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クルセイダーズが今季3度目のブルーズ退治!スーパーラグビー準決勝①生観戦レビュー

スーパーラグビー・パシフィック準決勝①6月16日(金)
現地(オレンジセオリースタジアム)で撮った写真を多めの投稿

クルセイダーズ 52-15 ブルーズ

「衝撃的な結果だった」

この言葉が多く聞かれたニュージーランド(NZ)
誰もが予想していなかった大差のスコア
実際に現地で観ていた筆者も同じように思った
目の前での出来事だっただけに衝撃がさらに大きく感じた

ラグビーリパブリック👆と   note👇で試合前の展望など書いたプレビュー

レギュラーシーズン2位×3位の対戦で、誰もが激戦を予想した。
NZのTV,ラジオのスポーツニュース、トークバックでは、
この大差の結果にびっくりしている人が多かった。

クルセイダーズの凄さを再確認したと同時に、
言い方は悪いが、ブルーズの試合運びの悪さ
修正する能力のなさ
も事実としてあった。

この差は何だろう」、と考える・・・

ブルーズが先発メンバーに10人のキャップホルダー
(オールブラックス)が居たにもかかわらず・・・

一方のクルセイダーズは、8人のキャップホルダーが
ケガで欠場だったにもかかわらず圧勝
してしまう。

試合直前にエンジンを組むクルセイダーズ、すでにスイッチが入っていた。
試合直前にエンジンを組むブルーズ

◆立ち上がりが全てだった・・・

立ち上がりからミス連発のブルーズ💦

最初に軽率なノックオンでボールを奪われ
準決勝の翌日にオールブラックスのメンバーに名前が挙がった
⑭ダラス・マクロードが50/22となる見事なキック。

クルセイダーズがいきなりチャンスを迎えた。
そして、いとも簡単にトライを奪ってしまう。

それだけで終わらず、ブルーズは、パスミスなどの
ハンドリングエラーを連発しボールを継続できず。
ブルーズはその後もいくつかトライを奪われる。
序盤で試合が決まったと言える内容だった。

軽率なノックオン、雑ともいえるパスミス、、、
このミスからクルセイダーズが襲い掛かる。
前週のフィジアン・ドゥルアも同じようにやれた印象だが、
それを見たブルーズは学ぶべきだったと思う。
準々決勝でワラターズに圧勝して、安堵感があったか。

※上の記事のオールブラックスと同じ感じだった??
(それでも、この時は接戦だったがジャパンに勝利した)

立ち上がりのブルーズのミスがすべてだと思う。
その後ブルーズが、何とかしようとするも
最初からスイッチが入っていたクルセイダーズは
手がつかられる状態ではなかった

その後のレビューが必要ないくらいの
言い方が悪いが「酷いブルーズ」だった。
これは、NZ国内でも結構言われており、
自分だけが思っているわけではない。
逆に言うと「凄すぎるクルセイダーズ」になるが。

スクラムもクルセイダーズが優勢

◆ブルーズは、途中で修正は出来なかったのか?

プレビューでも書いていたブルーズのキック攻撃。
今回は、前回の失敗を活かして展開ラグビーを意識していた。

しかし・・・

今回のクルセイダーズは、ラッシュディフェンスで来ていた。
そのディフェンスにプレッシャーを受けていたブルーズ。
ハンドリングエラーを多発する。

昨年のオールブラックスが途中同じような状況だった事がある。

コンタクトエリアで完全に負けていたにもかかわらず
この試合は、とにかく展開していった。
ラッシュディフェンスの餌食になっているだけにしか見えなかった。


それを途中で、少し前までやっていたチップキックで
ラッシュしてきたディフェンスの裏に蹴らなかったのか。
そうすれば、ラッシュディフェンスがしずらくなる。


前回の失敗(蹴りすぎて逆にピンチ)を意識しすぎた余りに
ラッシュしてきても、展開ラグビーに拘ったのか?
もう少しバランスよく出来なかったのかと強く思う。

相手のディフェンスに対応してやっていく
ワールドクラスのボーデン・バレットが司令塔に居ながらもそれがやれなかったブルーズ。
再び言わせていただく、オールブラックスが多くいるメンバーでありながらの修正能力のなさは、今後のオールブラックスが心配になる。

ブルーズの悪口を言っているのではなく
どうしてあそこまでの大差になるかが・・・
選手たちのパフォーマンスも良くなかったが
その前にチームとしての戦術にも疑問が
コーチングの差だと強く思ってしまう。

