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色んな意味で凄いコールズ！スーパーラグビーレギュラーシーズン最終節レビュー

松尾智規 Tomo Matsuo【ニュージーランド（NZ) 在住ライター、RUGBY】

スーパーラグビー・パシフィックR15(最終節)
色んな意味で盛り上がった最終ラウンドでした。
主にニュージーランドのチームの試合のレビュー(試合後)。
※トップの写真は、2021年ブルーズ戦のコールズ、EdenParkにて撮影

👆最終節のNZチームの試合のプレビュー(試合前)の投稿(上下のリンク)👇

ブルーズ 16－6 ハイランダーズ＠

ハイランダーズが勝って自力でプレーオフ進出を決めるか注目されていた。
スーパーラグビーにしては、ロースコアーで終わった。
ブルーズは昨年見せていた高速ラグビーが復活していた気がする。
今年は、2，3週前のクルセイダーズの試合までキックが多めの印象で勿体ないなと思っていた。（特にクルセイダーズ戦）

このような速いリサイクルからの展開をすればプレーオフも期待が出来るかも知れない。

この試合で手の骨折が見つかったロックのP・トゥイプロトゥは、日本から帰ってきて、プレースタイルが変わったように思う。
繋ぐ意識がついて、リンクプレイが凄く上手くなった。
かといって持ち味のパワフルさがなくなったとかではなく、しっかりフィジカルで行くところはいっている。その判断も良くなったと思う。
一皮むけた感じがする。プレーオフに向けてトゥイプロトゥの離脱は痛い。

一方のハイランダーズは、ブルーズに地域、ボール支配で大きく上回れたものの、よくディフェンスで耐えて終盤まで試合が解らない展開になった。

しかし、得点力がないのが影響してPGを3つ決めるのがやっとでノートライに終わり勝利を手にすることは出来なかった。

それにより、プレーオフに残るには、数試合の結果を待つ必要が出てくることになった。結果的に残れなくなったのは残念だが、今季のハイランダーズは、これまで何度も書いてきたが、怪我人が多かった事は痛かったが（クルセイダーズもかなり多いが2位通過）、セレクションに問題があったように思う。 

Blues 16
(Patrick Tuipulotu try; Harry Plummer con, 3pen)
Highlanders 9
(Sam Gilbert 3 pen).
HT: 16-6

◆試合のハイライト動画

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ブランビーズ 33‐17 レベルズ

ブランビーズちょっと前の強さが感じられないか？
プレーオフにピークに持っていくような感じなのかもしれないが、ちょっと違う気もする・・・？？

ACT Brumbies 33
(Corey Toole, Connal McInerney, Tom Wright, Ollie Sapsford, Andy Muirhead tries; Jack Debreczeni 4 con)
Rebels 17
(Carter Gordon, Brad Wilkin tries; Reece Hodge 2 con, pen).
HT: 14-10

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フィジアン・ドゥルア 41－17 レッズ＠ドゥルア後半爆発！

前半17－17だったが、後半レッズが無得点でドゥルアが大爆発。
レッズは、ミスから一気にトライを奪われることが何度かあったのが痛かったか。
ドゥルアが自力で6位に食い込み2年前にして初のプレーオフを決めたのは素晴らしい。ホームで強いドゥルアを存分に見せた。

Fijian Drua 41
(Celestino Ravutaumada, Kaleveti Ravouvou, Vilive Miramira, Joseva Tamani, Mesake Doge, Tevita Ikanivere tries; Caleb Muntz con; Frank Lomani 2 con, pen; Kemu Valetini con)
Reds 17
(Ryan Smith, Fraser McReight tries; James O'Connor 2 con, pen).
HT: 17-17

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ハリケーンズ 27‐26 クルセイダーズ＠コールズ×テイラー

この試合のプレビュー(試合前の見所、注目マッチアップ、スコア予想等）などの投稿は以下のリンク👇

上記の投稿にも書いたように、ハリケーンズはコールズが復帰で2番に入った事でラインアウトが安定した。それによりゲームを組み立てることが出来るようになったことが大きかったか。
勝因はそれに尽きるかもしれない。今までが攻めててもラインアウトが確保できずにトライが出来なかったどころか、その後、相手に得点されていた。

サヴェアの7番、イオセの8番の組み合わせもなかなか良い。
準々決勝は、キリフィを戻すのかどうかも注目。キリフィは今季かなり良いので7番で先発に戻すだろうが、イオセの8番がなかなか良いので。

