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人生の後悔を減らすために公共交通機関でFSWに行くことにした

年齢を聞かれると「4歳!」とこたえる私も、それなりに生きてきたので人生の中にいくつかの後悔がある。
その中でも代表的な後悔をやりなおせる可能性を追いかけるのが今回のお話。

2021年4月1日の19時21分。
TLにこんなツイートが現れた。

そりゃもうめちゃくちゃ素直なファンなので「やったーーー」と思って、リプ欄を覗いたらエイプリルフールに言及してる人が居て、疑い深く生きるってこういうことなんだなと実感したのはまた別の話。

確かにエイプリルフールか本当かギリギリわからない絶妙なところだなぁ…と思いながら、数分後にはGWの富士スピードウェイのチケットをローチケで買い求めていた。

これが人生の後悔とどう関係するのかというと、関係どころかまさにその後悔そのもの。
ツイートの主であるレーシングドライバーの脇阪寿一氏は、いわば私の初めての生身の推し。
推しという言葉ではちょっと収まらない、大げさな言い方をすると私の人生のヒーローに近く、幼少のある夏に急にはじまったモータースポーツファン人生のほぼ全てをこの人を見つめて過ごしてきた。

テレビにも結構出ているので、モータースポースに興味がなくても見たことがある人は多いと思う。
どれだけ凄いか、どれだけレジェンドかは今ここで書くとどうしようもなくなるので、気になる人は各自Wikipediaとか見て。


そんな彼も2016年にSUPER GTをドライバーとしては引退、チーム監督に就任。
引退については、2016年シーズンの体制発表で報告され、私はなんの準備もなくそれを知り、人生に大きな後悔を抱えた。
この瞬間に、私は「ずっと大好きなドライバーの引退シーズンをまともに観られなかった人」になってしまった。

2015年私は何をしていた。
面接時に聞いた「土日は交代で休める」は机上の空論で、実際は交代をする人手はなく。
どうにか交渉して月に1日どこかの土日を休めても、その後に待っているのは嫌味と圧。
そのために頑張っていたはずの趣味同士を天秤にかけ、最後の方にはもう楽しい事のあとに嫌味を浴びるのがいやで「土日休もうとしなければいいのかぁ」と趣味を諦めようとしたりしていた。
一緒にご飯食べたいだけなのに、友達を半年待たせることになったりしていた。

オタクの土日はまじで大事だと肝に銘じた。

そんなことをしていたので、予選の結果をメールで知り、決勝の中継の録画も観れたり観られなかったり。
レースの結果は知っているけど、内容はまともに観られていない。
それが私のSUPER GT2015年シーズンだった。


そんな1年が、彼の最後のGT現役シーズンだった。


その後、それ以外にも諸々の理由があり、次の環境に歩き出す決心をしたけれど、それでも時間が巻き戻るわけではないので、2021年4月までずーーーーーーっと心にそれを引っ掛けてきた。

そこに冒頭のツイート。
GT観ない方にものすごい簡潔に説明すると、SUPER GTは1台の車を2人のドライバーが交代で運転するレースで、レース距離が長かったりすると補欠的な意味も含め3人目のドライバーを登録することがある。
その3人目としてエントリーするよ、という内容。

つまりは、GT500のマシンに脇阪寿一が乗るかもしれない。
第三ドライバーはレースの展開によっては乗らないことも全然あるけれど、私には「乗るかもしれない可能性」の方が重大。

GT500のマシンでレースを戦う脇阪寿一が実現したときに、お前はそれを中継で観るだけで満足するのか?また後悔するぞ?


諸々の理由あり私は車を運転しない。
諸々の理由あり昔のように父と泊まりで行くことも今は難しい。
でも、富士スピードウェイには電車とバスでだっていける!!!
子供の頃からの庭、去年は友達を案内することもちゃんとできた!

2021年GW、公共交通機関を乗り継いで富士スピードウェイに行くことにした。
人生の後悔をやりなおすために。
もし今回実際に乗る場面が観られなくても、きっとこの行為は今後抱えていく後悔を軽くする。
もし実際に乗る場面が観られたら、2016年2月の私は救われる。

まってろ、2016年2月の私、今救ってやるからな。
あとケバブは絶対食べような。

閲覧ありがとうございます。 いただいたサポートは交通費かチュールかうどんに使いたいと思います。