が友人で,館長先生の自宅に遊びに行くことが何度もあった。
館長先生は,「我が子を悪い子に育てる法」だったようなタイトルの育児書を差し出しながら,「これを読んで悪い子になれ」と言って当時小学生の自分にプレゼントしてくれるような個性的な人だった。この本は,世間一般では子育て失敗とされる事例を,素晴らしい先例として紹介するという皮肉たっぷりの内容だった