家に帰ってSky TVでリプレイを見た。
試合前のボーデン・バレットのインタビューは、
大一番を戦うとは思えない程のリラックスぶりだった。
正直驚いた(大敗の後だから余計に思ったのかも知れないが)
大一番を前に、特に殺気立たなくてもいいが、
もう少し緊張感があっても良いかなと思った。

通常、他の選手のインタビューは、緊張感がある気がする。
ボーデン・バレットを含めてブルーズは今回は勝てると言う
慢心もあったのではないかと思ってしまう。

何はともあれ、クルセイダーズの凄さもあったのは言うまでもない。

ラインアウトもクルセイダーズが優勢だった

◆クルセイダーズの凄さ&ブルーズのディフェンスのまずさ

クルセイダーズが凄かったのは、試合の入り方
(気持ちも含めて)
今季ホームでの試合が最後になると言う事と
最後の試合になる選手やコーチもいた事から
モチベーションも高かったことも影響したか。

そしてここまでの力を出せるのは、今季で勇退して
オールブラックスのヘッドココーチに就任する
スコット・ロバートソンの存在が大きい。

https://twitter.com/tommy3nzrugby/status/1671457570714976256

スコット・ロバートソン。選手入場直前にピッチの真ん中にいき観客に盛り上げてくれとアピール

試合前にピッチの真ん中に来て観客を良い意味で煽った。
(上の写真&以下のTwitterの動画)

「試合を盛り上げてくれ」と言わんばかりのパフォーマンス。
こんなことをやれるのはロバートソンしかいないのでは?
優勝後のブレイクダウンス然り。

そして試合は、クルセイダーズが最初から最後まで切れない気持ち。
コンタクトエリアでの激しさでブレイクダウンを圧倒。
何度もターンオーバー(相手ボールを奪う)して
ブルーズに攻撃をさせなかったことが最大の勝因か。

ゴールキックを狙うモウンガ。キック、ランプレーも好調だった。

一方のブルーズ。
ブレイクダウンでプレッシャーを受けたので
球出しがスローダウンされ高速ラグビー出来ず。

ハンドリングエラー等の件はすでに書いたので省くが
クルセイダーズにあっさりとトライを奪われたディフェンス。

これは、ディフェンスラインが揃っていなく
誰かが飛び出ることがありギャップが出来ていたのも
大きく影響していたと思う。
以下のTwitterの動画がそれにあたる👇

⑭マーク・テレアが飛び出て(これ以外でも何度か)
そのギャップをクルセイダーズの⑮ジョーダンにつかれて
⑪ファインガアヌクのトライをされている。
これは、クルセイダーズの攻撃の上手さ、
ジョーダンのライン参加のタイミングとスピード等の
上手さもあるが、ディフェンスが飛び出ていたのが
原因だと思っている。

以下のTwitterの動画(上からの動画だと更にわかりやすい)

ブルーズ⑫ヒームが全くジョーダンに触れなかった。
ジョーダンのスピードの凄さを改めて感じた。

ブルーズは攻守ともに何もやらせてもらえなかった。

この日は何もさせてもらえなかったヒーム(右)

やりたい放題のクルセイダーズ
スタジアムのファンは、クライストチャーチでの開催だったので
大盛り上がりで皆さんご機嫌だった。

筆者の前には、ブルーズのファンの親子がいたが
ため息ばかりだった、そして後半の途中で席を立って
ずっと戻ってこなかった。がっかりして帰ってしまったのだろう。

ブルーズは、2トライ返すのがやっとだけど、
トライ後のボーデン・バレットの表情が試合を物語っていた。
とても厳しい表情が印象的だった。

リーコ・イオアネの100キャップのセレモニー。大敗後でブルーズに笑顔はなかった

そして、この試合で100キャップのブルーズ⑬リーコ・イオアネの
セレモニーは、残念な結果だっただけにセレモニーの雰囲気でなかった。

圧勝のクルセイダーズは、皆ご機嫌だった。

こちらは快勝のクルセイダーズでご機嫌な様子だった。

◆スコア & ハイライト動画

Crusaders 52
(Braydon Ennor, Leicester Fainga'anuku 2, Will Jordan, Codie Taylor, Fergus Burke tries; Richie Mo'unga 5 con, 4 pen)
Blues 15
(Beauden Barrett, Caleb Clarke tries; Barrett con, pen).
HT: 32-3

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