下書きホルダーに眠ってたものを公開。充実スコッド‼マッケンジーの復帰で優勝狙えるか⁉2023スーパーラグビーチーム分析 チーフス編
今年は毎年恒例の(以前ブログでも書いていた)スーパーラグビーのチーム分析を全チーム書いていなかったことから、公開していませんでした。
下書きホルダーをよく見ると、チームによってはほとんど完成していたのがありその数チームのをシーズン途中になりましたが公開する事にしました。
2023年のチーフス編になります。
2022年、10勝4敗でラウンドロビンでは、3位に入ったが、プレイオフ準決勝でクルセイダーズ相手に良いところがなしで決勝行ならず。
2023Chiefsのスコッド:
主力が数人抜けたものの、充実したメンバーだ。
そこに、日本からダミアン・マッケンジーがチームに戻ってきた事は非常に大きい。
昨シーズンは、ラウンドロビンで敵地のクライストチャーチでクルセイダーズに勝利するものの、プレイオフではクルセイダーズを前に全くいいところが出せずに完敗。
2年連続で大一番で力を発揮できない事を証明した形となったが、マッケンジーの復帰に加え中堅選手のガットランド、スティーヴンソン、ポイヒピ等が一皮むけた。今年はワンランク上のチームになっていると言っても過言ではない。
優勝する力は十分にあるとみている。
ポジション別の詳細(FW):
今年もロックが充実で楽しみ。
フッカー(2番) :
ハードワークで破壊力抜群のサミソニ・タウケイアホを筆頭に充実したポジションとなっている。
そのタウケイアホは、プレシーズンで既にエンジン全開。今年も大暴れしそう。
ワールドカップの年でオールブラックスの出場規制があり、タウケイアホが休養中にブラッドリー・スレーター、タイロン・トンプソンの二人のパフォーマンスが大事になってくる。
チーフスに移籍して2年目のフッカーのタイロン・トンプソンは、将来性抜群でラインアウトのスローイングが安定してこればさらに上を狙うことが出来る選手だろう。
プロップ(1番、3番):
昨年ABsデビューしたエイダン・ロス、マオリABsのオリー・ノリスが1番のレギュラーを争うか。しかし3番は、アンガス・タアバオが怪我でシーズン絶望となっているのは気がかりだ。
元ABsで2019年にワールドカップのメンバーだったアトゥ・モリの復調が必須になってくるか。
ロック(4番、5番) :
ABsの選手が3人もいて非常に層が厚いポジションだ。
ABsのレタリック、ヴァアイの休養時も昨年けがに泣いたジョシュ・ロードが居るので安心だろう。
ハイランダーズから移籍のマナアキ・セルビーリケット加入でさらに層が厚くなった。
ルーズフォワード(6,7,8番) :
代表キャップ保持者のルーク・ジェイコブソン、サム・ケイン、ピタガス・ソワクラのレギュラーは安泰だ。しかし、優勝を目指すにはバックアップメンバーの成長がカギを握るか。
ロックからヴァアイ、アークオイの機動力のある二人が6番での起用も十分考えられ、彼らがスーパーラグビーレベルでも通用すればチーフスが面白くなりそう。指揮官の起用法にも注目。
ポジション別の詳細(BK) :
ハーフバック、ファーストファイブのレギュラー争いが注目!
マッケンジーは10番それとも15番
ハーフバック(9番):
ブラッド・ウェーバー、ゼビア・ロウ、コルテス・ラティマの3人が良いライバル関係でお互いに刺激を与えている。
キャップホルダーのウエバーは、ワールドカップのスコッドに食い込むには、ロウ、ラティマの若手二人に対して格の違いを見せてしっかりアピールしたいところ。
ファーストファイブ(10番) :
ダミアン・マッケンジー、ブリン・ガトランド、ジョシュ・イオアネとクオリティーの高いメンバーがそろって頼もしい。
プレシーズンマッチでも10番をつけていたマッケンジーがワールドカップのスコッド入りを目指すには、シーズンを通して活躍することが必要となるだろう。
ミッドフィールド(12、13番) :
昨年ABsシーズンで膝の大怪我をしたQ・トゥパエア長期離脱は痛いが、アントン・レイナート・ブラウンの復帰は嬉しいニュース。
それに加えて昨年一皮むけたナンキヴェル、ポイヒピの二人の成長があり層が厚くなったと言える。
悩みの種のABsのミッドフィールドのレギュラー復活に向けてレイナートブラウンのパフォーマンスを注目したい。
バックスリー(11,14,15番):
ジョナ・ローがハイランダーズに移籍もナナイ・セトロ、エモニ・ナラワ、ショーン・スティーヴンソンの3人のレベルの高い選手がそろっている。
追加スコッドでアライマロがハイランダーズから古巣に戻ってきた。メンタル面での不調があったが今季は元気な姿を見せてくれるかもしれない。スピードもサイズもあり素材は文句なし。アライマロの復活があれば、チームにとって戦力となるだろう。
新人のぺ二アシ・マリマリの存在もあり厚みのあるバックスリーとなっている。
ナナイ‐セトロは、プレシーズンでもキレのあるランド連発し今季も開幕から大暴れしそう。
筆者が注目する新入り
ぺ二アシ・マリマリ(WTB)
NPC(ニュージーランド州代表選手権)のカウンティーズマヌカウでパワーを活かしたランで大活躍した。
ボールを持てばスピードとパワーでディフェンスを蹴散らすシーンが印象的だ。レギュラー争いに食い込めるか注目する価値があるだろう。
※全ての写真は、オレンジセオリースタジアム(クライストチャーチ)で筆者撮影(2022年)
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