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植物を背負う龍は私の願い

"龍"というもの会ってみたい。
昔からそんなことを思っていた。

「想像上の霊獣」
というような言葉を見る度に、何だか寂しさを覚え、もし本当にいるのなら……と思いながら、龍の資料を漁っていた。
ちゃっかり「龍使いになる本」というスピリチュアル系の本も読んだりもした。
龍の種類がいろいろ知れたのは面白いけれど、それで幸せになろうとは思わない。
幸せかどうかはいつだって自分が決めることだし、神頼みするものではないと思う。

自分は何というか……目に見えないものたちの存在を知覚したかった。
そうすれば、この「寂しさ」を晴らすことができるのではないかと思ったのだ。

ある時、ふっと湧いたイメージで龍を描いた。
立髪のように花が咲く龍の姿。
描き上がった時に「これ、私が描いたのか?」と驚いた。自分が意識して描き上げたという感覚があまりなく、いつの間にかできあがっていたという感じだった。
何だか宗教画のようにも見える。

そんな感じで「龍と植物」はなんとなく私の主軸のテーマになっていった。

何年か描き続けて思ったのは、龍はこの世界の支えであり、環境を維持している柱でエネルギーなのではないかということ。

「これは龍の形をした共生世界で、植物は龍によって支えられている私たちを含む生き物を表している」
と、龍の絵について質問がきた場合はそう答えている。

最近はありがたいことに龍について知っている方たちと縁を持つことができ、龍というトーテムが日本にとってかなり重要だということもわかってきた。

今では龍の存在をとても身近に感じている。何だか嬉しい。
「寂しさ」も減ってきているような気がしている。

「KONOHANA」
ここ2、3日で木花咲耶姫をイメージして描いた龍。何故、木花咲耶姫かはここでは控えることにする。

実は「KONOHANA」と対になる龍をこの後描く予定だ。
何とか今年中には仕上げたいところ。

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