見出し画像

遅すぎる転職(退職)エントリ

(一部、記述を修正しました。8月21日8時)

転職して1年が経過し、遅すぎる転職(退職)エントリを。

転職のきっかけ


きっかけはいろいろあり前職のアパレル企業には10年勤め、節目というと元も子もない感じなのですが、これ以上、アパレルにいたら、アパレル以外で仕事をできなくなるなという危機感がコロナ禍であり、次のステップにいくには、そろそろのタイミングかなと思ったというのが最も大きな理由でした。
もちろん、ちょうど、ファッションローというムーブメントの黎明期に業界入りし、少なからず企業法務知財サイドの人として、その動きに関われたのは、幸運以外の何物でもありませんでした。

しかし、ファッション業界に骨を埋めるつもりで、この業界に入ったわけではなく、固執はしていませんでした(誤解のないように付け加えると、今は、アカデミックな立場として、関わっていければと考えていますし、いまでも、同業界の法的、知財的なリテラシーの向上には関わっていきたいと思っています。)。

加えて、ファッツション業界で法務知財の仕事をしていくなかで、お客様の手にわたる商品に携われるという点は非常に魅力で、渋谷で自社のブランドのショッパーをさげた女性をみると嬉しくなったものでしたが、年を重ねてくると、社会との関わりや社会への貢献という視点で考えた時に、もうすこし広い視野、広い領域で社会とかかわっていき、知財を軸に貢献できればと考え始めたときには、転職という流れは個人的には自然な流れでした。
前職には10年いたこともあり、居心地も良く、ありがたいことにポジションとしてもステップアップさせて頂いていましたが、もう一度、一からのつもりで、新しい領域に飛び込む決意をした次第でした。
あとあと、気づいたことですが前職はぴったり10年ではじめからそういうプロジェクトだったかのようでした(笑)

転職の方法と軸


転職にあたっては、とにかく、多くの人に、自分の市場価値を見てもらおうという思いで、旧ツイッターでは、よくよく業界内で話題になる法務互助会のSlack(法務を担当している人なら誰でも入れるコミュニティです)内で、現職を辞めようと思っている旨と当時のスキルセットを投稿して、興味を持ってくださる方とお話しさせてください!!とお願いしました。結果、多くの方と1on1させて頂き、感謝しきりでした。
即入社のための面接をしてくださった方もいますし、私のこの動きを面白いと思ってお話ししてくれた方もいますし、様々な反応を頂けたようです(笑)
この中で、自分にどこに価値があり、どこが強みなのか、弱みなのかを客観的に知ることができましたのは大きな収穫でした。
この方法は、部下がいたらできなかったと思いますし、状況や立場がゆるさない方もいらっしゃると思いますが、生の自分の評価を社外の方に(しかも同職の方にダイレクトに)してもらえるので、個人的にはよい方法だと思っています。
この過程で、声をかけてくださったのが、今の上司である足立さんです(本来、さん付けではないのでしょうが、プライベートな投稿ですので)。

1on1を重ねていく中で、法務と知財の両輪を持つことが、改めて、強みであり、武器なのだと認識できたことは大きな収穫でした。ここは、なかなか伝わり辛いと思うのですが、法務と知財の両輪というスキルセットは、聞こえは良いですが、それぞれに特化している方々からすれば、専門性に劣るところであり、個人的には、どちらのコミュニティにいても、(誤解をおそれずいえば)居心地の悪さ、劣等感のようなものを感じ続けていたところがありました。
それを受け入れ、ハイブリッド(そもそも二元論ではないはずなのですが)に生きていくことを言語化し、具体的に行動できたことは、今後の自分のキャリアにとって重要なプロセスだったように思います。

その意味でこのスキルセットに価値を見出し、強く誘ってくれた足立さんには感謝しきれません。

実際に転職先を決めていくにあたっては、この法務と知財の両輪をより強くしていくことができるところ(特に技術領域)、なるべく直接的に自分の業務が、会社を通じて社会に貢献していると感じることができる企業というような軸で考えており、その意味で、現職はまさにそれを体現できる企業であると信じて入社を決めました。
医療データを使い、さまざまな社会課題を知恵とテクノロジーで解決していこうとしていく自社の取り組みをその一員として携わっている今、この判断は正しかったと思っています。

最後に


まだまだ、やらなければいけないこと、やりたいことは山ほどありますが、専門性が高くスマートな同僚、パーフェクト超人の上司、法務知財に期待をし、頼ってくれる優秀な事業部メンバーに刺激を受けながら、一つ一つ会社と社会に価値提供していければと思います。
語弊を恐れず言いますと、最近の私の心境は山王戦の赤木でして「現段階で、恐らく俺は河田に負ける」、「だが湘北は負けんぞ」です(笑)。
個人としては、いたらないことも多くありますが、個性あふれるスタープレイヤーばかりの(法務チームに限らず)現職で、戦っていけることに感謝しています。

法務と知財の両輪というテーマについては、またの機会に書いてみたいと思いますが、今回の転職を通じて、自分が将来どうなっていきたいか、どういう貢献をしていきたいかをより具体的にできたという意味で、非常に良い転職タイミングでした。

転職から1年以上経ち、中途半端なタイミングですが、 転職しても、元気に楽しくがんばっています。 

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?