今後が楽しみなイオセ。2022年ハリケーンズ×モアナ戦 オークランドにて撮影

スクラムからのサイド攻撃からそのまま20M以上走ってトライを奪えるNo8はなかなかいないと思う。
スコットバレット(クルセイダーズ6番)のブレイクが若干遅くタックルをはじかれることとなったが、イオセが良かったと褒めるべきか、S・バレットのディフェンスを指摘するべきか・・・どちらともいえるかなと。

コールズがホームで最後の試合となったのでPeneke クラブからハカが贈られました。良い光景ですね！！

この試合の一番の注目だったのは、オールブラックスのHOの二人の対決でしょうか。色んな意味で面白かった。以下の動画をご覧ください。

コールズ様は、相変わらずでした。これ以外にも色々やっておられました。
これでなきゃコールズでないかも知れませんが、大事な試合でエキサイトしすぎないようにして欲しいです、特にワールドカップでは！！

Hurricanes 27
(Billy Proctor, Cameron Roigard, Josh Moorby, Brayden Iose tries; Jordie Barrett pen; Brett Cameron 2 con)
Crusaders 26
(Leicester Fainga'anuku, Codie Taylor, Braydon Ennor, Chay Fihaki tries; Richie Mo'unga 3 con).
HT: 8-19

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ワラターズ 24‐33 モアナ・パシフィカ＠モアナ最終戦で初勝利

良かった、よかった。最終戦で勝利出来て。
常にリードして追いつかれそうになってもトライで突き放した。
敵地での勝利は昨年と合わせて初めて。
とにかく一勝出来て良かった。

Waratahs 24
(Mark Nawaqanitawase, Ned Hannigan, Tolu Latu, Michael Hooper tries; Ben Donaldson 2 con)
Moana Pasifika 33
(Timoci Tavatavanawai 2, Miracle Faiilagi 2, Christian Lealiifano tries; Lealiifano 4 con).
HT: 14-21.

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フォース 19－43 チーフス ＠ メンバー落としてもチーフス強い！

ホームで強いフォース、そしてメンバーを落としていチーフスなのでもう少し競った試合となるかと思っていた。
心配する事はなく、チーフスが強さを見せつけました。
層が厚い証拠を見せつけました。レッズに負けた時もメンバー落としてたけど、あの時の敗戦が良い薬になったようです。

このまま優勝という感じかなと思うくらい安定しているチーフス。
ディフェンスで崩れないのが今季の強さです。

そしてバック３の攻撃力が強さを加速させることになったのは言うまでもありません。スティーヴンソンのキック処理、カウンター能力、キック力、どれをとっても素晴らしい。
（上記の動画のスティーヴンソンの素晴らしいカウンターアタック）
オールブラックスに選んで欲しいけど、今年はワールドカップイヤーで新しい人を入れるのか注目される。

Western Force 19
(Carlo Tizzano, Tim Anstee, Max Burey tries; Burey 2 con)
Chiefs 43
(Lachlan McWhannell, Anton Lienert-Brown, Liam Coombes-Fabling, Samipeni Finau, Te Toiroa Tahuriorangi, Pita Gus Sowakula tries; Rameka Pohipi 5 con, pen).
HT: 7-29

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◆レギュラーシーズンを終わっての順位表

https://twitter.com/SuperRugby/status/1665146348344315904/photo/1

ドゥルアが勝ったので7位に食い込み、敗れたもののレッズは8位
ハイランダーズが9位に押し出される形となった。

◆準々決勝の組み合わせ

https://twitter.com/SuperRugby/status/1665265305701191681/photo/1

◆筆者の勝手なプレーオフの予想

以下が私のTwitterのアカウントです。
そこで勝手にプレーオフの準決勝以降の予想を書いてみました。
でも、クライストチャーチで決勝を見たいのが本音。
となると、準決勝で、ハリケーンズがチーフスに勝つ必要がある。

ハリケーンズがクルセイダーズに勝った時のようなラグビーが出来れば勝てない事はないと思う。そうなるとラインアウトの安定は欠かせないので、コールズの先発になります。ダメ出ししたくないですが、アウムアのラインアウトのスローイングは、安定していない事は明らかですので、今週末のブランビーズ戦でもコールズを使うべきだと思っています。
アウムアのボールキャリーは良いものがありますが、それにプラスしてスローイングが良くならないと大事な試合での出場は厳しいと思う。

上記に書いてあるように、オールブラックスの発表は、準決勝後の日曜日。
6月18日で、同日にオールブラックスXVも発表があるようです。
ブレイクダウンというラグビーの番組内。楽しみです。

36人となっているようですが、毎年恒例のスコッド予想をしようと思っています。XVの方もかな。 



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