見出し画像

9/23 People In The Box

メンヘラ生まれサブカル育ち‼️
浅野いにお読むやつ大体友だち‼️
どうも、わたしです。
古のサブカル女だから浅野いにおが好きでした。
最近は押見修造が読みたい。
サブカル女子って言葉がどうしても上手に飲み込めなくて、未だにすこし自虐的に使ってしまうのだけど。

People In The Box「八月」を聴いてたら初っ端の歌詞でソラニンを思い出して今これを書いてる。
People In The Boxは比喩表現が多用されていて読み解くことに体力を使うのだけど、そこがすごく好き。
AveMateriaってアルバムが1番好き(2019年のアルバムはまだ聴いてないけど)。People In The Boxを好きになってから、波多野さんに纏わる記事やインタビューを読むのが日課になっている。

ところでわたしは好きになったアーティストを根掘り葉掘り知りたくって、これはまるで恋だなぁと思うのですが、みなさんはどうですか?
わたしは特に小山田壮平のことをたくさん知りたくて何考えてて何食べてるのかとか。で、小山田壮平が笑ってたら嬉しくて苦しそうだとわたしも苦しくなっていた、あれは恋だったなあ。

そう、それでAveMateriaが過去の波多野さんへのメッセージだと知って納得した。わたしは、楽しいから生きてるってわけじゃない。だから生きていることがこんなにも偉くて素晴らしい、と、わたしの人生を評価しているけど、そんなことはもうPeople In The Boxがしてくれていた。物質や社会から離れるには、生きるしかないのかもしれない。ただ生きていることを賛美してくれているような歌詞で、それは波多野さんが今まで生きているから出来ているわけで、なんというか、手放しの生への賛美ではないことがすごく信頼できるな、と思う。わたしは手放しの「生まれてきたことは素晴らしい!」という風なことが苦手で、それはわりと思考停止(思考停止?違うか、いい表現見つからないな)だと思っているから、人生は楽しいことも苦しいこともあるけど、ってたくさん考えて作ってくれた作品には本当に感謝しかない。

ぼくが飛ばす飛行機のなか
横たわるきみの席はファーストクラス
燃料は楽しかったこと
悲しかったことのせめぎ合い
悲しみには終わりがないね
終わりがないのは悲しいからね
ぼくはきみの翻訳機になって
世界を飛びまわってみたい
悲しいね 悲しいね 悲しいね
ときどき 楽しいね
People In The Box「翻訳機」

これはAve Materiaに入ってる曲ではないんだけど、この部分の歌詞がとても好き。「翻訳機」はわりとストレートな恋愛ソングだと思ってる。Wall,Windowは恋愛っぽいなぁと思うんだけど、どうかな。波多野さんがインタビューで「『愛』や『平和』みたいな言葉を使わずにそれを表現するのが音楽をやる意味」だと答えていた。愛や平和という言葉は抽象的で、それぞれの心にそれぞれの愛や平和みたいなものが存在するとわたしは考えているのだけど、音楽は、自分の中にある具体的な愛や平和を、輪郭をぼんやりさせて『愛』と分からぬように伝えるようなものなのかな。
いや、具体的な愛(わたしはよく愛について考えているので平和の方を割愛させていただきます)って、やっぱり他人には分かりずらいものだから、それを薄く伸ばして表現してくれているのかも。
いや、わたしは直線的な言葉も愛しているし(ほら)、例えば、電話していて恋人が椅子で眠ってしまっている時に、携帯の充電が切れそうな時に、(ああ、わたしが魔法使いなら今すぐベッドに運んで、携帯の充電をつなぐのになぁ)って思うけれど、そんなこと直接口に出さずに「愛してるよ」って言う。
具体的は分かりにくいから抽象的に直して、それをなるべく具体に寄せてるのか。ああやっと自分の言いたいことをきちんと言えた。

あんまり好きな曲の歌詞に自分の解釈を乗せることが好きではないから、そのまま受け取るようにしているのだけど、People In The Boxは少し考えてしまうな、まだ歌詞について言語化できるくらいの解釈ではないんだけどね。People In The Boxのアルバムは、ひとつの物語みたいな、長編小説みたいな、最初から最後まで読んでやっとわかる、というかこれは伏線なのか!みたいなこともあるので、アルバム通して聞くのが好き。

People In The Box、聴いてください、みなさま。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?